コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

フェニルチオカルバミド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェニルチオ尿素から転送)
フェニルチオカルバミド
識別情報
CAS登録番号 103-85-5 チェック
PubChem 676454
UNII 6F82C6Q54C チェック
MeSH Phenylthiourea
特性
化学式 C7H8N2S
モル質量 152.22 g mol−1
外観 白色~淡黄色の粉末
密度 1.294 g/cm3
融点

145-150 °C, 418-423 K, 293-302 °F

への溶解度 熱水に溶ける
危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(高毒性)
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
NFPA 704
1
4
0
半数致死量 LD50 3 mg/kg (oral, rat)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フェニルチオカルバミド(英:Phenylthiocarbamide, PTC)またはフェニルチオ尿素(英:Phenylthiourea, PTU)は、フェニル基を含む有機硫黄チオ尿素化合物である。

人によって非常に苦く感じたりほとんど無味に感じたりするという特異な性質から、集団遺伝学研究において広く用いられてきた。


歴史

[編集]

PTCの遺伝的味覚現象は、1931年、デュポン社の化学者アーサー・フォックスによって偶然発見された [1] [2]

すこし前のことだが、筆者はフェニルチオカルバミドを調製する機会があった。その粉末結晶を容器に移すとき粉塵を空中に巻き上げてしまった。一緒に研究室にいたC.R.ノラー博士はその粉塵の苦味を訴えたが、もっと近くにいた筆者は何の味も感じなかった。筆者は粉末を試食し無味であると断言したが、ノラー博士は苦味を感じたのはその粉末だと確信していた。彼も粉末を口にし、強い苦味を感じることを述べた。
A. L. Fox、Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA 18, 115-120[2]

PTCに対し苦味を感じることができる閾値の分布は二峰性を示し、苦味を強く感じる人(テイスター)とそうでない人(ノンテイスター)に別れる。

フォックスによる発見後すぐ、PTCの苦味感受性は遺伝性のものであり、ノンテイスターは単一遺伝子座潜性対立遺伝子によって起こるという仮定のもと、よく説明されることが確認された[3][4] 。しかしながら遺伝子の特定には70年近くかかった。

1934年のアメリカ科学振興協会の会合では、ディナータイムに参加者約250名へPTCアルコール溶液に浸した紙片が配られ、苦味を感じるかどうかの小実験が行われた[5] 。このデモンストレーションによって、我々の知覚世界は個人ごとに異なることが強調された[6]


苦味を感じるメカニズムと遺伝子

[編集]

口腔内の組織には味蕾があり、その中には味細胞が存在する。味細胞の細胞膜表面には苦味受容体となるタンパク質が存在し、この苦味受容体タンパク質はTAS2R遺伝子ファミリーによってコードされている。味孔を通じて入ってきたある種の化学物質(リガンド)がTAS2R苦味受容体と結合した場合、そのシグナルは味覚神経まで伝えられ苦味として知覚される[7]

ヒトにおけるフェニルチオカルバミドに対する苦味感受性の主要な決定因子は、染色体7q領域上にあるTAS2R38遺伝子座の一塩基多型によるものである。遺伝子座の変異がもたらす、TAS2R苦味受容体タンパクにおける3つのアミノ酸変異によって、PTC苦味感受性の表現型分散の55~85%が説明される[8]

3つのアミノ酸置換は以下である。

アミノ酸置換された苦味受容体のPTCに対する応答強度(in vitro)[9]
受容体バリアント 位置49 位置262 位置296 EC50[μM] 閾値[μM]
PAV P A V 1.1±0.5 0.02±0.02
PAI P A I 1.2±0.1 0.12±0.10
PVI P V I 3.1±2.2 0.19±0.18
AAI A A I 2.0±0.3 0.35±0.35
AAV A A V 2.3±1.5 0.05±0.01
PVV P V V 2.1±0.4 0.18±0.07
AVV A V V - -
AVI A V I - -

PAVとPAIが最もPTCに対し敏感であり、AVVとAVIはPTCに対して応答を示さない。

ヒトのハプロタイプではPAV(テイスター)とAVI(ノンテイスター)が多く見られ、AAI、PVI、AAVが低頻度で見られる[9]


特性や環境要因の影響

[編集]

PTC苦味感受性という表現型は単一遺伝子座による形質とみなされるが、特性や環境要因によって表現型が変化する可能性があり、多くの研究がなされてきた。

性別

[編集]

女性は男性より低濃度のPTCを感知できるとされる[10][11][12]、一方で、男性のほうがよりPTCを感知できるという研究も少数ながらある[13][14]

喫煙

[編集]

喫煙は味覚受容体を鈍感にするため、PTC苦味感受性に影響を与えるという仮説がある[15]。しかし、仮説を支持しない研究もある[16]

年齢

[編集]

加齢によるPTC苦味感受性の低下はあったとしても控えめである。加齢によってPTC苦味感受性が低下するという研究もあるが[17][18]、そのような効果は観測されなかった研究もある[19]


PTC苦味感受性と食嗜好への影響

[編集]

