ヒラタクワガタ亜属
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ヒラタクワガタ亜属 | |||||||||||||||||||||||||||
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ヒラタクワガタ亜属(Serrognathus)は、コウチュウ目クワガタムシ科クワガタ属に属する亜属の1つである。日本には3種が生息している。ラテン名のSerrognathusとは「ノコギリの顎の」という意味である。
特徴
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本亜属の特徴としては、一般的に、体が平べったく、足が短く、体色は黒色から褐色であり、小型のオスの内歯(内側のトゲ)が ほぼ水平に突出する「種」が多く、メスの上翅(じょうし)に縦のスジがない「種」が多いなどと言われているが、現在のところ、ヒラタクワガタ亜属のみに共通する明確な定義はなく、他の亜属に当てはまらない「種」までが含められている。
分類
[編集]日本
[編集]- ヒラタクワガタ Dorcus titanus アジア
- スジブトヒラタクワガタ D. metacostatus 奄美群島
- チョウセンヒラタクワガタ D. consentaneus 対馬など
日本以外
[編集]- アフィニスヒラタクワガタ D. affinis ベトナム
- アルキデスヒラタクワガタ D. alcides スマトラ島
- インテルメディウスヒラタクワガタ D. intermedius ニューギニア島など
- ウィックハムヒラタクワガタ D. wickhami オーストラリア
- エグレギウスヒラタクワガタ D. egregius ニューギニア島
- ギリアンヒラタクワガタ D. ghilianii カイ諸島
- コファイスヒラタクワガタ D. cofaisi マレー半島
- サイガヒラタクワガタ D. saiga セラム島など
- サブモラリスヒラタクワガタ D. submolaris インドなど
- ダイオウヒラタクワガタ D. bucephalus ジャワ島
- タウネスヒラタクワガタ D. townesi フィリピン
- タウルスヒラタクワガタ D. taurus フィリピンなど
- ティティウスヒラタクワガタ D. tityus インドシナなど
- デタニヒラタクワガタ D. detanii スラ諸島
- テルナテヒラタクワガタ D. ternatensis テルナテ島など
- トラキクスヒラタクワガタ D. thoracicus ボルネオ島
- パプアヒラタクワガタ D. arfakianus ニューギニア島
- バンダヒラタクワガタ D. bandaensis バンダ諸島
- ヒペリオンヒラタクワガタ D. hyperion ミャンマーなど
- ミークヒラタクワガタ D. meeki ニューギニア島
- ミヤマヒラタクワガタ D. kyanrauensis 台湾
- ミラビリスヒラタクワガタ D. mirabilis マレー半島など
- ミワヒラタクワガタ D. miwai 台湾
- ユーリケファルスヒラタクワガタ D. eurycephalus ジャワ島
- ライヒヒラタクワガタ D. reichei インドシナなど
- ラクノステルヌスヒラタクワガタ D. lachnosternus フィリピン
- ラマヒラタクワガタ D. rama スマトラ島
- パラワンオオヒラタクワガタ D. palawanicus パラワン島
分岐図
[編集]ミトコンドリアDNAを解析した結果から、分岐の順序が明らかとなっている。
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参考文献
[編集]- 「特集 クワガタムシ・クロツヤムシ」『昆虫と自然』2003年3月号、ニュー・サイエンス社、9頁。
- 平嶋義宏『生物学名事典』東京大学出版会、2007年7月。ISBN 978-4-13-060215-0 。
- 「世界のヒラタクワガタ大特集」『ビー・クワ』2008年夏号 (No. 28)、むし社、6-23頁。