フィリップ・セイントン
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フィリップ・プロスパー・セイントン(Philip Prosper Sainton, 1891年11月10日 - 1967年9月2日)は、フランス生まれのイギリスの作曲家。
略歴
[編集]セーヌ=マリティーム県アルク=ラ=バタイユ出身。祖父はヴァイオリニストで、祖母は歌手だった。初めヴァイオリンを学んでいたが、1907年にロンドンの王立音楽アカデミーに入学し、作曲とヴィオラを学んだ。第一次世界大戦時には中東方面に従軍した。
戦後、クイーンズホール管弦楽団に入り、1925年にはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の首席ヴィオラ奏者も兼ねた。1929年、クイーンズホール管弦楽団を辞め、ロンドン弦楽四重奏団に参加した。1930年のロンドン弦楽四重奏団のアメリカツアー終了後、BBC交響楽団に入った。また1954年から1955年にかけてギルドホール音楽院の教壇に立った。
作曲活動も早くから始め、1923年にはクイーンズホール・プロムナードコンサートで最初の管弦楽曲である『海の絵』を指揮している。1935年には『幻想的セレナーデ』がヘンリー・ウッドの指揮で初演された。また1956年の映画『白鯨』の音楽を手がけたことでも知られている。
作品
[編集]バレエ
[編集]- マリオネットの夢(1929年)
管弦楽曲
[編集]- 海の絵(1923-24年)
- ハーレクインとコロンバイン(1925年)
- ヴィオラとオーケストラのための『幻想的セレナーデ』(1935年)
- 交響詩『島』(1939年)
- カリカチュア(1940年)
- 交響詩『ナディール』(1942年)
- 白鯨からの組曲(1956年)