フェアリー ロートダイン
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ロートダイン
- 分類:複合ヘリコプター
- 製造者:フェアリー
- 運用者:イギリス
- 初飛行:1957年11月6日
- 生産数:1機
- 運用状況:退役
フェアリー ロートダイン(Fairey Rotodyne)は、イギリスの航空機メーカーであるフェアリー・アビエーションにより開発された複合ヘリコプター。世界最初のVTOL旅客機と銘打ってデビューしたが、垂直離着陸の為に航空機としてのペイロード、速度等で普通の旅客機に劣り、且つトン・マイルあたりの運航費がかさみ騒音や操縦の難しさもあり、野心作であったが結果的に旅客機市場に入り込めなかった。
構造
[編集]主翼に取り付けられた各エンジンはクラッチを介し、推進プロペラだけではなく機内のコンプレッサーにも接続されている。離陸時はエンジン出力の大半をコンプレッサーに回し、生み出した圧縮空気に燃料を混合、燃焼ガスをローター先端から噴射して回転させることで垂直離陸する。( アフターバーナー式・冷風チップジェット 、チップバーナー式 )
→詳細は「チップジェット」を参照
離陸後はエンジン出力を全て推進プロペラに回して前進し、主翼の揚力によって水平飛行を行う。水平飛行中、無動力となったローターはオートジャイロと同じく前方からの気流を受けて回転し、揚力を補助する。この方式によりヘリコプターより低燃費かつ高速を達成していた。
1957年に試作機が初飛行し、イギリス国民の大きな期待を集めたが、離着陸時の激しい騒音と、通常の旅客機に比して経済性に劣るという弱点、最終的には政治的な理由により、開発は打ち切られた。
仕様 (Y)
[編集]諸元
[編集]- 乗員: 2名
- 定員: 48名
- ローター直径: 27.4 m
- ローター回転面積: m2
- 全高:6.76 m
- 全長:17.9 m
- 空虚重量:
- 最大離陸重量: 17,000 kg
- 動力:
- チップジェット, 4,453 N [1]× 4
- en:Napier Elandターボプロップ, 2,800 hp (2,100 kW) × 2
- プロペラ: 推進式4翅 × 2
- 回転翼: 4翅 × 1
性能
[編集]- 巡航速度: 343 km/h
- 航続距離: 830 km
- 円盤荷重: 25kg/m2
- パワーウェイトレシオ(推進用プロペラ): 280 W/kg
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ Braas, Nico. "Fairey Rotodyne>" Let Let Let Warplanes, 15 June 2008. Retrieved: 15 April 2010.