ファビオ・クアリャレッラ
| ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
トリノ時代のクアリャレッラ (2015年) | ||||||
名前 | ||||||
愛称 | クアッリャ、グアリャベッラ、クアリャゴール、マサニエッロ | |||||
ラテン文字 | Fabio Quagliarella | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | イタリア | |||||
生年月日 | 1983年1月31日(41歳) | |||||
出身地 | カステッランマーレ・ディ・スタービア | |||||
身長 | 180cm | |||||
体重 | 79kg | |||||
選手情報 | ||||||
ポジション |
FW(Striker, CF, SS)[1][2] MF(AM)[1] | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
グラニャーノ | ||||||
1993-1995 | トリノ | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
1999-2005 | トリノ | 39 | (7) | |||
2002-2003 | → フィオレンティーナ (loan) | 12 | (1) | |||
2003-2004 | → キエティ (loan) | 43 | (19) | |||
2005-2006 | アスコリ | 33 | (3) | |||
2006-2007 | サンプドリア | 35 | (13) | |||
2007-2009 | ウディネーゼ | 73 | (25) | |||
2009-2010 | ナポリ | 34 | (11) | |||
2010-2014 | ユヴェントス | 83 | (23) | |||
2014-2016 | トリノ | 50 | (18) | |||
2016 | → サンプドリア (loan) | 16 | (3) | |||
2016-2023 | サンプドリア | 226 | (86) | |||
代表歴2 | ||||||
2000-2001 | イタリア U-18 | 8 | (1) | |||
2001 | イタリア U-19 | 9 | (1) | |||
2002-2004 | イタリア U-20 | 8 | (2) | |||
2004 | イタリア U-21 | 2 | (1) | |||
2007-2019 | イタリア | 28 | (9) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2023年7月2日現在。 2. 2019年6月11日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
ファビオ・クアリャレッラ(Fabio Quagliarella, 1983年1月31日 - )は、イタリア・カステッランマーレ・ディ・スタービア出身の元サッカー選手。元イタリア代表。現役時代のポジションはフォワード、ミッドフィールダー。
日本では、翻訳者によってクアリアレッラと表記されることもある。
略歴
[編集]クラブ
[編集]1999年、トリノFCにてデビュー。レンタル移籍で当時セリエC2を戦っていたACFフィオレンティーナでのプレー経験もある。2005年にトリノが破産するとその年にウディネーゼ・カルチョへ移籍し、昇格したアスコリに保有権の半分が売却されアスコリにてプレーする。
2006年7月15日、UCサンプドリアへ移籍。ワルテル・ノヴェッリーノ監督の下、フランチェスコ・フラーキを欠いて苦しむチームにおいてブレイクし13ゴールをマークして注目を集める。2007年6月21日にウディネーゼへ完全移籍で復帰。アントニオ・ディ・ナターレらと共に攻撃的なサッカーでゴールを量産。2009年6月1日に5年契約でSSCナポリへ移籍[3]。13得点を挙げる活躍を見せたが、1年で退団した。
2010年8月27日、ユヴェントスFCへレンタル移籍。ユヴェントスはナポリにレンタル料として450万ユーロを支払い、さらにシーズン終了後に1050万ユーロを支払うことで完全移籍させることが出来る契約となった[4]。開幕からレギュラーとして活躍し17試合で9ゴールと好調を維持するが、2011年1月6日のパルマFC戦で右膝前十字靭帯を損傷、残りのシーズンを棒に振り、好調だったチームもしだいに失速して7位に沈んだ[5]。シーズン終了後の6月22日にユヴェントスに完全移籍。その後はアレッサンドロ・マトリやミルコ・ヴチニッチ、カルロス・テベス、フェルナンド・ジョレンテといったFWが加入し定位置を失ったものの、一定の出場機会を得た。
2014年7月18日、古巣のトリノFCへ完全移籍[6]。移籍金は300万ユーロ。
2016年2月2日、退団したエデルの後釜として古巣UCサンプドリアへ買取義務付きのレンタルで復帰[7]。2017年8月21日に行われた2017-18シーズン開幕戦のベネヴェント・カルチョ戦で2得点を挙げ好調のままシーズンをスタート。2018年1月21日のACFフィオレンティーナ戦においてハットトリックを達成し[8]、最終的に当時35歳でキャリアハイとなる19得点を叩き出した。
2018年9月2日、ナポリ戦でバックヒールボレーでゴールを挙げ、このゴールは2019年のプスカシュ賞にノミネートされた[9]。2019年1月26日、セリエAのウディネーゼ戦で2ゴールを決め、セリエA11試合連続得点を達成し、1994-95シーズンにガブリエル・バティストゥータが打ち立てたセリエA連続試合得点記録に並んだ[10]。3月10日、アタランタBC戦でシーズン20得点目を記録し、2014-15シーズンのルカ・トーニ以来史上2人目となる36歳以上でセリエAでのシーズン20得点を記録した選手となった[11]。その後も好調を維持し最終的に26ゴールを決め、36歳ながらセリエAの得点王に輝いた[12]。
2019年12月7日、2021年まで契約を延長した[13]。2020-21シーズン、リーグ最終節のパルマ戦でリーグ戦500試合出場を達成、この試合で1ゴールを挙げるなど、シーズン中はリーグ戦33試合で13ゴールを決めた[14]。2021年6月1日、クラブとの契約を2022年まで延長した[15]。
