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フィルモアの奇蹟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『フィルモアの奇蹟』
マイク・ブルームフィールド&アル・クーパーライブ・アルバム
リリース
録音 サンフランシスコ、フィルモア・ウェスト(1968年9月26日 - 28日
ジャンル ロックブルースロック
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース アル・クーパー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 18位(アメリカ[1]
  • マイク・ブルームフィールド&アル・クーパー アルバム 年表
    スーパー・セッション
    (1968年)
    フィルモアの奇蹟
    (1969年)
    フィルモア・イーストの奇蹟
    (2003年)
    テンプレートを表示

    フィルモアの奇蹟』(原題:The Live Adventures of Mike Bloomfield and Al Kooper)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、マイク・ブルームフィールドアル・クーパー1969年に連名で発表したライブ・アルバム1968年9月にフィルモア・ウェスト英語版で行われた演奏を収録している[2][3][4]

    解説

    [編集]

    マイク・ブルームフィールド、アル・クーパー、スティーヴン・スティルスの3人は1968年にアルバム『スーパー・セッション』を連名で発表しており、本作はその続編として企画されたが、スティルスは都合により不参加となった[3]。ブルームフィールドはそれまでギタリストとして活動してきたが、本作で初めてボーカルも披露しており[2]レイ・チャールズのカヴァー「アイ・ワンダー・フー」及び「メリー・アン」、エルヴィス・プレスリーの歌唱で知られる「ザッツ・オール・ライト」、アルバート・キングのカヴァー「激しい恋はもうたくさん」を歌った。「59番街橋の歌 (フィーリン・グルーヴィー)」はサイモン&ガーファンクルのカヴァーで、ライブが録音された後、クーパーに誘われて作者のポール・サイモンがスタジオを訪れ、コーラスを録音している[5]。「ディア・ミスター・ファンタジー」の間奏でクーパーは「ヘイ・ジュード」の一節を弾いている。

    フィルモア・ウェストでの公演は3日連続で行われたが、最終日にはブルームフィールドの不眠症が悪化したため、急遽エルヴィン・ビショップカルロス・サンタナスティーヴ・ミラー、デイヴ・ブラウンが代役として参加しており[5]、本作にはサンタナとビショップの演奏も収録された。なお、カルロス・サンタナは本作でレコード・デビューを果たす形となった[6]

    本作のジャケットには、ノーマン・ロックウェルが描いたブルームフィールドとクーパーの絵が使用された。

    ブルームフィールドとクーパーはその後もライブで共演しており、1968年12月13日から14日に行われたフィルモア・イースト公演の音源は、2003年にレガシー・レコーディングスからライブ・アルバム『Fillmore East: The Lost Concert Tapes 12/13/68』として発表された[7]

    収録曲

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    A面
    1. オープニング・スピーチ (マイク・ブルームフィールド) - Opening Speech - Mike Bloomfield - 1:35
    2. 59番街橋の歌 (フィーリン・グルーヴィー) - The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy) (Paul Simon) - 5:33
    3. アイ・ワンダー・フー - I Wonder Who (Ray Charles) - 6:01
    4. 神聖にして犯すべからず - Her Holy Modal Highness (Al Kooper, Mike Bloomfield) - 8:59
    B面
    1. ザ・ウェイト - The Weight (Robbie Robertson) - 4:00
    2. メリー・アン - Mary Ann (R. Charles) - 5:19
    3. 愛の終る日まで - Together 'Til the End of Time (Frank Wilson) - 4:15
    4. ザッツ・オール・ライト - That's All Right (Arthur Crudup) - 3:17
    5. グリーン・オニオン - Green Onions (Booker T. Jones, Steve Cropper, Al Jackson, Jr., Lewie Steinberg) - 5:21
    C面
    1. オープニング・スピーチ (アル・クーパー) - Opening Speech - Al Kooper - 1:29
    2. ソニー・ボーイ・ウィリアムスン - Sonny Boy Williamson (Jack Bruce, Paul Jones) - 6:04
    3. ノー・モア・ロンリー・ナイツ (寂しい夜はいらない) - No More Lonely Nights (Sonny Boy Williamson I) - 12:19
    D面
    1. ディア・ミスター・ファンタジー - Dear Mr. Fantasy (Jim Capaldi, Stevie Winwood, Chris Wood) - 8:04
    2. 激しい恋はもうたくさん - Don't Throw Your Love on Me So Strong (Albert King) - 10:59
    3. 終曲 (フィナーレ)/逃亡者 - Finale-Refugee (A. Kooper, M. Bloomfield) - 1:59

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    脚注・出典

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    1. ^ The Live Adventures of Mike Bloomfield and Al Kooper - Awards : AllMusic
    2. ^ a b Michael Bloomfield : AllMusic - Biography by Steve Huey - 2014年4月27日閲覧
    3. ^ a b 日本盤CD(SRCS 8302-3)ライナーノーツ(五十嵐正、1997年3月5日)
    4. ^ オリジナルLPのクレジットではフィルモア・オーディトリアムと記載されていたが、1997年に発売されたCDのジャケットでは「SEP.26-28 1968」と書かれたフィルモア・ウェストのチケットの画像が追加されている
    5. ^ a b c CD英文ライナーノーツ(アル・クーパー/訳:立原真沙)
    6. ^ Carlos Santana : AllMusic - Biography by William Ruhlmann - 2014年4月27日閲覧
    7. ^ Mike Bloomfield / Al Kooper - Fillmore East: The Lost Concert Tapes 12/13/68 (CD) at Discogs