ファーストディフェンス
ファーストディフェンス | |||||||||
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ジュドモントファーム(ハーリド・ビン・アブドゥッラー)の勝負服 | |||||||||
欧字表記 | First Defence[1][2] | ||||||||
品種 | サラブレッド[2] | ||||||||
性別 | 牡[2] | ||||||||
毛色 | 黒鹿毛[2] | ||||||||
生誕 | 2004年2月8日[1][2] | ||||||||
父 | Unbridled's Song[1][2] | ||||||||
母 | Honest Lady[1][2] | ||||||||
母の父 | Seattle Slew[1][2] | ||||||||
生国 | アメリカ合衆国(ケンタッキー州)[1][2] | ||||||||
生産者 | ジュドモントファーム[1] | ||||||||
馬主 | ジュドモントファーム[1] | ||||||||
調教師 | ロバート・フランケル(アメリカ)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 14戦6勝[1][2] | ||||||||
獲得賞金 | 58万534USドル[1] | ||||||||
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ファーストディフェンス(First Defence)[2][3]はアメリカ合衆国生産の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に2008年のフォアゴーハンデキャップ、ジャイプールステークス。
経歴
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]
2006年7月29日、サラトガ競馬場でのメイドン競走でデビューし、7着。2戦目で勝ちあがり、年をまたいでアローワンス競走を2着、1着としてリステッド競走のロングブランチブリーダーズカップステークスをも勝ってキングズビショップステークスに駒を進めてハードスパンの2着に入る[4]。ヴォスバーグステークス7着のあとは休養に入り、翌2008年5月のオプショナルクレーミング競走で復帰して1着となる。メトロポリタンハンデキャップ5着を挟んで出走のジャイプールステークスで重賞初勝利を飾る。アルフレッド・G・ヴァンダービルトハンデキャップ2着のあと、フォアゴーハンデキャップを制してG1競走初勝利を挙げた[3][5]。続く2戦、ヴォスバーグステークスは7頭立ての7着、10月のブリーダーズカップ・スプリントも8頭中最下位となる8着という結果に終わり、この競走を最後に競走馬を引退した。
競走成績
[編集]以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 頭数 | 枠番 (PP) |
馬番 (Pgm) |
着順 | 騎手 | 斤量(lb./kg換算) | タイム | 着差 | 勝ち馬/(2着)馬 |
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2006. | 7.29サラトガ | メイドン | ダ6f | 9 | 2 | 2 | 7着 | J. カステリャーノ | 118/53.5 | (16馬身1/4) | Pegasus Wind | ||
10.13 | ベルモントパーク | メイドン | ダ6f | 12 | 3 | 1 | 1着 | J. カステリャーノ | 119/54 | 1:10.55 | 8馬身1/4 | (Johannesburgaffair) | |
11. 2 | チャーチルダウンズ | アローワンス | ダ8.5f | 11 | 10 | 10 | 2着 | J. カステリャーノ | 118/53.5 | (1馬身) | Zanjero | ||
2007. | 5.26ベルモントパーク | アローワンス | ダ7f | 6 | 1 | 4 | 1着 | J. カステリャーノ | 116/52.5 | 1:20.96 | 3馬身1/4 | (Shone) | |
7.14 | モンマスパーク | ロングブランチBCS | LR | ダ8.5f | 6 | 6 | 6 | 1着 | J. カステリャーノ | 117/53 | 1:42.30 | 2馬身1/4 | (Get Serious) |
8.25 | サラトガ | キングスビショップS | G1 | ダ7f | 11 | 9 | 9 | 2着 | J. カステリャーノ | 119/54 | (1馬身1/4) | Hard Spun | |
9.30 | ベルモントパーク | ヴォスバーグS | G1 | ダ6f | 8 | 5 | 5 | 7着 | J. カステリャーノ | 122/55.5 | (9馬身1/2) | Fabulous Strike | |
2008. | 5. 3チャーチルダウンズ | オプショナルクレーミング | ダ7f | 8 | 5 | 6 | 1着 | J. カステリャーノ | 120/54 | 1:22.21 | クビ | (Forest Attack) | |
5.26 | ベルモントパーク | メトロポリタンH | G1 | ダ8f | 9 | 5 | 5 | 5着 | J. カステリャーノ | 115/52 | (6馬身3/4) | Divine Park | |
6.15 | ベルモントパーク | ジャイプールS | G3 | 芝6f | 8 | 5 | 6 | 1着 | J. カステリャーノ | 118/53.5 | 1:09.48 | アタマ | (Salute the Count) |
7.26 | サラトガ | アルフレッド・G・ヴァンダービルトH | G2 | ダ6f | 6 | 2 | 2 | 2着 | J. カステリャーノ | 116/52.5 | (2馬身1/2) | Abraaj | |
8.30 | サラトガ | フォアゴーH | G1 | ダ7f | 10 | 1 | 2 | 1着 | C. ヒル | 119/54 | 1:21.55 | 6馬身3/4 | (Greeley's Conquest) |
9.27 | ベルモントパーク | ヴォスバーグS | G1 | ダ6f | 7 | 4 | 4 | 7着 | C. ヒル | 124/56 | (24馬身1/2) | Black Seventeen | |
10.25 | サンタアニタ | ブリーダーズカップ・スプリント | G1 | AW9f | 8 | 4 | 5 | 8着 | J. カステリャーノ | 126/57 | (17馬身1/4) | Midnight Lute |
引退後
