ビルクリーニング
ビルクリーニング(英:Building Cleaning)は、不特定多数の利用者が利用する建築物を対象とする清掃のこと。ビル清掃・建築物清掃とも。
目的
[編集]建築物利用者のために衛生環境の整備を行うほか、建築物の美観の維持を主目的とする。
対象
[編集]オフィスビルのほか、病院・ショッピングセンター・デパート・スーパー・量販店・図書館・美術館・博物館・映画館・学校・駅・コンビニエンスストアなども対象としている。
根拠法令
[編集]作業方法
[編集]場所、建材、汚れなどの違いに対し、清掃法、洗剤、清掃用具を適切に選択して清掃作業を行うほか、廃棄物の回収も行う。
場所・対象
[編集]玄関・廊下・風除室・喫煙所・湯沸室・事務室・エレベーターホール・階段・トイレ・駐車場・外壁・廃棄物処理室・エレベーター・エスカレーター・フロアマット・什器・備品など
建材
[編集]硬質床・弾性床・御影石・大理石・テラゾー・磁器タイル・塩化ビニル・ゴム・木・リノリウム・ガラス・ウール・ナイロン・ポリプロピレン・ステンレス・アルミ・真鍮など
汚れ
[編集]水・土砂・ホコリ・手垢・油脂・尿石・ヒールマーク・スカッフマーク・水溶性・油溶性など
清掃法
[編集]乾拭き・水拭き・しめり拭き・擦り拭き・洗剤拭き・仕上げ拭き・拾い掃き・廻し洗いなど
清掃用具
[編集]洗剤(中性・アルカリ性・酸性)・剥離剤・ワックス・タオル・ワイピングクロス・ちり取り・ホウキ・自在ぼうき・モップ・ダストモップ・パテナイフ・デッキブラシ・スクイジー・ポリッシャー・自動床洗浄機・真空掃除機・エクストラクター・送風機など
最近では、清掃作業のほか、抗菌剤や熱反射材、防錆剤のコーティングも行っている事業者もいる。
清掃回数
[編集]基本的には「日常清掃」(「巡回清掃」を含む)であるが、日常清掃では行わない箇所(例:手の届かない箇所)を一定期間で清掃する「定期清掃」、臨時の「特別清掃」が行われる。
参考文献
[編集]- 論文・記事
- 雑誌
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- 月刊『ビルクリーニング』(クリーンシステム科学研究所刊)
- 書籍
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- 『新装版 実用ビルクリーニング トイレ作業編』(クリーンシステム科学研究所、1999年)
- 『ビルクリーニング関係法令集』(建築物管理訓練センター、2003年)
- 『改訂版 基本ビルクリーニング教本 - BCリーダー必携ブック』(金山英二著、クリーンシステム科学研究所、2004年)
- 『新版・清掃作業従事者研修用テキスト』1,2(全国ビルメンテナンス協会、2005年)
- 『ビルクリーニング作業計画実践教室 - 作業計画の一から十までわかる学習書』(全国ビルメンテナンス協会、2006年)
- 『目で見る ビルクリーニングの基礎』1-4(岸正・金田日出男監修、クリーンシステム科学研究所、2007年)
- 『新版 ビルクリーニング科実技テキスト』(建築物管理訓練センター、2010年)
- 『ビルクリーニングマネージャー - 清掃管理業務上のポイント』(関西環境開発センター、2011年)
関連資格
[編集]- ビルクリーニング技能士
- 清掃作業監督者 - 「建築物清掃業」の登録に必須
- 病院清掃受託責任者
- 建築物清掃業管理評価資格者
- 建築物環境衛生管理技術者
- 職業訓練指導員 (建築物衛生管理科)
- 清掃作業従事者研修指導者
関連技能競技会
[編集]- ビルクリーニング技能競技会
- 全国障害者技能競技大会(アビリンピック) - ビルクリーニング部門