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スーパーテトリス3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファミリーテトリスから転送)
スーパーテトリス3
ジャンル 落ち物パズル
対応機種 スーパーファミコン
開発元 トーセ
発売元 BPS
プロデューサー しいなあきら
ディレクター 小栗真一
松中太郎
デザイナー 原典史
高取雅好
かつのかずとく
プログラマー おおたのぶかず
音楽 後藤重満
シリーズ テトリスシリーズ
人数 1 - 4人(対戦プレイ)
メディア 8メガビットロムカセット[1]
発売日 日本 199412161994年12月16日
その他 型式:SHVC-AT3J
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スーパーテトリス3』 (SUPER TETRIS 3) は、1994年12月16日に日本のBPSから発売されたスーパーファミコン落ち物パズル

同社によるスーパーファミコン用『テトリス』シリーズの第5作目。本家『テトリス』に当たる『テトリスクラシック』の他、『テトリス』をアレンジさせた『マジカリス』、前作『スーパーテトリス2+ボンブリス』(1992年)に存在した『ボンブリス』をアレンジさせた『スパークリス』もプレイできる。1人プレイの他、2プレイヤーによる対戦プレイも可能。また、マルチタップを使用して最大4人まで同時対戦が可能な「ファミリーテトリス(ファミリス)」モードも用意された。

開発はトーセが行い、プロデューサーはゲームボーイ用ソフト『スーパーボンブリス』(1995年)を手掛けたしいなあきら、ディレクターはスーパーファミコン用ソフト『パイプドリーム』(1992年)を手掛けた小栗真一、音楽は『スーパーボンブリス』を手掛けた後藤重満が担当している。

ゲーム内容

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テトリスクラシック

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英字表記は「TETRISclassic」。一般的なテトリス。「エンドレスモード」と「スタンダードモード」の2通りの方法でプレイできる。ルールの詳細はテトリスの項目を参照。

エンドレスモード
一定ライン数を消すごとにレベルが上がり、落下スピードが速くなっていく。1度でも上まで詰まるとゲームオーバー。
スタンダードモード
ファミコン版『テトリス』に準じたルールで、25ラインを消すとステージクリアとなる。3つライフが存在し2回までなら上まで詰まってもリトライできる。

マジカリス

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英字表記は「Magicaliss」。語源は Magical + Tetris だが意図的に綴りは変えられている。テトリスに色の要素を加えたゲーム。テトリス同様、「エンドレスモード」と「スタンダードモード」が用意されている。

システム

ブロックには赤、緑、青のいずれかの色が付いている。また、それに加えてシルバーブロックとオールマイティブロックがある(シルバーブロックは他のブロックと違い1~3つの正方形から構成されている)。

ラインをすきまなくそろえるとそのラインが消えるのはテトリスと同じだが、シルバーブロックはその方法では消すことができない(それを逆に利用して連鎖も可能)。同じ色のブロックでラインをそろえると「マジカリス」となり、その色のブロックが全て消えてシルバーブロックが全てその色に変わる。ただし、マジカリスを1回発動させるとブロックの落ちるスピードが一時的に1レベル分上がるので頻繁に使用すると難易度を上げてしまう。(ラインを揃えて次のレベルに上がるとそのレベルのスピードになる。)シルバーブロックのみでマジカリスを決めると、シルバーブロックのみが全て消える。また、オールマイティブロックは他のいずれかの色の代わりにすることができる。

赤、緑、青のブロックは何回か回転させることで他の色に変えることができる。画面左の色の付いたゲージは、あと何回ブロックを回転させれば色が変わるかを示している。右回転すればゲージは右に進み、左回転すれば左に戻る。ただしこのゲージは対戦モードでは表示されず、自力で欲しい色を見つけ出す必要がある。

ゲーム開始時に「NORMAL」と「BEGINNER」を選ぶことができ、「BEGINNER」にするとXボタンかYボタンを押すと即座に色の変更ができるが、最高得点は記録されない。また、対戦モードでは選ぶことができない。

スパークリス

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英字表記は「Sparkliss」。語源は Spark + Tetris だが意図的に綴りは変えられている。前作の『ボンブリス(Bombliss)』と少し似ている。「コンテストモード」と「パズルモード」が用意されている。

