ファンティック (オートバイメーカー)
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本社所在地 |
イタリア ロンバルディア州レッコ県バルザーゴ |
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設立 | 1968年 |
業種 | 輸送機械 |
事業内容 | オフロード用オートバイの製造販売 |
ファンティックモーター(Fantic motor)は、イタリアのオートバイおよび電動自転車メーカー。オフロード系を中心に展開しており、中でも「キャバレロ」シリーズが知られる。
日本ではモーターリスト合同会社により正規輸入販売が行われている。
沿革
[編集]- 1968年 - ガレリと合併したアグラティの創設者である、マリオ・アグラティ博士により創業。アメリカの若者向けに「ブロンコ」ブランドでのエンデューロバイク、ミニバイク、ゴーカートの製造を開始[1][2]。
- 1969年 - 50ccのスクランブラー型モペットの「キャバレロ」を発表。その1グレードであるキャバレロクロスはオフロード走行向けであった[1]。
- 1970年 - キャバレロの生産開始。当初は年産500台の予定であったが、1万台に達した[1]。この頃のエンジンはモトーリ・ミナレリ製が主だった[2]。
- 1975年 - ファクトリーチームを結成し、モトクロスへ参戦[1]。
- 1977年 - トライアル用バイクの製造を開始[1]。
- 1978年 - 「コンコード」ブランドでの北米展開を短期間のみ実施[2]。
- 1981年 - エルバ島で開催された国際6日間トライアル(ISDT)で優勝[1]。
- 1985年 - トライアル世界選手権でティエリー・ミショーにより初の世界タイトルを獲得。
- 1986年 - ミショーが世界タイトルを初防衛[1]。
- 1987年 - ファブリカ・イタリアーナ・モトベイコリの買収を受ける。
- 1988年 - ミショーが3度目の世界タイトルを獲得[1]。
- 1990年 - アグラッティ・ガレリが同一グループ内に入る[1]。
- 1995年 - 経営不振により廃業[2]。
- 2003年 - ヴェネチアの実業家フェデリコ・フレグナンにより買収され復活。
- 2005年 - 生産再開[2]。ロードレース世界選手権(MotoGP)の250ccクラスに「スクーデリア・ファンティック・モーターGP」として一年のみ参戦[3]。
- 2008年 - エンデューロ、スーパーモタードに復帰。
- 2020年 - ヤマハ発動機の子会社だったモトーリ・ミナレリを買収[4]。
- 2022年 - ダカール・ラリーへの参戦を開始[5]。エンデューロ世界選手権のユースクラス及び女性クラスを制覇[6]。
- 2023年 - バレンティーノ・ロッシ率いる「VR46」との提携でMoto2へ参戦を開始[7]。同年オーストリアグランプリで初優勝を記録[8]。電動バギーのアウディ・RS Q e-tronをイメージした電動マウンテンバイクを共同開発して発売。
車種
[編集]エンデューロ
[編集]- CASA
- Competizione
- Competizone Racing
スーパーモタード
[編集]- Caballero Motard
ミニ
[編集]- Caballero Mini Competizione
関連項目
[編集]- ^ a b c d e f g h i FANTIC Corporate HistoryFantic Motor公式サイト 2023年9月10日閲覧
- ^ a b c d e Fantic and Concord MYRONS MOPEDS 2023年9月10日閲覧
- ^ FANTIC MOTOR TORNA IN PISTA: A SILVERSTONE SULLE MOTO DEL TEAM VR46 IN MOTO2INMOTO.IT 2023年9月10日閲覧
- ^ ヤマハ発動機、イタリア二輪車エンジン製造子会社を業務提携先へ譲渡 レスポンス.jp 2023年9月10日閲覧
- ^ FANTIC DEBUTS AT RALLY DAKAR FANTIC公式サイト 2023年9月10日閲覧
- ^ FANTIC IS WORLD CHAMPION! FANTIC公式サイト 2023年9月14日閲覧
- ^ ファンティック史上初 MOTO2マシンがついに その姿を現したキャバレロ.jp 2023年9月10日閲覧
- ^ HISTORIC FIRST VICTORY IN MOTO2 FOR FANTIC! FANTIC公式サイト 2023年9月10日閲覧