PTC苦味感受性と植物の有毒化合物との関連から、自然選択がテイスター遺伝子に作用した可能性がある。すなわち、植物の有毒化合物に対して、苦味を強く感じる個体は摂取量を調節し中毒を回避することができる。しかしながら、ノンテイスター遺伝子が完全に淘汰されず生き残っていることはノンテイスター遺伝子にも何らかの利点があることを示唆する。植物Antidesma buniusの果実について、PTCテイスターは甘く感じ、PTCノンテイスターは苦く感じることが報告されている[20][21]。テイスター対立遺伝子がPTCやその類似化合物に対する感受性を与え、ノンテイスター対立遺伝子は他の化合物に対する感受性を与える場合、ヘテロ接合体(テイスター/ノンテイスター)はホモ接合体よりも多様な化合物に苦味を感じることができ、環境適応上の利点が得られる可能性がある[22]

テイスター遺伝子の有無が人間の食べ物の好みに影響している可能性があるが、食べ物の好き嫌いは環境要因が大きく、テイスターが好む(または嫌う)食物の種類は見つかっていない[23][24]

PTC苦味感受性の表現型分布

[編集]

ヒトのPTC苦味感受性は民族集団によって異なるため、集団遺伝学調査における遺伝子マーカーとして調査されてきた。

世界各地におけるノンテイスターの頻度[6]
(NA:データなし,*:同じデータソースの可能性あり)
地域 集団または地域 被験者数 ノンテイスターの割合(%) 参考文献
アフリカ アフリカ人 74 2.7 Barnicot 1950
アフリカ アムハラ族 123 12.2 Bat-Miriam et al.1962
アフリカ シリア出身のアラブ人 400 36.5 Parr 1934
アフリカ シリア出身のアルメニア人 294 32.0 Parr 1934
アフリカ アシュート 480 24.0 Boyd 1950
アフリカ Bari 70 7.1 Rife 1953
アフリカ Billen、エチオピア 104 3.9 Bat-Miriam et al. 1962
アフリカ Boarij、シリア 119 32.0 Boyd 1950
アフリカ Bush 85 7.1 Jenkins 1965
アフリカ Cyrenaicans 65 20.0 Jenkins 1965
アフリカ ディンカ族 132 34.8 Rife 1953
アフリカ エジプト民族 208 24.1 Parr 1934
アフリカ エジプト民族 569 22.0 Boyd 1950
アフリカ エジプト民族 1078 8.2 Hashem and Khalifa 1968
アフリカ エジプト民族, バグダッドのキリスト教徒 60 27.0 Boyd 1950
アフリカ エジプト民族, バグダッドのユダヤ教徒 168 17.0 Boyd 1950
アフリカ エジプト民族, バグダッドのイスラム教徒 322 29.0 Boyd 1950
アフリカ Fezzanites 52 17.3 Jenkins 1965
アフリカ Galla 110 15.5 Bat-Miriam et al. 1962
アフリカ Giriama Bantu 208 3.8 Allison 1951
アフリカ グラゲ族 108 13.9 Bat-Miriam et al. 1962
アフリカ タンザニア北部のハヅァ族 118 23.7 Barnicot and Woodburn 1975
アフリカ イバダン、ナイジェリア西部 191 13.7 Kalmus 1967
アフリカ ケニア人 375 4.8 Sunderland and Rosa 1975
アフリカ カラハリ 38 5.2 Jenkins 1965
アフリカ リビア人 167 19.8 Sunderland and Rosa 1975
アフリカ マリンディのアラブ人 63 25.4 Allison 1951
アフリカ Meshghara Syria; キリスト教徒 96 30.0 Boyd 1950
アフリカ Meshghara Syria; イスラム教徒 171 18.0 Boyd 1950
アフリカ 混血のスーダン人 51 17.6 Rife 1953
アフリカ 北部ベタ・イスラエル 24 8.3 Bat-Miriam et al. 1962
アフリカ ナイジェリア 970 12.6 Odeigah 1994
アフリカ ナイジェリア 2013 12.5 Scott-Emuakpor et al. 1975
アフリカ 北部のスーダン人 100 4.0 Rife 1953
アフリカ ヌエル族 110 18.2 Rife 1953
アフリカ 南部ベタ・イスラエル 109 8.3 Bat-Miriam et al. 1962
アフリカ シルック族 105 20.0 Rife 1953
アフリカ ティグレ 119 5.0 Bat-Miriam et al. 1962
アフリカ トリポリタニア人 50 21.5 Jenkins 1965
アフリカ Urban Bantu 86 2.3 Jenkins 1965
オーストラリア オーストラリア先住民 50 NA Lugg 1968
オーストラリア アボリジニ NA 50.0 Simmons et al. 1957
オーストラリア アボリジニ 152 49.3 Simmons et al. 1954a
中央アメリカ ニカラグアのミスキート族 96 20.8 Stefano and Molieri 1976
中央アメリカ ニカラグアのラマ族 79 1.3 Stefano and Molieri 1976
中央アメリカ メキシコ人 1689 10.4 Kalmus et al. 1964
中央アメリカ ニカラグアのSumo族 85 8.2 Stefano and Molieri 1976
中国 中国移民 66 10.6 Barnicot 1950
中国 中国移民 167 6.0 Parr 1934
中国 漢民族、蘭州市 538 11.0 Zhang et al. 1988
中国 ドンシャン族甘粛省 831 18.4 Zhang et al. 1988
中国 カザフ族、甘粛省 161 19.3 Zhang et al. 1988
中国 ユグル族、甘粛省 486 23.0 Zhang et al. 1988
中国 回族、甘粛省 1323 17.6 Zhang et al. 1988
中国 トゥ族青海省 801 18.4 Zhang et al. 1988
中国 サラール族、青海省 1077 8.5 Zhang et al. 1988