[編集]5歳となった2009年より生まれ故郷でもあるケンタッキー州のジュドモントファームで種牡馬入りし、初年度種付け料は2万ドルに設定された[6]。初年度産駒から2014年のエクリプス賞最優秀古牝馬のクローズハッチズを送りだした[7]。種付料も2013年度は7500ドルにまで下げたが、クローズハッチズの活躍を受けて2014年度は15000ドルに盛り返した[8]。2016年にハイフスタッドに売却され、サウジアラビアに輸出された[9]。
主な産駒
[編集]- Close Hatches / クローズハッチズ:ガゼルステークス、マザーグースステークス、コティリオンステークス、アップルブロッサムハンデキャップ、オグデンフィップスステークス、パーソナルエンスンハンデキャップ。2014年度エクリプス賞最優秀古牝馬[10]
- Antonoe / アントノー:ジャストアゲームステークス[11]
- Siskin / シスキン:アイリッシュ2000ギニー、フェニックスステークス[12]
-
クローズハッチズ(2010年産)
母の父としての主な産駒
[編集]- 2019年産
- アイウォール(2023年川崎マイラーズ)[13]
- Idiomatic / イディオマティック(2023年パーソナルエンスンステークス、スピンスターステークス、ブリーダーズカップ・ディスタフ、2024年ラトロワンヌステークス、スピンスターステークス)[14]
血統表
[編集]ファーストディフェンスの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
[§ 2] | ||
父 Unbridled's Song 1993 芦毛 |
父の父 Unbridled1987 鹿毛 |
Fappiano | Mr. Prospector | |
Killaloe | ||||
Gana Facil | Le Fabuleux | |||
Charedi | ||||
父の母 Trolley Song1983 芦毛 |
Caro | *フォルティノ | ||
Chambord | ||||
Lucky Spell | Lucky Mel | |||
Incantation | ||||
母 Honest Lady 1996 黒鹿毛 |
Seattle Slew 1974 黒鹿毛 |
Bold Reasoning | Boldnesian | |
Reason to Earn | ||||
My Charmer | Poker | |||
Fair Charmer | ||||
母の母 Toussaud1989 黒鹿毛 |
El Gran Senor | Northern Dancer | ||
Sex Appeal | ||||
Image of Reality | In Reality | |||
Edee's Image | ||||
母系(F-No.) | (FN:6-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | In Reality 5 × 4 = 9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m “First Defence (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “First Defence(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月29日閲覧。
- ^ a b “フォアゴーS、ファーストディフェンスがG1初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年8月31日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “キングスビショップS、ハードスパンがG1初V”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年8月26日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “First Defence Romps in Forego”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2008年8月30日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “First Defence to Stand at Juddmonte”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2008年10月31日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “優良牝馬輩出で名高いジャドモントファーム(国際)【生産】”. 海外競馬情報. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2013年6月30日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “Fee Increases for Mizzen Mast, First Defence”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2013年11月11日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “First Defence, United States to Saudi Arabia”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2016年9月4日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “Close Hatches(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月29日閲覧。
- ^ “Antonoe(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月29日閲覧。
- ^ “Siskin(USA)” (英語). Racing Post. 2020年4月29日閲覧。
- ^ “アイウォール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月17日閲覧。
- ^ “Idiomatic (KY)” (英語). Equibase. 2023年8月26日閲覧。
- ^ a b c “First Defence(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月29日閲覧。
- ^ a b c “First Defenceの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post