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ヒラオヤナギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒラオヤナギ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
: キントラノオ目 Malpighiales
: ヤナギ科 Salicaceae
: ヤナギ属 Salix
: ヒラオヤナギ S. × hiraoana
学名
Salyx × hiraoana Kimura[1]
和名
ヒラオヤナギ
雑種亜種
  • nothosubsp. tsugaluensis (Koidz.) H.Ohashi et Yonek. ツガルヤナギ (Syn. Salix × tsugaluensis Koidzumi)[2]

ヒラオヤナギ(平生柳、学名Salyx × hiraoana)は、ヤナギ科ヤナギ属樹木の1種で、木村有香が大正12年8月21日兵庫県六甲山住吉村域)で発見し、同15年1月に発表した。六甲山麓より中腹にかけて他、大阪府飯盛山四條畷市京都府亀岡篠村(現・亀岡市篠町)、老の坂滋賀県西大路村(現・日野町)、三国山綿向山でも見つかった。[3]

学名和名ともに柳の研究を奨励した平生釟三郎を記念したものである[3]

東北地方に分布するツガルヤナギ Salyx × hiraoana nothosubsp. tsugaluensis は雑種亜種。

特徴

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高さ2m位の潅木。枝は細長く斜上する。葉は革質で長さ6〜10cm、幅2cm内外、長楕円形で先端は鋭く尖り、葉底は鈍形ないし円形、葉縁は鈍鋸歯状細鋸歯を具え、なお小さく上下に波曲、上面は深緑色光沢あり、下面は灰青色、中肋はしばしば紅色を帯びる。葉柄は紅色を呈し長さ5mm内外。托葉は斜卵形・鋭尖頭・細鋸歯縁。花穂は円筒形で長さ1〜3cm、径は雌木においては0.5〜0.8cm、雄木においては1.0〜1.2cm、ほとんど無梗または短梗を有し、梗は2〜6枚の小葉を具える。苞鱗は長楕円形あるいは広楕円形、両面毛茸を布き、普通先端黒色中部帯紅色底部淡緑色で、長さ2mm、幅1mmばかり。線体は1個、略四角形あるいは卵状四角形、長さ0.6mmばかり。子房は長卵形で有毛、上部は往々にして無毛、長さ2mm、短柄を具える。花柱は長さ約1mm、柱頭は小さくしばしば紅色を呈し二裂。雄蕊は2本、花糸は長さ約5mm、底部にしばしば少数の毛あり、基部より全長の5分の1ないし6分の5に渡り癒着。は黄赤色。[4]

脚注

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - ヒラオヤナギ(2011年9月18日閲覧)
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - ツガルヤナギ(2011年9月18日閲覧)
  3. ^ a b 住吉村 1946
  4. ^ この記事には現在パブリックドメインとなった『住吉村誌』66〜67ページからの記述が含まれています。

参考文献

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