フォッシル (オレゴン州)
フォッシル | |
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メインストリートの町並み | |
オレゴン州における位置 | |
座標:北緯44度59分53秒 西経120度12分58秒 / 北緯44.99806度 西経120.21611度座標: 北緯44度59分53秒 西経120度12分58秒 / 北緯44.99806度 西経120.21611度 | |
国 | アメリカ合衆国 |
州 | オレゴン州 |
郡 | ウィーラー郡 |
成立年 | 1891年 |
政府 | |
• 市長 | キャロル・E・マッキーンズ |
面積 | |
• 合計 | 0.78 mi2 (2.03 km2) |
• 陸地 | 0.78 mi2 (2.03 km2) |
• 水域 | 0.00 mi2 (0.00 km2) |
標高 | 2,654 ft (809 m) |
人口 (2010)[2] | |
• 合計 | 473人 |
• 推計 (2018)[3] | 450人 |
• 密度 | 573.98人/mi2 (221.71人/km2) |
等時帯 | UTC-8 (太平洋標準時) |
• 夏時間 | UTC-7 (太平洋夏時間) |
ZIPコード |
97830 |
市外局番 | 541・458 |
FIPSコード | 41-26650[4] |
GNISID | 1120903[5] |
ウェブサイト | www.cityoffossil.org |
フォッシル(英語: Fossil)はオレゴン州ウィーラー郡にある都市であり、同郡の郡庁所在地[6]。地名は化石を意味する英単語から来ており、フォッシル郵便局初代局長のトーマス・B・フーバーが自らの牧場で化石を発見したことから名付けられた。2010年国勢調査によると、人口は473人[7]。
歴史
[編集]1876年2月28日、フーバー川沿いにあるトーマス・ベントン・フーバーが所有する土地に郵便局が開設された。彼は自らの土地で化石を見つけたことから、地名をフォッシルと名付けた。1881年、フーバーとトーマス・ワトソンがバット川とコットンウッド川の合流地点に商店を開き、郵便局もその地に移転した。1891年、フォッシルは自治体化し、フーバーが初代市長に就任した[8]。
1899年、ウィーラー郡が創設され、州議会はフォッシルを臨時郡庁所在地として指定した。1900年に郡庁所在地を決定する選挙が行われ、フォッシルは他の町を押さえて勝利、正式に郡庁所在地となった[9]。
ウィンロック・スティワーとジョージ・カーペンターはこの土地初めての銀行を設立した[10]。20世紀初頭、フォッシルには銀行の他に製粉所、鍛冶屋、薬局、宝石店、貸し馬屋、商店などが立地していた。1920年代にはショトーカ運動の一環でウィリアム・ジェニングス・ブライアンがフォッシルを訪れ、この地で演説を行った[8]。
地理と気候
[編集]フォッシルはウィーラー郡の郡庁所在地である[11]。アメリカ合衆国国勢調査によると、面積は2.05平方キロメートル、全て陸域である[12]。
市内ではオレゴン州道19号線と218号線が交差している[13]。ジョンデイ川の支流であるバット川が市内を流れている[14]。また、ジョンデイ国立化石保存地域が218号線沿いに29キロメートル西へ進んだところにある[15]。また、19号線沿いに32キロメートル南へ行くとギリアム郡コンドンがある[13]。南西にベンドがあり、車で2時間の距離、西にポートランドがあり、車で3時間の距離である[16]。
平均気温は1月で摂氏0.6度、8月で摂氏18.7度。最高気温記録は2003年に記録された摂氏43.9度、最低気温記録は1957年に記録された摂氏マイナス32.2度である。ケッペンの気候区分によると、地中海性気候(Csb)に分類される。
フォッシルの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °F (°C) | 67 (19) |
72 (22) |
78 (26) |
87 (31) |
100 (38) |
102 (39) |
111 (44) |
106 (41) |
100 (38) |
98 (37) |
75 (24) |
67 (19) |
111 (44) |
平均最高気温 °F (°C) | 41.8 (5.4) |
47.1 (8.4) |
52.5 (11.4) |
59.3 (15.2) |
67.7 (19.8) |
74.8 (23.8) |
85.1 (29.5) |
84.2 (29) |
76.4 (24.7) |
65.3 (18.5) |
49.9 (9.9) |
43 (6) |
62.3 (16.8) |
平均最低気温 °F (°C) | 24.4 (−4.2) |
27.1 (−2.7) |
29.2 (−1.6) |
32.2 (0.1) |
37.1 (2.8) |
42.7 (5.9) |
45.7 (7.6) |
45.4 (7.4) |
40.3 (4.6) |
34.6 (1.4) |
30.2 (−1) |
26.5 (−3.1) |
34.6 (1.4) |
最低気温記録 °F (°C) | −26 (−32) |
−22 (−30) |
2 (−17) |
12 (−11) |
15 (−9) |
25 (−4) |
25 (−4) |
28 (−2) |
18 (−8) |
3 (−16) |
−16 (−27) |
−24 (−31) |
−26 (−32) |
降水量 inch (mm) | 1.58 (40.1) |
1.16 (29.5) |
1.35 (34.3) |
1.25 (31.8) |
1.53 (38.9) |
1.3 (33) |
0.41 (10.4) |
0.49 (12.4) |
0.71 (18) |
1.16 (29.5) |
1.69 (42.9) |
1.7 (43) |
14.34 (364.2) |
降雪量 inch (cm) | 5.7 (14.5) |
2.5 (6.4) |
1.6 (4.1) |
0.4 (1) |
0.1 (0.3) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0.1 (0.3) |
0.2 (0.5) |
1.4 (3.6) |
3.1 (7.9) |
15.1 (38.4) |
平均降水日数 | 8 | 7 | 8 | 7 | 6 | 5 | 2 | 2 | 3 | 6 | 8 | 8 | 70 |
出典:[17] |
人口動静
[編集]人口推移 | |||