中国 チベット民族、甘粛省 914 13.6 Zhang et al. 1988
中国 蒙古族、甘粛省 332 16.0 Zhang et al. 1988
中国 バオアン族、甘粛省 545 5.1 Zhang et al. 1988
中国 上海の漢民族 106 10.0 Guo et al. 1998
ヨーロッパ カンブリア 854 19.7 Mitchell et al. 1977
ヨーロッパ デンマーク人 314 31.8 Mohr 1951
ヨーロッパ イングランド、ダービーシャー 653 36.8 Cartwright and Sunderland 1967
ヨーロッパ イングランド、ランカスター 835 27.5 Cartwright and Sunderland 1967
ヨーロッパ イングランド、北東部 777 28.9 Sunderland 1966
ヨーロッパ イングランド人 581 28.0 Akcasu et al. 1974
ヨーロッパ フィン人 202 29.2 Allison and Nevanlinna 1952
ヨーロッパ フィン人 761 22.1 Eriksson et al. 1970
ヨーロッパ ダブリン出身のアイルランド人 618 27.0 Boyd 1950
ヨーロッパ マン島 699 27.8 Mitchell et al. 1977
ヨーロッパ サーミ人 140 6.9 Allison and Nevanlinna 1952
ヨーロッパ Fisher Sami, Nellim 76 10.5 Eriksson et al. 1970
ヨーロッパ Skolt Sami, Nellim 138 29.7 Eriksson et al. 1970
ヨーロッパ ノルウェーのサーミ人 255 17.6 Monn 1969
ヨーロッパ サラミス島 183 32.2 Panayotou et al. 1983
ヨーロッパ サルデーニャ人 541 27.1 Maxia et al. 1975
ヨーロッパ Skolt Sami, Sevettijärvi 251 28.3 Eriksson et al. 1970
ヨーロッパ スペイン人 306 24.8 Pons 1955
ヨーロッパ スペイン人, サン・セバスティアン 172 27.0 Boyd 1950
ヨーロッパ スウェーデン人 1051 12.8 Romanus 1965
ヨーロッパ スウェーデン人, 南部 200 32.0 Akesson 1959a
ヨーロッパ オーランド諸島 522 26.2 Eriksson and Forsius 1964
ヨーロッパ Sottunga 38 18.4 Eriksson and Forsius 1964
ヨーロッパ Kökar 121 34.7 Eriksson and Forsius 1964
ヨーロッパ ウェールズ人 252 NA Beach 1953
ヨーロッパ ウェールズ人 398 28.0 Boyd 1950
ヨーロッパ ウェールズ人, カーマーゼンシャー 271 35.2 Partridge 1962
ヨーロッパ ウェールズ人, ペンブルックシャー 1005 27.6 Pullin and Sunderland 1963
ヨーロッパ ユーゴスラビア人 459 30.9 Grünwald and Herman 1963
グリーンランド エスキモー, Umanaq 129 53.5 Alsbirk and Alsbirk 1972
インド亜大陸 アーホーム族 123 21.1 Sengupta and Dutta 1991
インド亜大陸 アンガミ・ナガ部族英語版 150 6.3 Seth and Seth 1973
インド亜大陸 アングロ・インディアン英語版 160 28.1 Bhattacharya 1964
インド亜大陸 Audich Brahman 200 35.0 Parikh et al. 1969a
インド亜大陸 Audichya Brahmans 200 37.0 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 バダ・ガダバ族 409 53.6 Das et al. 1963
インド亜大陸 Bagata 483 37.9 Babu et al. 1996
インド亜大陸 Baghdadi Jews 200 20.5 Sirsat 1956
インド亜大陸 Bareng Paroja 439 49.9 Das et al. 1963
インド亜大陸 ベネ・イスラエル 200 20.0 Sirsat 1956
インド亜大陸 Bengali Brahims, ラクナウ 300 27.7 Deb and Shukla 1981
インド亜大陸 Bhangi Harijans 200 43.0 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 ビール族英語版 188 45.2 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 Bod Mali 70 20.0 Babu et al. 1996
インド亜大陸 Bodh, Lahaul 110 11.8 Chowdhury 1988
インド亜大陸 Bohras 130 45.4 Hakim et al. 1973
インド亜大陸 Brahim, オリッサ 56 33.9 Tripathy 1969
インド亜大陸 Brahims 165 20.0 Chandraiah and Bahadur 1975
インド亜大陸 Brahims, Narendra Nagar 170 29.4 Rani and Seth 1981
インド亜大陸 Brahmin 132 26.5 Srivastava and Tyagi 1967
インド亜大陸 Brahmin, Maharashtrian 58 27.5 Singh and Bagga 1994
インド亜大陸 Brahmins 242 23.6 Tiwari and Bhasin 1967
インド亜大陸 Brahmins, Bhimtal 217 17.5 Singh 1975
インド亜大陸 Chandraseniya Kayastha Prabhu 200 46.5 Sanghvi and Khanolkar 1949–50
インド亜大陸 Chenchu 132 37.9 Simmons et al. 1953a
