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ピバンピシリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピバンピシリン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
Drugs.com Micromedex Detailed Consumer Information
薬物動態データ
排泄Renal (76%)
データベースID
CAS番号
33817-20-8 チェック
ATCコード J01CA02 (WHO)
PubChem CID: 33478
DrugBank DB01604 チェック
ChemSpider 30899 チェック
UNII 0HLM346LL7 チェック
KEGG D08396  チェック
ChEBI CHEBI:8255 チェック
ChEMBL CHEMBL323354 ×
化学的データ
化学式C22H29N3O6S
分子量463.55 g·mol−1
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ピバンピシリン(英:Pivampicillin)はアンピシリンピバロイルオキシメチルエステルである。プロドラッグで、アンピシリンに比べて親油性が高いため、アンピシリンの経口バイオアベイラビリティを高めると考えられている。

副作用

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ピバンピシリン、ピブメシリナムセフジトレンピボキシルなどの体内で分解されるとピバル酸を放出するプロドラッグは、カルニチン濃度を低下させることが古くから知られている[1][2] 。この効果は薬物そのものによるものではなく、ピバル酸がカルニチンと抱合体を形成して体外に排出されることによるものがほとんどである。これらの薬剤を短期間使用すると、カルニチンの血中濃度が著しく低下することがあるが[3] 、臨床的な意義はほとんどない[2] 。しかし、長期使用は推奨されない[2][4][5]

利用状況

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世界的には、ピバンピシリンはデンマークでのみ入手可能で、PharmaCoDaneからPondocillin®として、またはLEO Pharma社らMiraxid®として販売されている[6]

脚注

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  1. ^ “Carnitine deficiency induced by pivampicillin and pivmecillinam therapy”. Lancet 2 (8661): 469–473. (August 1989). doi:10.1016/S0140-6736(89)92086-2. PMID 2570185. 
  2. ^ a b c “Pivalate-generating prodrugs and carnitine homeostasis in man”. Pharmacological Reviews 54 (4): 589–598. (December 2002). doi:10.1124/pr.54.4.589. PMID 12429869. 
  3. ^ “Effect of short-term treatment with pivalic acid containing antibiotics on serum carnitine concentration--a risk irrespective of age”. Biochemical and Molecular Medicine 55 (1): 77–79. (June 1995). doi:10.1006/bmme.1995.1036. PMID 7551831. 
  4. ^ “Effects of pivalic acid-containing prodrugs on carnitine homeostasis and on response to fasting in children”. Scandinavian Journal of Clinical and Laboratory Investigation 52 (5): 361–372. (September 1992). doi:10.3109/00365519209088371. PMID 1514015. 
  5. ^ “Carnitine-associated encephalopathy caused by long-term treatment with an antibiotic containing pivalic acid”. Pediatrics 120 (3): e739–e741. (September 2007). doi:10.1542/peds.2007-0339. PMID 17724113. 
  6. ^ Pondocillin®”. 2016年9月18日閲覧。