コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

パースペクティヴ〜永遠の情景〜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『パースペクティヴ〜永遠の情景〜』
ジェイソン・ベッカースタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ネオクラシカルメタルインストゥルメンタル
時間
レーベル ジェイソン・ベッカー・ミュージック
ワーナー・ブラザース・レコード(リイシュー)
プロデュース ジェイソン・ベッカー、ダニー・アルヴァレス、マイク・ビーミスダーファー
専門評論家によるレビュー
ジェイソン・ベッカー アルバム 年表
パーペチュアル・バーン
(1988年)
パースペクティヴ〜永遠の情景〜
(1995年)
ザ・ラズベリー・ジャムズ
(1999年)
テンプレートを表示

パースペクティヴ〜永遠の情景〜』(原題:Perspective)は、アメリカ合衆国ギタリストジェイソン・ベッカー1995年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム

解説

[編集]

ベッカーは筋萎縮性側索硬化症を患って徐々にギターを弾けなくなり、本作に収録された9曲のうち、ベッカー自身がギターを弾いたのは「プライマル」、「レイン」、「ブルー」、「エンパイア」、それにボブ・ディランのカヴァー「ミート・ミー・イン・ザ・モーニング」の5曲だけである[1]。「ミート・ミー・イン・ザ・モーニング」は、ベッカーが在籍していたデイヴィッド・リー・ロス・バンドのメンバーによる録音で、元々は『Guitar for the Practicing Musician』誌の編纂したコンピレーション・アルバムに提供されていた[2]。「プライマル」のギター・パートは1992年前期に録音され、録音の残されている限りでは、ベッカー最後のギター演奏となった[3]

元々は自主製作盤としてリリースされたが、日本では1995年9月5日にアポロン・インターナショナルより一般流通盤(APCY-8128)として発売された[4]。また、2001年にはエドワード・ヴァン・ヘイレンの口添えにより、ワーナー・ブラザース・レコードからアメリカ発売された[5]

William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「通常のヘヴィメタル・パフォーマンスを生み出せなくなったベッカーは、幅広い音楽的影響を取り込んで、より多様な音楽的パレットに取り掛かった」「たとえ体が不自由になっても、ベッカーの音楽的想像力は自由なままである」と評している[6]

収録曲

[編集]

特記なき楽曲はジェイソン・ベッカー作曲。

  1. プライマル "Primal" – 7:04
  2. レイン "Rain" – 3:13
  3. エンド・オヴ・ザ・ビギニング "End of the Beginning" – 11:47
  4. ハイアー "Higher" – 5:28
  5. ブルー "Blue" – 4:46
  6. ライフ・アンド・デス "Life and Death" – 9:11
  7. エンパイア "Empire" – 5:15
  8. セラーナ "Serrana" – 8:39
  9. ミート・ミー・イン・ザ・モーニング "Meet Me in the Morning" (Bob Dylan) – 5:24

参加ミュージシャン

[編集]

脚注・出典

[編集]
  1. ^ Hudson, Scott. “Jason Becker: Perspective”. PopMatters.com. 2017年1月3日閲覧。
  2. ^ Appleford, Steve (1991年6月14日). “'Real Good Time' Concert to Aid Ailing Guitarist”. Los Angeles Times. 2017年1月3日閲覧。
  3. ^ ザ・ラズベリー・ジャムズ』CD英文ブックレット
  4. ^ ジェイソン・ベッカー/パースペクティヴ〜永遠の情景(廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2017年1月3日閲覧。
  5. ^ DeRiso, Nick (2014年9月28日). “Eddie Van Halen Quietly Responds to Jason Becker's ALS Challenge”. Ultimate Classic Rock. Diffuser Network. 2017年1月3日閲覧。
  6. ^ Ruhlmann, William. “Perspective - Jason Becker”. AllMusic. 2017年1月3日閲覧。