インド亜大陸 Chenchu 227 55.1 Sirajuddin 1977
インド亜大陸 Chettibalija 155 40.0 Devi et al. 1995
インド亜大陸 Chitpavan 200 34.5 Sanghvi and Khanolkar 1949–50
インド亜大陸 Cutchi Lohana 200 39.0 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 Danguria 126 15.1 Srivastava 1961
インド亜大陸 デリーチェンナイ 301 28.0 Akcasu et al. 1974
インド亜大陸 デリーの学生 102 29.0 Bhatia et al. 1979
インド亜大陸 Desasth 200 42.5 Sirsat 1956
インド亜大陸 Desasth Rigvedi Brahman 100 36.0 Sanghvi and Khanolkar 1949–50
インド亜大陸 Dhanka 211 56.3 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 Dhobis 165 4.8 Ranganayaki and Injeti 1979
インド亜大陸 Dhobis 205 12.7 Balakrishna et al. 1992
インド亜大陸 Dhodia 83 42.2 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 Dogra Brahmins 111 39.7 Sharma and Bhalla 1981
インド亜大陸 Dogra Rajputs 79 38.0 Sharma and Bhalla 1981
インド亜大陸 Dubla 207 45.4 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 ガダバ族英語版 193 15.0 Babu et al. 1996
インド亜大陸 Gamit 200 53.5 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 グルカ 202 14.4 Parmar 1968
インド亜大陸 Harijans 77 31.2 Chandraiah and Bahadur 1975
インド亜大陸 Hill Kolams 224 50.9 Ramesh et al. 1981
インド亜大陸 Hill Rajputs, Cis-Himalayan 159 24.5 Bhalla et al. 1980
インド亜大陸 Hindu Gujjars 200 56.5 Balgir 1992
インド亜大陸 Hindus 334 59.0 Dhesi et al. 1972
インド亜大陸 移民ミャンマー人 208 19.7 Agrawal 1966
インド亜大陸 Iranis 200 25.0 Sirsat 1956
インド亜大陸 Jalaris 215 15.8 Rao and Jaikishan 1995
インド亜大陸 Jalary 103 47.6 Reddy 1983, Reddy 1988
インド亜大陸 Jatapu 158 25.3 Babu et al. 1996
インド亜大陸 ジャート族 564 38.0 Chattopadhyay 1971
インド亜大陸 ジャート・シク 536 59.3 Dhesi et al. 1972
インド亜大陸 Juang, Orissa 75 38.7 Das et al. 1978
インド亜大陸 Kapol Bania 200 51.5 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 Karana, Orissa 41 36.6 Tripathy 1969
インド亜大陸 カルナータカ 353 45.6 Srivastava 1980
インド亜大陸 カシミール人 800 11.8 Parveen et al. 1990
インド亜大陸 Kayastha 114 29.0 Srivastava and Tyagi 1967
インド亜大陸 Kayasthas, ラクナウ 300 30.0 Deb and Shukla 1981
インド亜大陸 Keet 223 36.8 Das 1971
インド亜大陸 Keet, Assam 223 36.8 Das and Buragohain 1969
インド亜大陸 Khandayat, Orissa 49 18.4 Tripathy 1969
インド亜大陸 Khasis 317 21.8 Miki et al. 1960
インド亜大陸 Khattri 75 29.3 Srivastava and Tyagi 1967
インド亜大陸 ホージャ 222 41.4 Hakim et al. 1973
インド亜大陸 Kodava, Kodagu 233 32.8 Saheb et al. 1979
インド亜大陸 Koli 128 38.3 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 Kolis, Cis-Himalayan 142 27.5 Bhalla et al. 1980
インド亜大陸 Konda 234 53.4 Das and Mukherjee 1964
インド亜大陸 Konda Dora 350 35.1 Babu et al. 1996
インド亜大陸 Konda Kammaras 413 36.1 Babu et al. 1984
インド亜大陸 Kondhs, Orissa 51 64.7 Tripathy 1966
インド亜大陸 Kota, Nilgiri Hills 534 40.8 Ghosh 1973
インド亜大陸 Koya Dora 359 12.8 Babu et al. 1996
インド亜大陸 Koya Dora 569 51.0 Goud and Rao 1979a
インド亜大陸 Koya Dora 505 28.5 Parmar 1968
インド亜大陸 クマーオニー族英語版 194 12.4 Seth 1962
インド亜大陸 Kurmi Mahato 111 49.5 Basu et al. 1966
インド亜大陸 Lad Bania 200 33.5 Parikh et al. 1969a
インド亜大陸 Ladakhis 53 5.7 Bhalla 1972
