コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

フィリピンヒイロシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィリピンヒイロシジミ
フィリピンヒイロシジミのオス(上)とメス(下)
フィリピンヒイロシジミのオス(上)とメス(下)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目Lepidoptera
: シジミチョウ科Lycaenidae
: ヒイロシジミ属 Deudorix
: フィリピンヒイロシジミ D. philippinensis
学名
Deudorix philippinensis
Schrőder, Treadaway & H. Hayashi. 1981
和名
フィリピンヒイロシジミ

フィリピンヒイロシジミDeudorix philippinensis)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シジミチョウ科に分類されるチョウの一種。フィリピン固有種。

分布

[編集]

ルソンミンドロマリンドゥケシブヤンカミグィン(ルソン)パナイマスバテレイテネグロスミンダナオで見られる。

形態

[編集]

前翅長はオス18-22mm、メス22-25mm。ミャンマー、タイ、マレー半島、スマトラ、ビリトン、ジャワ、フィリピンではパラワンにも分布する ヒパルギリアヒイロシジミ (D. hypargyria ) によく似ているが、オス、メスとも裏面の斑紋の相違とメスの翅表の相違で容易に見分けがつく。メスには二つの型があり、翅表の色彩が橙色のものはA型、黒色のものはB型とされる。B型の黒色は光線の当たり具合でわずかに緑色がかって見える。

生態

[編集]

発生は少なくとも年2回と推察される。個体数は地域により稀な場所とやや少ない場所がある。

参考文献

[編集]
  • Schrőder, Heinz, Treadaway, Colin G. & Hayashi, Hisakazu, 1981: Zur Kentnis Philippinischer Lycaenidae(Lep.). Ent. Z.. 24:270-272.
  • 林 寿一, 1984. 東南アジアのシジミチョウ Ⅱ :iii, 105pp., 14pls. ニューサイエンス社, 東京. ISBN 4-8216-0109-5
  • Treadaway, C. G., 1995. Checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera) Nachr. entomol. Apollo Suppl.14: 7-118.
  • Takanami, Y. & Seki, Y., 2001. A synonymic list of Lycaenidae from the Philippines. Edn. 12 - ウェイバックマシン(1998年12月5日アーカイブ分).
  • Treadaway, C. G. & Schrőder, Heinz , 2012. Revised checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera) Nachr. entomol. Apollo Suppl.20: 1-64.