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ファー・ノース・クイーンズランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファー・ノース・クイーンズランド

ファー・ノース・クイーンズランド (Far North Queensland, FNQ) は、クイーンズランド州の最も北の地域である。

地理

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この地域はケアンズを中心に、北部の熱帯雨林地域やトレス海峡諸島などを含む。

政府機関によってしばしば異なった定義を持つ。クイーンズランド政府計画部は10の地方統治区域および2カ所のアボリジニ居住地域を定義している[1][2]。オーストラリア統計局では、ヨーク岬半島(南西地区を除くカーペンタリア湾の北部地域)とトレス海峡諸島の大部分を含み、ヒンチンブルック島とカードウェルの南部までをファー・ノース・クイーンズランド地域と定義しているが、しかし、タウンズビルはこの地域に含まれない。また、これより大きい定義が他の州政府によって使用されており[3]、クック、クロイドン、Ethridge、及びアボリジニ居住区であるアラクーン、ロックハート・リバー及びトレス諸島の地方自治体が含まれ、この場合、総面積は272,655.2 km2である[4][5]

都市・人口

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この地域の人口集中地域及び行政の中心はケアンズである。クックタウンやアサートン高原、ウェイパ、トレス海峡諸島にもまた人口が集中している。

この地域には多くのアボリジニのコミュニティーがある。オーストラリア統計局では、この地域の人口は231,494人であり、そのうち117,531人がケアンズで生活していると推定している[6][7][8][9]。この地域は、クイーンズランド州のアボリジニ人口の25.6%が生活しており、かつこの地域の人口の11.8%を占める[10]

産業

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この地域における主要な産業は、観光業畜産業サトウキビやトロピカル・フルーツなどの農業、及び砂やボーキサイトなどの採掘が盛んである。

観光

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世界遺産自然遺産)であるグレートバリアリーフ世界最大サンゴ礁地帯)やクイーンズランドの湿潤熱帯地域を抱えており、広大なサンゴ礁と熱帯雨林の大自然が残る。

ケアンズの沖合いにはグリーン島英語版があり、その周辺にはグレートバリアリーフが広がっている。一方、ケアンズの南西側はアサートン高原英語版という丘陵地帯となっており、キュランダマリーバ英語版アサートン英語版などの町がある。高原には熱帯雨林や湿原アリ塚が点在する乾燥地帯など多様な環境が織り成している[11]

ケアンズ西方のキュランダには熱帯雨林の他にコアラガーデン動物園)やマーケットなどがあり、ケアンズからは車の他にQR(クイーンズランド鉄道トラベルトレインによる観光列車「キュランダ高原列車」や広大な熱帯雨林を眼下に望むことができるロープウェイスカイレール」に乗って行くことができる[12]。またケアンズよりキュランダを経由して約63kmの地点にある草原に覆われた町・マリーバは、熱帯雨林に覆われたキュランダと近距離にありながら、1年のうちおよそ300日が「サンシャイン・ディ」と言われるほど晴天率が高いことで有名で、その気候などを生かして熱気球ツアーや7月にはロデオ大会も行われている[13]

この他にも、スカイレールのスミスフィールド駅に隣接する先住民族文化を伝えるテーマパーク「ジャプカイ・アボリジニ・カルチャーパーク」、動物園としてケアンズ市街より北へ約25km地点にある「ケアンズトロピカルズー&ナイトズー」や同じく北へ約40km地点にある「ハートリースクロコダイルアドベンチャーズ」、さらに同市街より南へ約100km地点に位置し、スペイン風のをイメージした建物と庭園が広がる「パロネラ・パーク」など様々な観光スポットが存在する。

これらの観光地域はケアンズから移動が容易であることから、多くのツアーが組まれている。

脚注

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