インド亜大陸 Lahaulis 274 12.7 Sharma 1967
インド亜大陸 Lampadi 142 45.1 Goud and Rao 1979a
インド亜大陸 レプチャ人 154 7.2 Miki et al. 1960
インド亜大陸 Leva Patidars 200 32.5 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 Lower Caste 130 9.2 Srivastava and Tyagi 1967
インド亜大陸 Mahars 200 43.0 Parikh et al. 1969b
インド亜大陸 Manne Dora 380 34.5 Ramana and Naidu 1992
インド亜大陸 Manne Kolams 343 55.7 Ramesh et al. 1981
インド亜大陸 Manzai Mali 317 27.4 Babu et al. 1996
インド亜大陸 Maratha 200 42.5 Sanghvi and Khanolkar 1949–50
インド亜大陸 Maratha, Maharashtrian 989 31.4 Singh and Bagga 1994
インド亜大陸 Kayasths, Mathura 422 57.8 Mathur et al. 1983
インド亜大陸 Mikir, Assam 114 11.4 Dass 1976
インド亜大陸 Misgars 153 45.1 Hakim et al. 1973
インド亜大陸 Moplahs 186 48.4 Hakim et al. 1973
インド亜大陸 ムスリム 39 20.5 Srivastava and Tyagi 1967
インド亜大陸 ムスリム 106 38.7 Bhattacharjee 1956
インド亜大陸 ムスリム Gujjars 200 42.5 Balgir 1992
インド亜大陸 ムスリム 105 20.0 Chandraiah and Bahadur 1975
インド亜大陸 ムスリム 250 42.4 Hakim et al. 1973
インド亜大陸 ムスリム, ラクナウ 300 28.0 Srivastava 1976
インド亜大陸 Naika 78 46.2 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 Naikpod 154 64.3 Goud and Rao 1979a
インド亜大陸 ニコバル人 83 18.6 Agrawal 1968
インド亜大陸 Nokte Naga 271 13.7 Kumar 1955
インド亜大陸 Non-Jat Sikhs 285 56.3 Dhesi et al. 1972
インド亜大陸 Northern Pahira 206 41.6 Basu et al. 1966
インド亜大陸 Ollaro 227 52.6 Das and Mukherjee 1964
インド亜大陸 Other castes, Orissa 49 28.6 Tripathy 1969
インド亜大陸 Pachhimaha 87 14.9 Srivastava 1964
インド亜大陸 Pallar 110 43.6 Buchi 1955
インド亜大陸 Paniyan 204 12.7 Das and Ghosh 1954
インド亜大陸 パンジャーブ人 322 32.0 Sharma 1962
インド亜大陸 Paraja, Orissa 85 41.3 Das et al. 1978
インド亜大陸 Pardhans 140 62.9 Goud and Rao 1979a
インド亜大陸 Pardhans 202 51.5 Ramesh et al. 1981
インド亜大陸 Pareng 232 52.9 Das and Mukherjee 1964
インド亜大陸 パールシー 200 21.5 Sirsat 1956
インド亜大陸 Pathan 150 26.0 Srivastava 1974
インド亜大陸 Raj Gonds 163 54.6 Goud and Rao 1979a
インド亜大陸 Raj Gonds 239 47.3 Ramesh et al. 1981
インド亜大陸 Rajbanshi 580 40.7 Das et al. 1967
インド亜大陸 ラージプート 45 8.9 Srivastava and Tyagi 1967
インド亜大陸 ラージプート 229 25.3 Tiwari and Bhasin 1967
インド亜大陸 ラージプート, Palampur 87 29.9 Bagga and Seth 1992
インド亜大陸 Rana 155 18.1 Srivastava 1964
インド亜大陸 Rana, Orissa 29 31.0 Das et al. 1978
インド亜大陸 Brahmin, Rarhi 143 35.1 Bhattacharjee 1956
インド亜大陸 Rastogis, ラクナウ 300 17.0 Rastogi and Tyagi 1975
インド亜大陸 Reddys 183 21.3 Chandraiah and Bahadur 1975
インド亜大陸 Relli 175 1.7 Ranganayaki and Injeti 1979
インド亜大陸 Riang 401 16.2 Kumar and Sastry 1961
インド亜大陸 Samantha 250 9.2 Babu et al. 1996
インド亜大陸 Savara 200 26.5 Babu et al. 1996
インド亜大陸 Sayyad 150 26.7 Srivastava 1974
インド亜大陸 Scheduled, Maharashtrian 1073 35.4 Singh and Bagga 1994
インド亜大陸 ションペン人, ニコバル諸島 54 33.3 Agrawal 1969
インド亜大陸 Sikkimese Lepchas 107 13.1 Bhattacharjee et al. 1978
インド亜大陸 Sindhi 480 29.2 Khullar 1965
インド亜大陸 Southern Pahira 671 65.7 Basu et al. 1966
インド亜大陸 Spitians 110 12.0 Sharma 1967
