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ヒロヘリアオイラガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒロヘリアオイラガ
ヒロヘリアオイラガ
Parasa lepida の飼育個体
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
上目 : Panorpida
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
亜目 : Glossata
下目 : Heteroneura
上科 : ボクトウガ上科 Cossoidea
: イラガ科 Limacodidae
亜科 : イラガ亜科 Limacodinae
: Parasa
: ヒロヘリアオイラガ P. lepida
学名
Parasa lepida
(Cramer1777)
和名
ヒロヘリアオイラガ(広縁青毒棘蛾)
亜種
  • P. l. lepida

ヒロヘリアオイラガ(広縁青毒棘蛾、学名: Parasa lepida[1])は、チョウ目イラガ科昆虫。幼虫は「三吉(さんきち)」と呼称されることがある。

特徴

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成虫

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ずんぐりとした、丸っこいには茶色が生えており、前から見ると相撲取りのようである。前翅外縁が茶褐色、内側が黄緑色になり、背にも黄緑色の毛が生える。

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はかためて産み付けられる。

幼虫

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孵化した幼虫は2齢ごろまで集団で生活する。若い幼虫は黄色く、が黒い。成長すると緑色になり、棘も緑色で、一部がオレンジ色になる。

幼虫にある棘(毒針毛)にはがあり、触れると強い痛みを伴い膨疹を生じ、アレルギー反応による皮膚炎を起こす[2][3]。刺されると皮膚炎になるおそれがあるので、飼育駆除の際には注意が必要。刺されたら、毒棘ガムテープなどで抜いて抗ヒスタミン剤消毒、ひどい場合は皮膚科などでの診療が必要となる。ひどくなければ放置していても一日程度で治ることもある。毒棘は刺さると先端が折れ、腺細胞の収縮+刺傷時の圧力によって体内へ注入される構造になっており、脱皮直後および幼虫が死んだ時は毒棘が硬化していないため刺さらない。幼虫の生死によらず毒が効能を持ち続けるドクガ類とはこの点が違う。

初夏から秋にかけて、サクラカキノキ等の木の葉を食べる[2]市街地でもよく見られる。

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は樹幹に作られ、都心部樹木にも付いていることが多い。

分布

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インド中国日本では本州中部以南に分布する外来種[4]である。

脚注

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  1. ^ 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2011年10月21日閲覧。
  2. ^ a b 市報さいたま 2017年7月号12頁
  3. ^ 夏秋優『Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎』学研プラス、2013年、15頁。 
  4. ^ ヒロヘリアオイラガ / 国立環境研究所 侵入生物DB”. 独立行政法人 国立環境研究所. 2012年5月20日閲覧。

参考文献

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  • 安田守『イモムシハンドブック』高橋真弓・中島秀雄監修、文一総合出版、2010年、56頁。ISBN 978-4-8299-1079-5 

関連項目

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外部リンク

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