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パボニア・グレディリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パボニア・グレディリー
パボニア・グレディリーの花
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ群 Malvidae / rosid II
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
: ヤノネボンテンカ属 Pavonia
: パボニア・グレディリー Pavonia × gledhillii
学名
Pavonia × gledhillii Cheek
シノニム

Pavonia intermedia hort. (non St.Hil.)

英名
Brazilian Candles
パボニア・グレディリー
(2024年5月 沖縄県本部町 熱帯ドリームセンター)

パボニア・グレディリー(学名:Pavonia × gledhillii)はアオイ科ヤノネボンテンカ属常緑低木。単にパボニアとも呼ばれ[1]、シノニムのP. intermediaの名でも知られ、矮性になる園芸品種('kermesiana' ケルメシアナ)が観賞用としてよく栽培される[2]。属名はスペインの植物学者J. A. Pavónに敬意を表して付けられた。

特徴

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高さ2 mほど。分枝は少ない。葉は披針形で概ね全縁、互生する。葉表は凹凸があり、ツヤがある。花はホオズキの実を逆さにしたような形で、茎の上部の葉腋につき、外側にある9–10枚の赤く細長い副萼片が目立つ。副萼片で囲まれた中に紫色を帯びた萼片と花弁があり、中央から雄蕊筒と花柱が出る。花柱の先端は10分岐する[3][2][4]

利用

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ともにブラジル原産のP. makoyanaP. multifloraの種間雑種で[2]英国で作出された[5][1]。15℃以上の温暖な気候の下では周年開花する[2]とも、栽培には最低気温16–18℃以上を要する[6]ともされ、沖縄県内でも温室内で主に栽培される。挿し木により繁殖[3]

脚注

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  1. ^ a b パボニア・グレディリー”. 三河の植物観察. 2024年9月14日閲覧。
  2. ^ a b c d (土橋 1997, p. 83)
  3. ^ a b (白井 1980, p. 80)
  4. ^ (沖田原 2021, p. 281)
  5. ^ (Cheek 1989, p. 145–149)
  6. ^ (Brickell 1996, p. 757)

参考文献

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  • Cheek (1989), “A New Name for a South American Pavonia (Malvaceae)”, Kew Bulletin 44 (1): 145–149, doi:10.2307/4114654, https://www.jstor.org/stable/4114654 
  • Brickell, Christopher, ed. (1996), RHS A-Z encyclopedia of garden plants, United Kingdom: Dorling Kindersley, p. 757, ISBN 0751303038 
  • 白井祥平『沖縄園芸植物大図鑑』 4巻《熱帯花木》、沖縄教育出版、那覇市、1980年。 P. intermedia cv. 'kermesiana'と記している
  • 土橋豊「パウォニア・グレドヒリイ」『朝日百科 植物の世界』 7巻、朝日新聞社、東京、1997年、83頁。ISBN 9784023800106  ※ シノニムをパウォニア・インテルメディアP. intermediaと記している
  • 沖田原耕作「パボニア・インテルメディア」『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832  ※ ヤノネボンテンカ属のP. intermediaと記している

外部リンク

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