インド亜大陸 Suddha 200 26.5 Sanghvi and Khanolkar 1949–50
インド亜大陸 Sukla 100 33.0 Sanghvi and Khanolkar 1949–50
インド亜大陸 Swangla, Lahaul 100 14.0 Chowdhury 1988
インド亜大陸 Talavia Dubla 212 42.9 Vyas et al. 1962
インド亜大陸 チベット難民 230 17.4 Patel 1971
インド亜大陸 チベット民族 216 10.7 Sharma 1967
インド亜大陸 チベット民族 400 14.7 Tiwari 1966
インド亜大陸 チベット民族 106 12.2 Bhalla 1972
インド亜大陸 ウッタル・プラデーシュ 344 34.9 Srivastava 1959
インド亜大陸 Vadabalija, Penticotta 266 36.5 Reddy 1983, Reddy 1988
インド亜大陸 Vadabalija, Vadapeta 213 39.9 Reddy 1983, Reddy 1988
インド亜大陸 Vadabaljas 200 12.5 Ranganayaki and Injeti 1979
インド亜大陸 Vadnagara 108 25.0 Sirsat 1956
インド亜大陸 ヴァイシャ 67 34.3 Srivastava and Tyagi 1967
インド亜大陸 ヴァイシャ 351 35.3 Das 1971
インド亜大陸 ヴァイシャ, Assam 351 35.3 Das and Buragohain 1969
インド亜大陸 Visa Oswal Jain 200 30.0 Parikh et al. 1969a
インド亜大陸 ヴァイシャ 131 17.6 Chandraiah and Bahadur 1975
インド亜大陸 Wad Balgel 114 66.7 Agrawal 1964
インド亜大陸 Weavers 112 24.1 Chandraiah and Bahadur 1975
ジャマイカ ジャマイカ人 682 9.4 Terry 1950
日本 アイヌ 328 6.4 Simmons et al. 1953b
日本 アイヌ系日本人 275 5.1 Simmons et al. 1953b
台湾 台湾人 3172 6.8 Rikimaru 1936a
台湾 台湾人 5933 7.1 Rikimaru 1936b
日本 日本人 295 7.1 Saldanha 1958
日本 日本人 314 33.1 Yanagida 1988
日本 日本人 656 8.0 Tsuji 1957
日本 日本人 915 9.4 Sato et al. 1997
日本 日本人 916 23.0 Suzuki 1949
日本 日本人 921 9.1 Fukuoka 1936
日本 日本人 1600 12.0 Matsunaga et al. 1954
日本 日本人 5871 13.1 Rikimaru 1936a
日本 日本人 8824 14.3 Rikimaru 1936b
台湾 台湾原住民 1756 1.8 Rikimaru 1936b
韓国 韓国人 771 15.1 Kang et al. 1967
中東 アルメニア人, Beyrouth and Ghazir出身 311 25.0 Boyd 1950
中東 アシュケナジム 245 31.5 Parr 1934
中東 バルカン移民, イスラエル 101 21.8 Sheba 1962
中東 ベルベル人, イスラエル 464 33.6 Guttman et al. 1967
中東 コーチン, イスラエル 41 31.7 Sheba 1962
中東 コーチン, イスラエル 402 42.0 Guttman et al. 1967
中東 ジェルバ移民, イスラエル 383 42.0 Guttman et al. 1967
中東 ヨーロッパ・アシュケナジム移民 440 20.7 Sheba 1962
中東 ジェルバ移民, イスラエル 41 41.5 Sheba 1962
中東 Habbanite 506 19.8 Bonne et al. 1972
中東 イラク・ペルシャ移民, イスラエル 336 16.1 Sheba 1962
中東 クルディスタン移民, イスラエル 129 14.0 Sheba 1962
中東 クルディスタン移民, イスラエル 455 26.8 Guttman et al. 1967
中東 リビア移民, イスラエル 501 22.4 Guttman et al. 1967
中東 北アフリカ移民, イスラエル 340 15.0 Sheba 1962
中東 サマリア人, イスラエル 125 6.4 Bonne 1966
中東 Semenites 59 32.3 Parr 1934
中東 セファルディム 175 28.0 Parr 1934
中東 イエメン移民, イスラエル 261 18.0 Sheba 1962
中東 イエメン移民, イスラエル 498 26.3 Guttman et al. 1967
ニューギニア ピグミー族, オランダ領ニューギニア 178 36.0 Graydon et al. 1958
ニューギニア 西部ナカナイ, ニューブリテン島 352 34.4 Simmons et al. 1956
北アメリカ アラスカ・エスキモー 68 26.0 Allison and Blumberg 1959
北アメリカ 混血アメリカインディアン 110 12.8 Parr 1934
北アメリカ アメリカインディアン, カンザス 183 6.1 Parr 1934
北アメリカ アメリカ人学生, キリスト教徒 232 20.3 Rife and Schonfeld 1944
北アメリカ アメリカ人学生, ユダヤ教徒 82 14.7 Rife and Schonfeld 1944
北アメリカ アフリカに祖先を持つアメリカ人 107 7.5 Setterfield et al. 1936
北アメリカ アフリカに祖先を持つアメリカ人 533 23.5 Parr 1934
北アメリカ ヨーロッパに祖先を持つアメリカ人 210 28.0 Taylor 1961
北アメリカ ヨーロッパに祖先を持つアメリカ人 291 35.4 Matson 1938
北アメリカ ヨーロッパに祖先を持つアメリカ人 477 17.8 Setterfield et al. 1936
北アメリカ ブラックフット族 129 8.5 Matson 1938
