パチシラン
表示
臨床データ | |
---|---|
販売名 | Onpattro |
Drugs.com | monograph |
ライセンス | US Daily Med:リンク |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
|
識別 | |
CAS番号 | 1420706-45-1 |
ATCコード | N07XX12 (WHO) |
DrugBank | DB14582 |
UNII | 50FKX8CB2Y |
KEGG | D11116 |
別名 | ALN-18328 |
化学的データ | |
化学式 | C412H520N148O290P40 |
分子量 | 13,424.39 g·mol−1 |
パチシラン(Patisiran)は、家族性アミロイドポリニューロパチーの患者の多発性神経炎(ポリニューロパチー)の治療のために用いる医薬品である。家族性アミロイドポリニューロパチーは、世界で約5万人が罹患していると推定されている致死性の希少疾患である[1]。オンパットロ(Onpattro)の商標名で販売されている。
アメリカ食品医薬品局(FDA)に承認された初めてのsiRNAベースの医薬品であり、また同局がこの症状の治療のための医薬品を承認したのも初めてである[1]。遺伝子サイレンシング薬であり、トランスサイレチンの異常形の生産を阻害する。
パチシランは、アルナイラムによって開発、販売されている。FDAは、これをファースト・イン・クラス(画期的医薬品)と見做している[2]。
希少疾病用医薬品であり、FDAにおいて、優先承認審査(ファーストトラック)及び優先審査の適用対象となった。また新規の作用機構と治療対象の症状の希少性から、画期的治療薬とされている[3][4]。2018年8月には、アメリカ合衆国及び欧州連合で、医療目的での使用が承認された[5][6]。年間当たりの費用は、34.5万ドルから45万ドルである[7]。日本では、初のRNAi治療薬、アルナイラムの最初の製品として、2019年6月に厚生労働省から承認された[8]。
出典
[編集]- ^ a b “New Kind of Drug, Silencing Genes, Gets FDA Approval”. The Wall Street Journal. (10 August 2018) 10 August 2018閲覧。
- ^ New Drug Therapy Approvals 2018 (PDF). U.S. Food and Drug Administration (FDA) (Report). January 2019. 2020年9月16日閲覧。
- ^ "FDA approves first-of-its kind targeted RNA-based therapy to treat a rare disease" (Press release). U.S. Food and Drug Administration (FDA). 10 August 2018. 2018年8月11日閲覧。
- ^ “FDA OKs Patisiran (Onpattro) for Polyneuropathy in hAATR”. Medscape. WebMD (10 August 2018). 10 August 2018閲覧。
- ^ “Drug Approval Package: Onpattro (patisiran)”. U.S. Food and Drug Administration (FDA) (7 September 2018). 2 September 2020閲覧。
- ^ “Onpattro EPAR”. European Medicines Agency (EMA). 2 September 2020閲覧。
- ^ “Rare-Disease Treatment From Alnylam to Cost $450,000 a Year”. Bloomberg (10 August 2018). 11 August 2018閲覧。
- ^ Alnylam Japanプレスリリース
外部リンク
[編集]- “Patisiran”. Drug Information Portal. U.S. National Library of Medicine. 2020年6月4日閲覧。