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フィルムエストTV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィルムエストTV
人物
国籍 日本の旗 日本
YouTube
チャンネル
活動期間 2014年 -
ジャンル コメディ
登録者数 約 35.1万人
総再生回数 66,219,423回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年6月4日時点。
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フィルムエストTV(FilmestTV)は、日本YouTuberグループである。

概要

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2014年(平成26年)よりYouTubeに動画を公開している[1]。当初は、にしいを筆頭に「面白いことがしたい」という友人らによるグループで「バラエティ番組風」の動画を作成。「大学の単位を落としたので記者会見をやってみた」というニュース番組風の動画は、50万回超再生される[2]。2018年春以降は、グループメンバーがそれぞれ就職し動画を作る時間がとれなくなったことなどから、YouTubeの更新が止まっていた[2]

新型コロナウイルスの感染拡大時、にしいが「テレワーク」の昭和風ロゴをTwitterで公開したところ”絶妙な古さ”が反響を呼んだことから、現代の現象を昭和テイストな映像で表現することを思いつき、現代のニュースとしても成立する映像を志向した[3]。「画の汚し方」と「当時っぽいフォント」、さらに「ステイ・ホーム」「ソーシャル・ディスタンス」のように、外来語には細かく中点(・)を挟むといった昭和時代特有の表現にディテールにもこだわっている[3]。「80年代風テレワークCM」の動画は、「テレワーク」という新しい概念[4]ながらも語感に懐かしさを覚えたことをきっかけに制作されたものだが、それに共感が拡がり、Twitterでは1.4万リツイート、2.8万いいねの反響を呼んだ[2]。YouTubeでは昭和のニュース・情報番組を模した動画を中心に50本以上公開されており、架空の放送局である神戸テレビ放送(KTC)で放送されたという体で、内容に応じて「リアルナイトかんさい」「2時です!ワイドスタジオ」「ナイト23」など、番組のテイストが変えられている[5]。また、動画が公開されると、実際に放送されたものではないにもかかわらず、「大阪の従兄弟の家で見ていた」等、如何にも実際に見ていたかのようなコメントが書き込まれることがある[6]

2021年1月、昭和時代のテレビ番組やその再現を愛するMBS毎日放送アナウンサー福島暢啓とコラボして、「『MBSニュースライン』タピオカ抜き注文殺到問題」の動画を作成し、MBSのトークライブで公開され[1]、YouTubeで100万回以上再生されている(2022年5月現在)。

2021年4月、ブラザー工業のエイプリルフール企画として「ビジネスインクジェット」「プリふれ模型店」のウェブCMを制作。

2024年3月、フィルムエストTV10周年を記念してトークライブが大阪にて実施された。

2023年6月に公開された友近とのコラボ作品「知りすぎた女」は、5回に分けて公開された長編作品である[7]。更に友近の提案により、友近の地元である愛媛県を舞台に、1980年代2時間サスペンスを再現した『友近サスペンス劇場 外湯巡りミステリー・道後ストリップ嬢連続殺人』が2024年9月13日に公開され、1時間半以上におよぶ長時間の動画であるにもかかわらず、公開から1ヶ月程度で345万回再生されるなど[8]、話題となった[9]。友近演じるライターと、同じ愛媛県出身の芝大輔(モグライダー)演じる相棒のカメラマンが、松山市内にあるストリップ劇場でストリップ嬢が殺害され、その真相を追うというものである。動画内で放送されているCMは、愛媛県内に実在する企業が、こちらも1980年代風のCMを独自に製作し流している。

2024年6月、北海道テレビのディレクターである嬉野雅道の提案で同局の人気番組である『水曜どうでしょう』の前身という設定の『水曜!いかがでしょう』が公開された[10][11]。1968年(昭和43年)に放送された番組という設定のため、映像はモノクロ、当時の時刻表も登場するなど、時代考証を忠実に再現し、SNS上で話題となった[11]

メンバー

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西井 紘輝(にしい ひろき)
兵庫県神戸市生まれ[2]関西大学社会学部卒業[2]。本業はテレビ朝日映像社員である[2](ただし、前述の『友近サスペンス劇場』に携わっていた時期は休職して対応した)。10歳から映像制作を始める。大学ではメディアについて学び、制作した映像をYouTubeやTwitterで公開していた[2]。作品の大半はナレーションも兼任しており、ピッチを変えることで声色も変えているのが特徴[3]
秋山 功輝(あきやま こうき)
にしいの大学時代からの友人であり、リポーター役などで出演[3]。架空の情報番組「リアルナイトかんさい」シリーズ動画でも中継リポーター役として出演し、「秋ちゃん」の愛称で呼ばれている。

