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ビル・ナイ (教育者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビル・ナイ
Bill Nye
2007年4月10日ブリッジウォーターステート大学にて
生誕 (1955-11-27) 1955年11月27日(69歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ワシントンD.C.
住居 ニューヨークロサンゼルス
出身校 コーネル大学
職業 司会者科学者俳優作家
署名
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科学の発展と科学者の貢献を訴えるマーチ・フォー・サイエンス英語版に参加するビル

ウィリアム・サンフォード・"ビル"・ナイWilliam Sanford "Bill" Nye1955年11月27日 - )[1]は、アメリカ合衆国の科学教育者テレビ司会者コメディアン俳優作家科学者であり、アメリカで1993年から98年まで放送されていた科学教育番組「Bill Nye the Science Guy」の司会を務めていたことで有名な人物である。サイコップ会員。

経歴

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1955年11月27日 ワシントンD.C.にて、第二次世界大戦期間の暗号解読員であったジャックリンと、退役軍人のEdwin Darby "Ned" Nyeの間に生まれた[2][3][4]

学生時代

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市内のラファイエット小学校とアリスディール中学校に在籍した後、一部奨学金を受けながら私立学校シドウェル・フレンズ・スクールを1973年卒業した[5][6]コーネル大学にて機械工学を勉強(この時、カール・セーガン天文学も受講[7])し、機械工学学士(理学)として1977年卒業した[8]。その縁で、時折コーネル大学には、入門レベルの人類生態学と天文学のゲスト講師として呼ばれている[9]

キャリア

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ナイはシアトルボーイングに務め、ボーイング747油圧共振抑制技術を開発する傍ら、作業説明用のトレーニングフィルムに主演していた。その後、航空業界のコンサルタントとして働いていた。数年ごとにNASA宇宙飛行士採用を志願していたが落選していたことを1999年タンパベイ・タイムズで語っている[10]

The Science Guy

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ナイは、「Almost Live!」というワシントン州シアトルのローカルコント番組の作家 兼 俳優を兼ねて活動を始めた。 この番組の司会であったRoss Shaferが、番組内の6分の枠内で「The Science Guy」という愛称の科学的な実演を行う企画を提案した[11]。 この企画は1991年から1993年まで行われ人気を博し、1993年から1998年まで子供向け科学番組として全米に放送された。

出演

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2005年、The Eyes of Nye英語版

テレビ番組(シットコム)『ビッグバン★セオリー』シーズン7第7話「プロトン教授すげ替えの法則」(2013年11月7日)に本人役で出演。「科学おじさんビル・ナイ」と紹介された。

2017年、ネットフリックス配信作品Bill Nye Saves the World英語版(ビル・ナイが世界を救う)は、2018 年まで3シーズン続けられた。

2018年、テレビドラマ『ブラインドスポット』のシーズン3の第20話では本名のまま脚色された役を演じた。2019年のシーズン4の第18話、2020年のシーズン5の第2話でも同役を再演した。

2021年、映画『ブリス ~たどり着く世界~』に出演した。

栄誉

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著作

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  • Bill Nye the Science Guy's Big Blast of Science (1993)
  • Bill Nye the Science Guy's Consider the Following: A Way Cool Set of Science Questions, Answers, and Ideas to Ponder (1995)
  • Bill Nye the Science Guy's Big Blue Ocean (1999)
  • Bill Nye the Science Guy's Great Big Dinosaur Dig (2002)
  • Bill Nye the Science Guy's Great Big Book of Tiny Germs (2005)
  • Bill Nye the Science Guy's Great Big Book of Science - featuring Oceans and Dinosaurs (2005)
  • Nye, B. (2014). Undeniable: Evolution and the Science of Creation. New York: St. Martin's Press. ISBN 978-1250007131.
  • Nye, B. (2015). Unstoppable: Harnessing Science to Change the World. New York: St. Martin's Press. ISBN 978-1250007148.
  • Nye, B. (2017). Everything All at Once: How to Unleash Your Inner Nerd, Tap into Radical Curiosity and Solve Any Problem. Emmaus, Pennsylvania: Rodale Books. ISBN 978-1623367916.[119]
  • Jack and the Geniuses at the Bottom of the World (2017)
  • Jack and the Geniuses Lost in the Jungle (2017)
  • Jack and the Geniuses in the Deep Blue Sea (2018)
  • Bill Nye's Great Big World of Science (2020)

参考文献

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  1. ^ 2015 Commencement Speaker: William Sanford Nye”. Rutgers.edu. Rutgers. 5 May 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。4 May 2015閲覧。
  2. ^ Jacqueline Jenkins-Nye, 79, World War II code breaker”. Baltimore Sun (April 3, 2000). March 24, 2011閲覧。
  3. ^ Biography | Bill Nye the Science Guy”. Billnye.com. 2010年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月24日閲覧。
  4. ^ Transcript of Oral History of Jenkins, S.S. (Bud)”. Library.uncw.edu (October 8, 2003). March 24, 2011閲覧。
  5. ^ Nye, Bill (January 21, 2009). “My School Days – The Crazy Luck”. The Huffington Post. https://www.huffpost.com/entry/bill-nyes-school-days_b_159818 June 30, 2009閲覧。 
  6. ^ Sidwell Authors Archived 2009年4月5日, at the Wayback Machine. lists Nye as a '73 graduate.
  7. ^ Nye Bio”. BillNye.com. July 2, 2009閲覧。[リンク切れ] A PDF file from Nye's official website. This information can also be found in Flash format at the site under "Bill Info".
  8. ^ Janet Reno and Bill Nye appointed CU Rhodes Class of '56 Professors”. Cornell Chronicle. Cornell University (June 19, 2001). January 17, 2014閲覧。
  9. ^ Bill Nye, the Science Guy, at Cornell”. Everything Science (March 14, 2006). October 3, 2013閲覧。
  10. ^ Davis, Pamela (1999年10月11日). “Bill Nye, the successful guy”. St. Petersburg Times. 2008年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月26日閲覧。
  11. ^ Bill Nye the Science Guy Interview”. March 15, 2014閲覧。

関連項目

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外部リンク

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