ビル・フォスター (マーベル・コミック)
Dr.ウィリアム・"ビル"・フォスター(Dr. William "Bill" Foster)は、マーベル・コミックが出版するコミック作品に登場するスーパーヒーロー。身体のサイズと質量を増加させて巨大化するという、ハンク・ピムの能力に似た力を持つ教授である。
Bill Foster | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 | ビル・フォスターとして: 『アベンジャーズ』第32号(1966年9月) ブラック・ゴライアスとして: 『Luke Cage, Power Man』第24号(1975年4月) ジャイアントマンとして: 『Marvel Two-in-One』第55号(1979年9月) ゴライアスとして: 『The Thing』 vol. 2第1号(2006年1月) |
クリエイター | ビル・フォスター: スタン・リー ドン・ヘック ブラック・ゴライアス: トニー・イザベラ ジョージ・タスカ |
作中の情報 | |
本名 | ウィリアム・"ビル"・フォスター |
種族 | ミュータント |
所属チーム | CDC Project: Pegasus ディフェンダーズ チャンピオンズ |
著名な別名 | ゴライアス ブラック・ゴライアス ジャイアントマン ロックウェル・ドッズワース |
能力 |
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発行履歴[編集]
Dr.フォスターは、スタン・リーとドン・ヘックによって創造されて1966年9月の『アベンジャーズ』第32号で初登場した。
それから、1975年4月にトニー・イザベラとジョージ・タスカが執筆した『Luke Cage, Power Man』第24号においてはブラック・ゴライアス、1979年9月の『Marvel Two-in-One』第55号においてはジャイアントマン、2006年1月『The Thing』vol. 2第1号においてはゴライアス(4代目)として登場した。
フォスターは、上記の作品のほかにも『チャンピオンズ』、『ディフェンダーズ』、『Marvel Super-Heroes』(vol.3)、『マーベル・コミックス・プレゼンツ』及び『シビル・ウォー』など多数の作品に登場した。
キャラクター経歴[編集]
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その他のバージョン[編集]
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MCU版[編集]
『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)では、ローレンス・フィッシュバーンが演じる。日本語吹替は壤晴彦が担当。
本項は、“アース616”(正史の宇宙)におけるビルを主軸として表記する。
キャラクター像[編集]
量子力学を専門とするバークレー大学教授。かつては“S.H.I.E.L.D.”にハンク・ピムとジャネット・ヴァン・ダインの研究仲間である科学者として在籍し、エイヴァ・スターともそこで知り合った。ただしピムとは研究を進める中で次第にそりが合わなくなり、一方的に解雇され因縁の関係となってしまった。その後大学で最先端の理論科学の教鞭をとる道に進み[1]、エイヴァの身元を引き取って、彼女の身体の治療法探しを長年に渡って手伝っていた。
エイヴァを救いたいと本気で考え、内心では彼女を自分の娘のように思っており、そのために2人でピムたちの研究を強引に横取りしようとするほか、エイヴァの外界での実力行使もそれなりに許容していたが、彼女が余りにも倫理を逸脱する行為に出ようとすると断固反対して協力もやめると警告したり、大学の講義で学生たちを楽しませるユーモアもあるなど、基本的には善人である。
『ホワット・イフ...?』版[編集]
- ビル・フォスター / ゴライアス(Bill Foster / Goliath)
- アース616とは異なる宇宙の一つに存在するビルの“変異体”。基本的なキャラクター像は正史のビルと同等だが、S.H.I.E.L.D.で研究職に就いているだけでなく、後述のスーツを着用してヒーローの“ゴライアス”としても活動している。
能力[編集]
“ゴライアス計画”でピムの助手を務めていたこともあり、“量子世界”や“ピム粒子”についても知識を持つと共に、エイヴァのための“ゴースト・スーツ”や“特殊チェンバー”を作り上げるほどの優れたエンジニアとしての技能を持つ。
ツール[編集]
- ゴライアス・スーツ(Goliath Suit)
- ビルの変異体がゴライアスとして活動する際に着用する特殊スーツ。外観は“アントマン・スーツ”や、ワスプ・スーツと同等のイメージで、明るい青と白を基調とし、黒や胴部に発光する緑がアクセントカラーとなっており、胸部には銀色の装甲プレートがあてがわれている。搭載されたピム粒子を揮発させて、スーツ本体及びこれを装着した者の身体を拡大・巨大化させる。
このほかにも、正史のビルがピムから取り上げた“ピム粒子ディスク”を使って特殊チェンバーを縮小している。
各作品における描写[編集]
- 『アントマン&ワスプ』
- 演 - ローレンス・フィッシュバーン(本編)、ラングストン・フィッシュバーン(若年期)
- MCU初登場の本作では、ヴィラン側のキャラクターとして描写される。2018年、大学の講義中に30年間連絡を取っていなかったピムがホープ・ヴァン・ダイン/ワスプとスコット・ラング/アントマンと共に現れ、再会に難色を示されながらも奪われた“モバイル研究所”を取り戻すための助言を乞われ、ピムの機嫌を損ねる物言いもつけるも、エイヴァのためであることを隠しながら研究所の探知方法を伝え、その直後にピムたちを追って捜査に来たFBIのジミー・ウーにはピムたちの訪問を伏せた。
- ピムたちがエイヴァに捕らわれると彼女との繋がりを明かして、エイヴァの治療のために“量子トンネル”を使って量子世界に滞在するジャネットからエネルギーを抽出する手伝いを断ればFBIに通報すると脅すが、ピムの作戦に嵌って彼らの離脱と研究所奪還を許してしまった。
- 悪態がエスカレートするエイヴァに危機感を覚えながらも、彼女と再び研究所を手中に収めると、量子トンネルの起動に協力するが、アリを操るピムに牽制されながら彼の「ジャネットを救ったらエイヴァの治療も手伝う」という言葉を信じ、ピムに量子トンネルを託した。
- 物語の終盤では、身体が一時的に安定して自分を巻き込まないために単身で逃亡生活へ出ることを決めたエイヴァに、同行して必ず見捨てずに支え続けると意思表示をし、2人で行方を眩ます。
- 『ホワット・イフ...?』シーズン2 第2話
- 声 - ローレンス・フィッシュバーン[注釈 1]。
- 本作では、ビルの変異体が登場。
2025年5月2日公開予定の映画『サンダーボルツ』にも出演予定である[2]。
その他のメディア[編集]
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脚注[編集]
注釈[編集]
参考[編集]
- ^ キャラクター事典 2020, p. 139
- ^ “Marvel's Thunderbolts Reportedly Has Surprise MCU Returns”. 2024年1月27日閲覧。
参考文献[編集]
- 『マーベル・スタジオ キャラクター事典』株式会社うさぎ出版、2020年。ISBN 978-4-418-19429-2。