北アメリカ コーカソイド系アメリカ人 439 30.9 Parr 1934
北アメリカ コーカソイド系アメリカ人 3643 29.8 Parr 1934
北アメリカ Flathead Indians 442 17.4 Matson 1938
北アメリカ メノナイト 1157 25.0 Koertvelyessy et al. 1982
北アメリカ ミクマク 496 29.1 Chiasson 1963
北アメリカ パパゴ, アリゾナ州 70 1.4 MacRoberts 1964
北アメリカ Ramah, ニューメキシコ州 269 2.0 Boyd 1950
ポリネシア クック諸島 215 16.3 Simmons et al. 1955
ポリネシア 東部および中央部諸島 126 7.9 Simmons and Graydon 1957
フィリピン ネグリト 73 13.7 Pascasio et al. 1974
フィリピン フィリピン人、非ネグリト 200 2.0 Pascasio et al. 1974
プエルトリコ プエルトリコ人 1693 10.3 Thieme 1952
ウクライナ ハルキウ 486 37.0 Boyd 1950
キルギス キルギスの子供 734 29.1 Ibraimov and Mirrakhimov 1979
キルギス キルギス人学生 640 19.6 Ibraimov and Mirrakhimov 1979
ロシア ロシア人学生 245 31.9 Ibraimov and Mirrakhimov 1979
ロシア シベリア人英語版 137 5.8 Rychkov and Borodina 1969
ジョージア トビリシ 455 23.0 Boyd 1950
ロシア Zagorsk 237 41.0 Boyd 1950
南アメリカ Amoreeiras 70 8.6 Kalmus 1957
南アメリカ アシュケナジム, ブラジル 244 27.9 Saldanha and Becak 1959
南アメリカ ブラジル人患者とスタッフ 162 35.1 Kalmus 1957
南アメリカ ブラジル人学生 148 33.8 Kalmus 1957
南アメリカ アフリカに祖先を持つブラジル人 90 12.1 Kalmus 1957
南アメリカ アフリカに祖先を持つブラジル人 123 10.6 Saldanha 1962
南アメリカ Buzios, Victoria 73 13.7 Kalmus 1957
南アメリカ Caboclos 74 24.3 Kalmus 1957
南アメリカ Caboclos, admixed 18 11.1 Kalmus 1957
南アメリカ Carajas, ブラジル 86 0.0* Kalmus 1957
南アメリカ Carajas, ブラジル 86 0.0* Junqueira et al. 1957
南アメリカ チリ人 316 17.4 Saldanha and Nacrur 1963
南アメリカ クリチバ 92 26.0 Freire-Maia and Quelce-Salgado 1960
南アメリカ 高山ケチュア, ペルー 319 3.1 Frisancho et al. 1977
南アメリカ Ilhabella 77 20.8 Kalmus 1957
南アメリカ Ilhabella, admixed 43 16.3 Kalmus 1957
南アメリカ 日系移民 89 9.0 Kalmus 1957
南アメリカ 日系移民, ブラジル 300 12.7 Beiguelman 1962
南アメリカ ヒバロ族, エクアドル 327 2.1 Sunderland and Ryman 1968
南アメリカ カインガング族英語版 77 2.6* Kalmus 1957
南アメリカ カインガング族 77 2.6* Fernandes et al. 1957
南アメリカ 低山メスティーソ, ペルー 805 7.3 Frisancho et al. 1977
南アメリカ 低山ケチュア, ペルー 672 7.1 Frisancho et al. 1977
南アメリカ マナウス, アマゾナス州 90 15.6 Kalmus 1957
南アメリカ ピラシカーバ, 混血 41 9.8 Kalmus 1957
南アメリカ Presidente Prudente 73 8.0 Freire-Maia and Quelce-Salgado 1960
南アメリカ リオデジャネイロ, 混血 203 11.9 Kalmus 1957
南アメリカ ロシア系移民, ブラジル 60 43.3 Freire-Maia et al. 1960
南アメリカ サルヴァドール 34 38.0 Freire-Maia and Quelce-Salgado 1960
南アメリカ ケチュア, ペルー南部 522 2.9 Garruto et al. 1975
南アメリカ トゥカノ族英語版, ブラジル 128 6.3 Montenegro 1964
東南アジア ミャンマー人医学生 300 12.0 Than-Sint and Mya-Tu 1974
東南アジア 中国系移民, シンガポール 50 2.0 Lugg 1955
東南アジア ヨーロッパ系移民, シンガポール 50 19.6 Lugg 1955
東南アジア マレー人 237 16.0 Thambipillai 1955–56
東南アジア マレー系移民 50 15.6 Lugg 1955
東南アジア ネグリト, マレー半島 50 18.0 Lugg 1956–57
東南アジア セノイ族, マレー半島 50 4.0 Lugg 1956–57
東南アジア タミル人, シンガポール 50 26.8 Lugg 1955
東南アジア タイ 56 5.4 Simmons et al. 1954b
東南アジア タイ 460 9.7 Boobphanirojana et al. 1970
西南アジア イラク 110 21.8 Shah and Sattar 1981
西南アジア クルド人, イラン 346 27.5 Lightman et al. 1970
西南アジア トルコ 315 5.0 Akcasu et al. 1974
西南アジア トルコ 366 11.2 Bokesoy and Togan 1987
西南アジア トルコ 684 4.1 Akcasu and Ozalp 1977
西南アジア トルコ 2000 20.0 Say et al. 1966

