フィルインカフェ
株式会社フィルインカフェ(Fill in Cafe Co.,Ltd.)は、かつて存在したコンピュータゲーム開発会社。1998年に倒産。代表作は『あすか120%』シリーズ。
概要
[編集]1987年にTeam CROSS WONDERとして結成[1]。『メタルサイト』などを開発していた。その後、1989年にTeam Fill in Cafe結成。X68000やFM TOWNS向けにデベロッパーとしてゲームを開発していた。1991年9月18日に株式会社フィルインカフェ設立[1]。会社設立当初は東京都板橋区、1994年からは新宿区神楽坂に本社を置いていた[1]。
『あすか120%』が、ギャルゲーでありながらユーザーから対戦型格闘ゲームとしての高い評価を受け、さまざまな機種に移植されて注目を集めるようになる。
1997年10月の『こみゅにてぃぽむ』ではパブリッシャーとして自社発売を果たすが、1998年3月の『負けるな!魔剣道Z』の開発を最後に倒産した。
倒産後、『あすか120%シリーズ』は『-ファイナル』『-リターン』と続編が作られたが、フィルインカフェは制作に携わっていない。
フィルインカフェ作品の主なディストリビューターとなったのはファミリーソフトである。同社はフィルインカフェへ開発機材や資金の提供を行う等、深い繋がりを持っていた。『あすか120%』シリーズと『マッドストーカー』に関してはファミリーソフトが著作権その他の権利も有しており、PCエンジン移植版に関してはそれぞれNECアベニューとNECホームエレクトロニクスへのライセンス許諾を行い、PlayStation移植版に関してはファミリーソフトが自社で発売した。先述の『こみゅにてぃぽむ』はフィルインカフェの倒産後にファミリーソフトへ権利が移ったようで、パッケージやマニュアル他を刷新した『こみゅにてぃぽむ 〜想い出を抱きしめて〜』が同社から発売された。
主なタイトル
[編集]日付は発売日。
X68000
[編集]- メタルサイト(1989年) - 発売元:システムサコム(TEAM CROSS WONDER名義)
- ニューラルギア(1990年) - 発売元:ビクター音楽産業
- マッドストーカー(1994年) - 発売元:ファミリーソフト
- あすか120%(1994年4月22日) - 発売元:ファミリーソフト
FM TOWNS
[編集]- マッドストーカー(1994年) - 発売元:ファミリーソフト
- あすか120%(1994年12月22日) - 発売元:ファミリーソフト
セガサターン
[編集]- あすか120%リミテッド(1997年9月) - 発売元:アスク講談社
PlayStation
[編集]- 負けるな!魔剣道2(1995年3月17日) - 発売元:データム・ポリスター
- あすか120%スペシャル(1996年3月29日) - 発売元:ファミリーソフト
- ボイスパラダイスExcella(1996年11月22日) - 発売元:アスク講談社
- あすか120%エクセレント(1997年5月9日) - 発売元:ファミリーソフト
- マッドストーカー(1997年7月3日) - 発売元:ファミリーソフト
- パンツァーバンディッド(1997年8月7日) - 発売元:バンプレスト
- こみゅにてぃぽむ(1997年10月30日) - 発売元:フィルインカフェ
PCエンジン
[編集]- チャンピオンシップラリー(1993年8月6日) - 発売元:インテック
- GALAXY刑事ガイバン(1993年10月29日) - 発売元:インテック
- 格闘覇王伝説アルガノス(1994年1月28日) - 発売元:インテック
- あすか120%マキシマ(1995年7月) - 発売元:NECアベニュー
- マッドストーカー - 発売元:NECホームエレクトロニクス
PC-FX
[編集]- お嬢様捜査網 - 発売元:NECホームエレクトロニクス
- 負けるな!魔剣道Z(1998年3月20日) - 発売元:NECホームエレクトロニクス
関連項目
[編集]出典
[編集]外部リンク
[編集]- Fill in Cafe - ウェイバックマシン(1998年1月14日アーカイブ分)