出演者

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メンバーのにしいや秋山などに加え、前述のMBS福島アナなど、著名人が出演する作品も多数存在する。

公開日 作品タイトル 出演
2021年1月30日 MBSニュースライン「タピオカ抜き注文殺到問題」 福島暢啓(MBSアナウンサー)
2023年6月9日〜17日 知りすぎた女シリーズ(全5回)
2023年9月10日 コロナ時代の到来を完ペキに予見した映画があった 松尾貴史
2023年9月29日 昭和の特撮ヒーロー「サラリーマン」予告編
2024年5月4日 バブル期の深夜シュールコント番組の雰囲気 あぁ〜しらき
2024年5月11日 時空を乱しまくる丸山礼
2024年6月29日 水曜どうでしょうの元ネタ番組「水曜いかがでしょう」を発掘!?
2024年8月23日 スポンジボブのニセ物「金たわし次郎」事件?(Paramount+とのコラボ)
  • 真山隼人
  • 増田樹乃
2024年9月13日 友近さん&モグライダー芝さんと“あの頃”っぽいサスペンスドラマを撮ってみた

ほか

2024年9月16日 昭和の「プロ野球ニュース」に楽天が存在する世界線 銀次(楽天OB)
2024年10月7日 旧車イベントを90年代風に阪田マリンがリポートする 阪田マリン

作品によっては、役名(別名義)での出演となっているケースもある。[12]

脚注

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出典

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  1. ^ a b MBSアナウンサー・福島暢啓が、時代錯誤の“アナクロ映像”に迫る - BRUTUS 2022年5月22日閲覧
  2. ^ a b c d e f g 【昭和はパラレルワールドのような不思議なもの】昭和風の動画を制作する映像クリエイター・にしいさんインタビュー - Brother 2022年5月22日閲覧
  3. ^ a b c d 昭和テイスト動画で伝えるコロナ禍 「違和感」の狙いは - 朝日新聞デジタル 2022年5月22日閲覧
  4. ^ 情報通信技術を物理的な移動の代わりに活用する発想自体は1970年代から存在している(詳細についてはテレワークの記事を参照)し、SOHOという業務形態も古くから存在するため、一般人が聞き慣れていないだけで、専門家にとっては全く新しい概念というわけではない。
  5. ^ フィルムエストTV - YouTube”. www.youtube.com. 2022年5月22日閲覧。
  6. ^ 「探偵!ナイトスクープ」のWikipediaに見る〝記憶違い〟と、それを補強する〝設定付け〟(2021年9月25日公開)2022年8月27日閲覧
  7. ^ これって友近!? 凝りに凝った「フィルムエストTV」の面白さ わざと画質を雑に加工するなど徹底したフェイクテイスト”. ZakZakpublisher=夕刊フジ (2023年6月14日). 2024年9月18日閲覧。
  8. ^ ラリー遠田 (2024年10月25日). “"昭和風ドラマ"が異例の345万回再生 「友近」サスペンス劇場がYouTubeで大バズリする理由”. デイリー新潮. 新潮社. 2024年10月31日閲覧。
  9. ^ “友近&モグライダー・芝大輔、往年の2時間サスペンス再現ドラマ 配信開始で話題 SNS「凄いこだわり」”. サンケイスポーツ (産経デジタル). (2024年9月14日). https://www.sanspo.com/article/20240914-CW6XZRYHVBM2LPOMN7GDPXHQOM/ 2024年9月18日閲覧。 
  10. ^ フィルムエストTV【公式】@FilmestTVのポスト”. X(旧・Twitter) (2024年6月29日). 2024年10月19日閲覧。
  11. ^ a b 正木利和 (2024年10月16日). “「水曜どうでしょう」サイコロ旅に元ネタあった? バズる昭和レトロな番組動画に本家絶賛”. 産経新聞. 2024年10月19日閲覧。
  12. ^ 友近が事件現場の隣人役「小野口清子」名義で登場したほか、西寄ひがしが昭和の大物司会者「大和田慶三郎」として出演するなど。丸山礼のように、本人名義で出演するケースもある

外部リンク

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