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バーナーズ男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バーナーズ男爵
Baron Berners

紋章記述

Arms:Quarterly of ten: 1st, Argent a Chevron reversed per pale Azure and Gules per chevron reversed counterchanged (Williams); 2nd grandquarter, quarterly, 1st and 4th, Gules three Peewits two and one Or (Tyrwhit), 2nd and 3rd, Argent a Lion rampant Vert vulned in the mouth proper (Jones); 3rd, Gules three Peewits two and one Or (Tyrwhit); 4th, Argent three Boars' Heads erect and erased Sable (Booth); 5th, Sable a Wolf salient Or in chief a Fleur-de-lis Argent between two Bezants (Wilson); 6th, Argent a Bend within a Bordure engrailed Sable (Knyvett); 7th, Argent a Cross engrailed Gules between four Water Bougets Sable over all a Label Azure of three points each charged with a Lion rampant Or (Bourchier); 8th, Gules a Fess Argent between seven Billets in chief four and three and seven in base four and three Or (Louvain); 9th grandquarter, quarterly, 1st and 4th, France Modern, 2nd and 3rd, England, all within a Bordure Argent (Thomas of Woodstock); 10th, Quarterly Or and Vert (Berners) Supporters:Dexter: a Falcon rising wings elevated Argent jessed and belled Or; Sinister: a Greyhound proper gorged with a Collar Gules studded Or
創設時期1762年4月12日
創設者ジョージ3世
貴族イングランド貴族
初代初代男爵ジョン・バウチャー英語版
現所有者17代男爵ルパート・ティリット=カーカム
相続人エドワード・ティリット=カーカム閣下
付随称号なし
現況存続
モットーTime Tryeth Truth

バーナーズ男爵英語: Baron Berners)は、イングランド貴族男爵位。

1455年ジョン・バウチャー英語版が叙されたのに始まる。議会招集令状英語版による爵位であるため、男子なき場合に姉妹間に優劣のない女系継承が可能であり、何度かの女系継承と保持者不在(abeyant)を経て現存している。2016年現在の当主は16代バーナーズ女男爵パメラ・カーカム英語版

歴史

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初代エセックス伯ヘンリー・バウチャー(-1483)の弟ジョン・バウチャー英語版(-1474)は、1455年5月26日議会招集令状英語版によってイングランド貴族爵位バーナーズ男爵(Baron Berners)に叙せられた[1][2]

その長男である2代男爵ジョン・バウチャー英語版(1467–1533)には男子がなく、長女メアリー(生没年不詳)(結婚でアントン姓)と次女ジェーン(-1562)(結婚でナイヴェット姓)の2人の娘があるのみだった。そのため2代男爵の死後、この娘2人の間で保持者不在(abeyant)となった。規定上(デ・ジュリ)は、長女メアリーが後継者なく死去したことで1550年に保持者不在は解除され、次女ジェーンが3代女男爵になっているはずだが、彼女も彼女の子孫も男爵位を要求しなかった[1]

しかし1720年貴族院決定でバーナーズ男爵位は次のように継承されたことが確認された。7代男爵トマス・ナイヴェット英語版(-1693)までジェーンの直系の男系男子で継承された後、1693年に7代男爵が男子なく死去した際に彼の2人の姉妹エリザベス(生没年不詳)(結婚でグレンハム姓)とキャサリン(1658-1743)(結婚でハリス姓、のちボケナム姓)の間で保持者不在となったが、1711年にエリザベスの一人息子が死去した時点でキャサリンが8代女男爵になっていることである[1]

しかしこの8代女男爵キャサリンには子供がなく、彼女の死後、彼女の叔父であるトマス・ナイジェットの2人の孫娘ルーシー(-1740頃)(結婚でホルト姓、のちフィールド姓)とエリザベス(1691-1757)(結婚でウィルソン姓)の間で保持者不在となっている[1]。以降90年弱にわたって保持者不在が続く[3]

1832年5月7日に至ってエリザベスの孫ロバート・ウィルソン(1761–1838)が9代男爵に確定した[1]。9代男爵にも子供はなく、彼の死去に際して保持者不在となるが、数日後の1838年4月2日のロイヤルワラントによって保持者不在が解除され、弟ヘンリー・ウィルソン(1762–1851)が10代男爵に確定した[1]。彼の死後はその息子であるヘンリー・ウィリアム・ウィルソン(1797–1871)が11代男爵位を継承するが、彼には子供がなく、彼の死後は姪(10代男爵の次男ロバートの娘)にあたるエマ・ハリエット(1835–1917)(結婚でティリット姓)が12代女男爵位を継承した[1][4]

14代バーナーズ男爵ジェラルド・ティリット=ウィルソン

12代女男爵は3代(スタンリー・ホールの)準男爵サー・ヘンリー・トマス・ティリット(1824-1894)と結婚しており、夫妻の次男(長男は死去)であるレイモンド・ティリット(1855–1918)は、1892年に勅許を得て母の家名を加えた「ティリット=ウィルソン(Tyrwhitt-Wilson)」に改姓し、1894年には父から第4代準男爵位を、1917年には母から13代バーナーズ男爵位を継承した[1][5]

13代男爵には子供がなく、甥(12代女男爵の三男ヒューの息子)にあたるジェラルド・ティリット=ウィルソン(1883–1950)が14代男爵位と5代準男爵位を継承した。彼は音楽家、小説家、画家として著名である。しかし14代男爵にも子供はなく、彼の死去により(スタンリー・ホールの)準男爵位は廃絶した[1][6]

一方バーナーズ男爵位は、姪(12代女男爵の五男ルパートの娘)にあたるヴェラ(1901–1992)(結婚でウィリアムズ姓)が継承した(15代女男爵)。彼女の死後は彼女の2人の娘パメラ・ヴィヴィアン(1929-2023)(結婚でカーカム姓)とローズマリー(1931-)(結婚でポロック姓)の間で保持者不在となったが、1995年に長女であるパメラ・カーカムが16代女男爵に確定している[1][7]

パメラは2023年1月23日に93歳で亡くなり、長男のルパート・ウィリアムが爵位を継承した[8]

バーナーズ男爵 (1455年)

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脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j Heraldic Media Limited. “Berners, Baron (E, 1455)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年3月10日閲覧。
  2. ^ Lundy, Darryl. “Sir John Bourchier, 1st Lord Berners” (英語). thepeerage.com. 2016年3月10日閲覧。
  3. ^ Lundy, Darryl. “Katharine Knyvett, Baroness Berners” (英語). thepeerage.com. 2016年3月10日閲覧。
  4. ^ Lundy, Darryl. “Emma Harriet Wilson, Baroness Berners” (英語). thepeerage.com. 2016年3月10日閲覧。
  5. ^ Lundy, Darryl. “Sir Raymond Robert Tyrwhitt-Wilson, 13th Lord Berners” (英語). thepeerage.com. 2016年3月10日閲覧。
  6. ^ Lundy, Darryl. “Sir Gerald Hugh Tyrwhitt-Wilson, 14th Lord Berners” (英語). thepeerage.com. 2016年3月10日閲覧。
  7. ^ Lundy, Darryl. “Pamela Vivien Williams, Baroness Berners” (英語). thepeerage.com. 2016年3月10日閲覧。
  8. ^ “Baroness Pamela Vivien Berners (née Williams)”. The Times. (1 February 2023). https://www.thetimes.co.uk/article/births-marriages-and-deaths-february-1-2023-lf9hzmfm0 1 February 2023閲覧。