コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ヒメキアシドクガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒメキアシドクガ
バイカル湖 近隣(南東)産
♀ 原記載添付の画像 ダウリア[1]
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目 Lepidoptera
: ドクガ科 Lymantriinae
: Ivela属 Ivela
: ヒメキアシドクガ I. ochropoda
学名
Ivela ochropoda (Eversmann, 1847)
シノニム
  • Liparis ochropoda
和名
ヒメキアシドクガ

ヒメキアシドクガ(姫黄脚毒蛾)はチョウ目ドクガ科昆虫北海道,本州(東北地方北部,関東から中部山地),朝鮮半島[2],シベリア東南部(ウスリー地方[3])[4],沿海州からバイカル湖周辺地域[5]にかけて分布する。

形態

[編集]

開張[1]は雄29-31mm、雌38-40mm[3][6]。両翅とも純白で無紋[2][3]。前脚の脛節跗節、中脚と後脚の跗節は橙黄色[3][4]。雌雄に色の違いはなく[7]、 体色と翅は黒ずむことはない[8]。触角は櫛状で白い柄と黒い櫛歯を持っており、雄の櫛歯部分は広く雌のものは細い [9]

生態

[編集]

年1回発生[2]。幼虫はハルニレにつく[2][4][6]。成虫は高緯度高標高地帯では7月中旬から8月上旬、低山地では6月に見られるがあまり多くない[4]

関連項目

[編集]

参照資料等

[編集]
  1. ^ 『Eversmann』 p.76
  2. ^ a b c d 『日本産蛾類標準図鑑Ⅱ』 岸田泰則編(学研教育出版)2011年、143頁
  3. ^ a b c d 『原色日本蛾類図鑑(下) 改訂新版』 江崎悌三(他)著(保育社)1971年、27頁
  4. ^ a b c d 『日本産蛾類大図鑑 第1巻:解説編』 井上寛(他)著(講談社)1982年、633頁
  5. ^ 『ロシアの鱗翅目カタログ2019』 p.7 照合用地図, p296 ヒメキアシドクガ分布域
  6. ^ a b ヒメキアシドクガ”. みんなで作る日本産蛾類図鑑. 2015年6月26日閲覧。
  7. ^ 『Eversmann』 p.76 "femina fere duplo major mare, colore non differt."
  8. ^ 『Eversmann』 p.76 "Corpus et alae utrinque candida, sine ulla nigredine."
  9. ^ 『Eversmann』 p.76 "Antennae maris late pectinatae, alterius sexus anguste pectinatae, scapo albo, pinnulis nigris."