パール (アルバム)
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『パール』 | ||||
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ジャニス・ジョプリン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ロサンゼルス、サンセット・サウンド・レコーダーズ(1970年9月5日 - 10月3日) | |||
ジャンル | ブルースロック | |||
レーベル | コロムビア・レコード | |||
プロデュース | ポール・A・ロスチャイルド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ジャニス・ジョプリン アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Half Moon」 - YouTube 「Buried Alive in the Blues」 - YouTube 「My Baby」 - YouTube 「Get It While You Can」 - YouTube |
『パール』(Pearl)は、アメリカの女性ロック・ヴォーカリスト、ジャニス・ジョプリンのアルバム。本作が完成する前の1970年10月4日にジャニスが亡くなり、1971年1月に遺作として発表された。2003年に『ローリング・ストーン』誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」で122位にランク・インしており、後の改定では125位[6]となった。
解説
[編集]アルバム・タイトルは、ジャニスの愛称にちなんでいる。シングル「ミー・アンド・ボビー・マギー」、アルバム共に全米1位(『ビルボード』誌のチャート)を記録。特にアルバムの方は、9週連続で1位だった。ジャニスの新たなバック・バンドであるフル・ティルト・ブギー・バンドを従えて制作された。ピアノ奏者とオルガン奏者がいる、ツイン・キーボード体制ということもあって、ゴスペル色の濃い仕上がりとなった。プロデューサーは、長い間ドアーズを手掛けてきたポール・A・ロスチャイルド。
1970年9月からレコーディングが開始されたが、翌10月4日にジャニスが薬物の過剰摂取で急死したことによって、一部の楽曲は未完成のまま収録された。死の当日にボーカルを録音する予定だった「生きながらブルースに葬られ」はインストゥルメンタルとして、「ベンツが欲しい」はアカペラの仮録音のまま収録されている。
1999年に、ボーナス・トラック4曲(いずれもカナディアン・フェスティバル・エクスプレス・ツアーからのライヴ音源)を追加した、リマスターCDが発売された。
収録曲概要
[編集]- 「ジャニスの祈り」は、ジャニスが単独で書いた曲。ジャニスの代表曲として特に著名であり、後にスレイドやシンデレラ、松本孝弘、GLIM SPANKYらがカヴァー。クリスタルキング、田村直美、坪倉唯子(B.B.クィーンズ)、平原綾香もライヴで取り上げた。
- 「クライ・ベイビー」は、1971年春に本作からの第2弾シングルとなり、全米42位を記録。
- 「ハーフ・ムーン」は、後に金子マリ&バックス・バニーがカヴァーした。
- 「生きながらブルースに葬られ」はニック・グレイヴナイツの作。彼はジャニスの死後にボーカルを録ることを依頼されたが断ったため、イントゥルメンタルとして収録された。彼はその後、ジャニスのバックバンドBig Brother and the Holding Companyの1971年のアルバム『How Hard It Is』で自らこの曲を歌っている。
- 「ミー・アンド・ボビー・マギー」は、作者の1人であるクリス・クリストファーソンのデビュー作にも収録された。ジャニスのヴァージョンが大ヒットしたのを受けて、クリスのアルバムも『ミー・アンド・ボビー・マギー』にタイトルを変更されている。
- 「ベンツが欲しい」はレコーディング前に死去したため、仮録音がそのまま収録されている。バックはなく、ジャニス自身の靴音だけによるアカペラである。
- 「トラスト・ミー」は、ソウル界の大物ボビー・ウーマックが、作詞・作曲・アコースティック・ギターを担当。
- 「クライ・ベイビー」「マイ・ベイビー」はガーネット・ミムズのカヴァーで、「愛は生きているうちに」はハワード・テイトのカヴァー。いずれもジェリー・ラゴヴォイが作曲に関わっている。ジャニスは以前から、「心のカケラ」「トライ」といった、ジェリーが作った曲を取り上げていた。
曲目
[編集]- Side 1
- ジャニスの祈り - Move Over (Janis Joplin)
- クライ・ベイビー - Cry Baby (Jerry Ragovoy, Sam Bell)
- 寂しく待つ私 - A Woman Left Lonely (Dan Penn, Spooner Oldham)
- ハーフ・ムーン - Half Moon (John Hall, Johanna Hall)
- 生きながらブルースに葬られ - Buried Alive In The Blues (Nick Gravenites)
- Side 2
- マイ・ベイビー - My Baby (J. Ragovoy, Mort Shuman)
- ミー・アンド・ボビー・マギー - Me And Bobby McGee (Kris Kristofferson, Fred Foster)
- ベンツが欲しい - Mercedes Benz (J. Joplin, Bob Neuwirth)
- トラスト・ミー - Trust Me (Bobby Womack, Michael MClure)
- 愛は生きているうちに - Get It While You Can (J. Ragovoy, M. Shuman)
ボーナス・トラック(1999年リマスター盤)
[編集]- テル・ママ - Tell Mama
- リトル・ガール・ブルー - Little Girl Blue
- トライ - Try (Just A Little Bit Harder)
- クライ・ベイビー - Cry Baby
- 4曲とも1970年7月4日、カルガリーでライヴ録音
演奏メンバー
[編集]- Janis Joplin - Vocals、Acoustic Guitar
- John Till - Guitar
- Richard Bell - Piano
- Ken Pearson - Organ
- Brad Campbell - Bass
- Clark Pierson - Drums
この6人を中心に、下記のメンバーが参加。
- Sandra Crouch - Tambourine
- Bobbie Hall - Conga、Bongos
- Bobby Womack - Acoustic Guitar (on "Trust Me")
- Vince Mitchell、Phil Badella、John Cooke - Chorus Voices
脚注
[編集]- ^ Pearl - Janis Joplin, Janis Joplin & the Full Tilt Boogie Band : Awards : AllMusic
- ^ dutchcharts.nl - Janis Joplin - Pearl
- ^ norwegiancharts.com - Janis Joplin - Pearl
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.166
- ^ ChartArchive - Janis Joplin
- ^ 500 Greatest Albums of All Time: Janis Joplin, 'Pearl' | Rolling Stone
外部リンク
[編集]- 花の絵 名盤再考 ジャニス・ジョプリン 『パール』
- Pearl - Discogs (発売一覧)