パジャマパーティー

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パジャマパーティ(pajama party)とは性別問わず男性や女性が友だちの家に泊まり込み、パジャマ姿でうわさ話や遊びに興じるパーティ[1]。Instagramで写真映するようなパジャマ姿で友人の家で1晩過ごすパーティ[2]。スランバーパーティー(slumber=まどろみ)やお泊り会(Sleepover/Sleepover party)などの表現もある。

概要[編集]

原口鶴子によればコロンビア大学に在学中の1900年代初頭、同校の寮舎でナイトガウンパーティー(寝巻会)という集まりが行われており、これは寮の監督などに知られないようこっそり催される会で、夜の12時に始まり午前5時ころまで行われていたという。

舎の規則では十時半に消灯となつて居るが、十四五人の仲の善い朋輩が、六畳ばかりの小さな寝室(ねま)に集り、七つ八つの子供が飯事をするやうに、本やインキ杯を悉皆片附けた勉強机の上に、色々な勝手道具を並べ、酒精洋灯を点じ、チョコレートや牛乳や砂糖やレモンなどの菓子を作つたり、衣服戸棚の中から、roast beefの大きな塊と、麺麭(パン)や牛酪等を取出してサンドヰツチを作ったり、又甘い葡萄酒に舌鼓を打ちながら、解いてパラツと下って居る金髪よりも長広舌を振ひながら(併し耳語に近き小さな声で)、何先生は近頃髭を生やしたとか、何先生のカラーは高過ぎるとか、何處も同じ井戸端会議的の無邪気な事を、睡(ねむ)さを忘れて話し合ひ、翌日は素知らぬ顔して教場に出るのである。 — 原口鶴子「楽しき思ひ出」

脚注[編集]

  1. ^ パジャマパーティー - 小学館デジタル大辞泉
  2. ^ pajama party - 小学館プログレッシブ英和中辞典(第4版)

文献情報[編集]

  • 原口鶴子 著、山崎朋子(監修) 編『楽しき思ひ出』大空社〈叢書女性論 12〉、1995年。ISBN 4756800211 (留学時代の随筆、春秋社書店(1915年)を復刻)

関連項目[編集]