コンテストモード
100ピース以下のブロックで画面内にある全てのブロックを消せばステージクリアとなり、残りのピースがそのままスコアとなる。ステージごとにブロックの配置が異なっている。最上段まで詰まるか、100ピースのストックを使い切ってしまうとゲームオーバー。
パズルモード
全100面が用意されている。同様にステージごとに初期配置が決まっているが、こちらでは落ちてくるブロックの数と形状も指定されており、それらを全て使って画面内のブロック(消えない固定ブロックを除く)を全て消すことが目的となる。
システム
ボンブリスと同様、ラインを揃えただけではブロックを消すことはできない。落ちてくるブロックの一部分に「ライトニングブロック」(LB)が混ざっていることがあり、LBを含んだラインを揃えることでLBを基点にブロックを消していくことになる。
そろったライン上に存在するLBは、縦横の四方一直線に電流を放ち、ブロックを消滅させる。一度に多くのラインを揃えると電流も長くなる。
ボンブリスと同様、電流が他のLBに届くとそのLBからも連鎖的に電流が放たれる。また、LBは4つ(縦2×横2)合わせると「デカLB」となり、縦横10マスへ太い電流を放つようになる他、1個作った時点でネクストブロックが1個加算される。
スパークリス特有のルールとして、電流でブロックを隙間なく囲むと、内側のブロックすべてが強制的に消去される(囲み消し)。パズルモードと対戦モードではラバーブロック(黒いブロック)があり、それらは2度電流を流さないと消すことができないが、上述の囲み消しならば1度で消すことが出来る。
ラインを4つ以上揃えるとネクストブロックの個数が加算される他、直後の落下ブロックがすべてLBで構成されるものに変化する。落下ブロックは低確率、またはフィールド上のブロックがわずかまで減った直後も、ブロックの全体がLBになることがある。

ファミリーテトリス

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最大4人まで同時対戦プレイが可能なテトリス。「Familiss(ファミリス)」とも表記され、語源は Family + Tetris だが意図的に綴りは変えられている。

画面が4分割されているため、通常のテトリスよりもフィールドが狭い。各プレイヤーのフィールドの下にはターゲット表示があり、ラインを消したときの表示により、表示されたプレイヤーのラインをせり上げたり減らしたりすることができる。最後まで生き残ったプレイヤーが1位となる。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 Tetris Forever INT 202411122024年11月12日
Nintendo Switch
PlayStation 4
PlayStation 5
Xbox One
Xbox Series X/S
Windows
Digital Eclipse Digital Eclipse ダウンロード -

スタッフ

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  • エグゼクティブ・プロデューサー:ヘンク・ブラウアー・ロジャース
  • プロデューサー:しいなあきら
  • ディレクター:小栗真一、松中太郎
  • プログラム:おおたのぶかず、OUKOU/SIN
  • グラフィック:UE-CHO.2014、KOH.EXE VER. 1.00、YANOTE
  • 音楽:SIR-1008(後藤重満)
  • サウンド、効果音:AKP!
  • サウンド・エンジニア:ANCHOVY
  • ヒューマン・ボイス:リチャード・ロジャース、たかのひろみ、KUU、POM
  • テストプレイ:松村公夫、ふじたのりお、村田英樹、はこねまりこ
  • パズル・デザイン:北沢敏彦、こばやしこうじ、ながおかまさのり、RICE-SHOWER、O-RIN、KO-RIN、SOCCER-BOY
  • スペシャル・サンクス:BPSスタッフ
  • テトリス3・オリジナル・コンセプト:原典史、高取雅好、かつのかずとく

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通24/40点[2]
ファミリーコンピュータMagazine19.0/30点[3]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、6・6・6・6の合計24点(満40点)[2]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、19.0点(満30点)となっている[3]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.0 3.4 3.1 3.3 3.3 2.9 19.0

脚注

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  1. ^ 前田尋之「Chapter 2 スーパーファミコンソフトオールカタログ 1994年」『G-MOOK176 スーパーファミコンパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2019年9月28日、149頁。ISBN 9784862979131 
  2. ^ a b スーパーテトリス3 まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年8月10日閲覧。
  3. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、253頁、ASIN B00J16900U 

外部リンク

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