参考文献

[編集]
  1. ^ Anonymous (1931). Science Supplement 73: 14. 
  2. ^ a b Fox, A.L (1932). “The relationship between chemical constitution and taste”. Proceedings of the National Academy of Science USA 18: 115-120. 
  3. ^ Snyder, L.H (1931). “Inherited taste deficiency”. Science 74: 151-152. 
  4. ^ Blakeslee, A.F (1932). “Genetics of sensory thresholds: taste for phenyl thio carbamide”. Proceedings of the National Academy of Science 18: 120-130. 
  5. ^ Blakeslee, A.F (1935). “A dinner demonstration of threshold differences in taste and smell”. Science 18: 120-130. 
  6. ^ a b Guo, S-W; Reed, D.R (2001). “The genetics of phenylthiocarbamide perception”. Annals of Human Biology 28: 111-142. 
  7. ^ Wooding, S.P; Ramirez, V.A; Behrens, M (2021). “Bitter taste receptors: Genes, evolution and health”. Evolution, Medicine, and Public Health 9: 431-447. 
  8. ^ Kim, U-k; Jorgenson, E; Coon, H; Leppert, M; Risch, N; Drayna, D (2003). “Positional cloning of the human quantitative trait locus underlying taste sensitivity to phenylthiocarbamide”. Science 299: 1221-1225. 
  9. ^ a b Bufe, B; Breslin, P.A.S; Kuhn, C; Reed, D.R; Tharp, C.D; Slack, J.P; Kim, U-k; Dranya, D et al. (2005). “The molecular basis of individual differences in phenylthiocarbamide and propylthiouracil bitterness perception”. Current Biology 15: 322-327. 
  10. ^ Boyd, W.C; Boyd, L.G (1937). “Sexual and racial variations in ability to taste phenyl-thio-carbamide, with some data on the inheritance”. Annals of Eugenics London 8: 46-51. 
  11. ^ Bartoshuk, L.M; Duffy, V.B; Miller, I.J (1994). “PTC/PROP tasting: anatomy, psychophysics, and sex effects”. Physiology of Behaviour 56: 1165-1171. 
  12. ^ Sato, T; Okada, Y; Fujiyama, R (1998). “Distribution of non-tasters for phenylthiocarbamide and high sensitivity to quinine hydrochloride of the non-tasters in Japanese”. Chemical Senses 22: 547-551. 
  13. ^ Panayotou, T; Kritsikis, S; Bartsocas, C.S (1983). “Taste sensitivity to phenylthiocarbamide in the Salamis Island Population (Greece)”. Human Hereditary 33: 179-180. 
  14. ^ Sheba, C (1962). “Taste sensitivity to phenylthiourea among the Jewish population groups in Israel”. American Journal of Human Genetics 14: 44-51. 
  15. ^ Hall, A.R; Blakeslee, A.F (1945). “Effect of smoking on taste threshold for phenyl-thio-carbamide (PTC)”. Proceedings National Academy of Science 31: 390-396. 
  16. ^ Falconer, D.S (1946−47). “Sensory thresholds for solutions of phenyl-thio-carbamide. Results of tests on a large sample, made by R.A. Fisher”. Annals of Eugenics 13: 211-222. 
  17. ^ Kalmus, H; Trotter, W.R (1962). “Direct assessment of the effect of age on PTC. sensitivity”. Annals of Human Genetics, London 26: 145-149. 
  18. ^ Schiffman, S.S; Gatlin, L.A; Frey, A.E; Heiman, S.A; Stagner, W.C; Cooper, D.C (1994). “Taste perception of bitter compounds in young and elderly persons: relation to lipophilicity of bitter compounds”. Neurobiology of Aging 15: 743-750. 
  19. ^ Koertvelyessy, T.A; Crawford, M.H; Hutchinson, J (1982). “PTC taste threshold distributions and age in Mennonite populations”. Human Biology 54: 635-646. 
  20. ^ Henkin, R.I; Gillis, W.T (1977). “Divergent taste responsiveness to fruit of the tree Antidesma bunius”. Nature 265: 536-537. 
  21. ^ Risso, D; Sainz, E; Morini, G; Tofanelli, S; Drayna, D (2018). “Taste perception of antidesma bunius fruit and its relationships to bitter taste receptor gene haplotypes”. Chemical Senses 43: 463-468. 
  22. ^ Wooding, S (2006). “Phenylthiocarbamide: A 75-Year Adventure in Genetics and Natural Selection”. Genetics 172: 2015-2023. 
  23. ^ Jerzsa-Latta, M; Krondl, M; Coleman, P (1990). “Use and perceived attributes of cruciferous vegetables in terms of genetically-mediated taste sensitivity”. Appetite 15: 127-134. 
  24. ^ Trius-Soler, M; Bersano-Reyes, P.A; Gongora, C; Lamuela-Raventos, R.M; Nieto, G; Moreno, J.J (2022). “Association of phenylthiocarbamide perception with anthropometric variables and intake and liking for bitter vegetables”. Genes Nutrition 17: 12.