2022年7月4日、クラブとの契約を2023年まで延長した[16]。2023年3月5日、サレルニターナ戦で史上5人目となるセリエA550試合出場を果たした[17]。7月7日、サンプドリアを退団することが発表された[18]。
代表
[編集]イタリア代表では、2007年6月7日に対リトアニア戦で2ゴールを決め快勝したことから、この年の移籍市場では話題を呼んだ。EURO2008のイタリア代表メンバーに招集された。
2010 FIFAワールドカップのメンバーにも選出され[19]、グループリーグ最終節・スロバキア戦では後半1分から交代で出場し、アディショナルタイムに見事なループシュートでゴールを決めたが、チームは2-3で敗れてグループリーグ敗退となりW杯連覇は成らなかった。
その後2015年を最後に代表には招集されていなかったが、サンプドリアでの活躍により2019年3月のUEFA EURO 2020予選の2試合のメンバーに選出された[20]。23日のフィンランド戦には後半35分から途中出場し、2010年11月以来3048日ぶりの出場を果たすと[21]、続く26日のリヒテンシュタイン戦では先発に名を連ね、PKにより2得点を決めた[22]。この36歳54日でのゴールは、2008年6月にクリスティアン・パヌッチが記録したイタリア代表の最年長得点記録を約11年ぶりに塗り替えるものとなった[23]。
人物
[編集]クラブでは一貫して27番を着用していたが、これは2001年2月に交通事故で亡くなったユース時代のチームメイトのニッコロ・ガッリの番号である[24]。
タイトル
[編集]クラブ
[編集]- ユヴェントス
- セリエA : 2011-12, 2012-13, 2013-14
- スーペルコッパ・イタリアーナ : 2012, 2013
個人
[編集]- AIMオスカー・サッカー賞 : 2009
- セリエA最優秀FW賞 : 2018-19
- セリエA得点王 : 2018-19
脚注
[編集]- ^ a b “Fabio Quagliarella”. NATIONAL FOOTBALL TEAMS 2024年3月21日閲覧。
- ^ “Fabio Quagliarella”. Playmakerstats 2024年3月21日閲覧。
- ^ “サッカー=イタリア代表FWクアリャレッラ、ナポリと契約”. Reuters (2009年6月2日). 2023年10月19日閲覧。
- ^ Fabio Quagliarella alla Juventus - juventus.it 2010年8月27日
- ^ クアリアレッラ今季絶望、代役はトーニ - Goal.com 2011年1月8日
- ^ トリノがユベントスからクアリアレッラを獲得…移籍金4.8億円 - ゲキサカ 2014年7月18日
- ^ サンプドリア、元伊代表FWクアリアレッラを獲得…エデルの後釜として期待 - サッカーキング 2016年2月2日
- ^ “Quagliarella: ‘Hat-trick down to fun’”. Football Italia (21 January 2018). 21 January 2018閲覧。
- ^ “FIFAがプスカシュ賞の候補を発表、メッシやイブラらがノミネート”. www.afpbb.com (2019年8月20日). 2019年12月9日閲覧。
- ^ “サンプドリアの35歳FW、セリエAで11試合連続ゴール…バティストゥータに並ぶ”. Goal (26 January 2019). 26 January 2019閲覧。
- ^ “36歳クアリャレッラ、再び偉業達成…セリエA史上2人目の記録樹立”. ゲキサカ (2019年3月13日). 2023年10月19日閲覧。
- ^ “セリエA得点王は36歳クアリャレッラ! 大躍進アタランタのサパタが2位、C・ロナウドは4位に”. サッカーキング (2019年5月27日). 2019年6月2日閲覧。
- ^ “Veteran striker Fabio Quagliarella signs new Sampdoria deal” (英語). FOX Sports Asia (2019年12月7日). 2019年12月9日閲覧。
- ^ “38歳クアリャレッラ、セリエA通算500試合出場! 史上5人目のストライカーに”. サッカーキング (2021年5月23日). 2021年5月23日閲覧。
- ^ ““スーパーゴール製造機”、クアリアレッラがサンプドリアと1年契約延長”. 超ワールドサッカー! (2021年6月1日). 2023年10月19日閲覧。
- ^ ““スーパーゴール製造機”39歳のクアリアレッラがサンプドリアと1年契約延長”. 超ワールドサッカー! (2022年7月5日). 2023年10月19日閲覧。
- ^ “セリエA史上5人目の快挙!サンプドリアFWクアリアレッラがセリエA通算550試合出場達成”. 超ワールドサッカー! (2023年3月7日). 2023年10月19日閲覧。
- ^ “40歳クアリアレッラがセリエB降格のサンプドリア退団…セリエA通算550試合出場の偉業達成も昨季は1G1A”. 超ワールドサッカー! (2023年7月8日). 2023年10月19日閲覧。
- ^ “World Cup 2010 Group F: Final 23-man squads announced” (英語). The Guardian. (2010年6月1日). ISSN 0261-3077 2023年10月19日閲覧。
- ^ “FIGC”. figc.it. 2019年4月27日閲覧。
- ^ “Italy: Kean and Barella take down Finland | Football Italia”. www.football-italia.net. 2019年4月27日閲覧。
- ^ UEFA.com. “European Qualifiers - Italy-Liechtenstein” (英語). UEFA.com. 2019年4月27日閲覧。
- ^ “Quagliarella ritrova il gol in Nazionale a quasi 9 anni di distanza”. Eurosport (2019年3月26日). 2019年4月27日閲覧。
- ^ “A Quagliarella la maglia 27”. solonapoli.com (2009年6月2日). 2024年3月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- Player profile on Napoli's official website