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パラワンコクジャク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パラワンコクジャク
パラワンコクジャク_オス
パラワンコクジャク(オス) Polyplectron napoleonis
パラワンコクジャク_メス
パラワンコクジャク(メス) Polyplectron napoleonis
保全状況評価[a 1][a 2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: コクジャク属 Polyplectron
: パラワンコクジャク P. emphanum
学名
Polyplectron emphanum
和名
パラワンコクジャク
英名
Napoleon's peacock-pheasant
Palawan peacock-pheasant

パラワンコクジャク(パラワン小孔雀、Polyplectron emphanum)は、鳥綱キジ目キジ科コクジャク属に分類される鳥類。別名ナポレオンコクジャク

分布

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フィリピンパラワン島固有種[1][2]

形態

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全長オス50センチメートル、メス40センチメートル[1]。翼長オス19-19.5センチメートル、メス17-17.5センチメートル[2]。全身の羽衣は褐色で[1]、黒色斑が入る[2]

卵は長径4.5センチメートル、短径3.6センチメートル[2]。卵はピンクや淡褐色がかった白[2]

オスは頭頂の羽毛が伸長する[1][2]。頭部の羽衣は黒く、頬に白色斑が入る(眼上部に白い眉状の筋模様<眉斑>が入る個体もいる[2][1]。背から尾羽にかけての羽衣は黒や黒褐色で、褐色や淡褐色の横縞が入る[1][2]。尾羽や尾羽基部を被う羽毛(上尾筒)には青や青緑色の斑紋が入り[1]、斑紋は黒や淡褐色で縁取られる[2]。下面の羽衣は黒い[1]。眼の周囲に羽毛がなく、赤い皮膚が裸出する[2]。嘴や後肢は黒い[2]。メスは頭頂の羽毛があまり伸長しない[2]。全身の羽衣が褐色で、顔や眼先、喉の羽衣は白い[1][2]。嘴や後肢は褐色[2]

生態

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標高600メートル以下にある原生林に生息する[1]。以前は沿岸部に生息していたが、開発により山間部に生息する[1]

食性は雑食で、飼育下では果実種子昆虫などを食べた例がある[2]

繁殖形態は卵生。12-翌1月に繁殖すると考えられている[1]。飼育下では4-5個の卵を産んだ例がある[1]。抱卵期間は18-20日[1]

人間との関係

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開発による生息地の破壊、食用の乱獲などにより生息数は減少している[1]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、64、157-158頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会1987年、121-122、177頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2008. Polyplectron napoleonis. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.