---|---|---|---|
年 | 人口 | %± | |
1880 | 100 | — | |
1890 | 153 | 53.0% | |
1900 | 288 | 88.2% | |
1910 | 421 | 46.2% | |
1920 | 519 | 23.3% | |
1930 | 538 | 3.7% | |
1940 | 532 | −1.1% | |
1950 | 645 | 21.2% | |
1960 | 672 | 4.2% | |
1970 | 511 | −24.0% | |
1980 | 535 | 4.7% | |
1990 | 399 | −25.4% | |
2000 | 469 | 17.5% | |
2010 | 473 | 0.9% | |
2018(推計) | 450 | [3] | −4.9% |
source:[2][18] |
基礎データ
- 人口:473人
- 世帯数:224世帯
- 家族数:124家族
- 人口密度:231.2人/km²
- 住居数:265軒
- 住居密度:129.5軒/km²
人種別人口構成
- 白人:92.4%
- ネイティブ・アメリカン:2.7%
- アジア人:0.8%
- その他:0.8%
- 混血:3.2%
- ヒスパニック・ラテン系:2.3%
世帯と家族
- 18歳未満の子供がいる: 18.8%
- 結婚・同居している世帯: 43.3%
- 未婚・離婚女性が世帯主である世帯: 9.4%
- 未婚・離婚男性が世帯主である世帯: 2.7%
- 非家族世帯: 44.6%
- 単身世帯: 40.2%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 22.3%
- 平均構成人数
- 世帯: 2.04人
- 家族: 2.75人
年齢別人口構成
- 18歳未満:18.6%
- 18歳-24歳:4.7%
- 25歳-44歳:14.2%
- 45歳-64歳:30.5%
- 65歳以上:32.1%
- 年齢の中央値:56.1歳
- 男女比
- 男性:49.0%
- 女性:51.0%
以下は2000年の国勢調査に基づく。
収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯: 30,250米ドル
- 家族: 37,125米ドル
- 性別
- 男性: 29,688米ドル
- 女性: 20,893米ドル
- 人口1人あたり収入: 16,236米ドル
- 貧困線以下
- 対家族:12.0%
- 対人口: 12.0%
- 18歳以下:9.2%
- 65歳以上:3.3%
芸術と文化
[編集]年間行事
[編集]ウィーラー・カントリー・フェア・アンド・ロデオが毎年8月の第2週末に実施される。また、ウィーラー郡ブルーグラス・フェスティバルは毎年7月の第1週末に実施される[19]。また、毎年5月下旬にはオートバイラリーが実施される[20]。
博物館・その他の名所
[編集]ウィーラー高校の裏手にオレゴン州唯一の公営の化石採掘場が存在する[21][22][23]。1949年または50年にこの採掘場で初めて化石が発掘され、50年以上に渡って自由に化石の発掘をすることができた。2005年に小さな管理センターが設置されてからは、入場料3ドルで採掘上限は3つとされた[24]。また、2011年には入場料が5ドルに値上がりした[25]。
教育
[編集]フォッシル公立学区が教育を担当し、ウィーラー高校とフォッシル小学校が立地する。2011/12年度では、小学校の児童数は50名、幼稚園の園児数は35名であった。また、チャーター・スクールも設置されている[26]。
脚注
[編集]- ^ “2018 U.S. Gazetteer Files”. アメリカ合衆国国勢調査局. Feb 12, 2020閲覧。
- ^ a b c “Fossil City, Oregon”. アメリカ合衆国国勢調査局. U.S. Census Bureau. 2013年6月10日閲覧。
- ^ a b “Population and Housing Unit Estimates”. June 4, 2019閲覧。
- ^ “U.S. Census website”. アメリカ合衆国国勢調査局. 2008年1月31日閲覧。
- ^ “US Board on Geographic Names”. アメリカ地質調査所 (2007年10月25日). 2008年1月31日閲覧。
- ^ “Find a County”. National Association of Counties. 2011年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月7日閲覧。
- ^ “2010 Census profiles: Oregon cities alphabetically D-G” (PDF). ポートランド州立大学. 2011年11月30日閲覧。
- ^ a b Steiwer, Jack (1975). Fussner, F. Smith. ed. Glimpses of Wheeler County's Past. Portland, Oregon: Binford & Mort. pp. 29−36. ISBN 0-8323-0249-X
- ^ Stinchfield, Janet L., ed (1983). The History of Wheeler County, Oregon. Dallas, Texas: Taylor Publishing Company. pp. 5−6. OCLC 10948544
- ^ Corning, Howard M. (1989) Dictionary of Oregon History. Binfords & Mort Publishing. p. 234.
- ^ “Find a County”. National Association of Counties (2005年). June 26, 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。December 1, 2011閲覧。
- ^ “US Gazetteer files 2010”. アメリカ合衆国国勢調査局. 2012年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月21日閲覧。
- ^ a b The Road Atlas (Map). Rand McNally & Company. 2008. pp. 84−85. ISBN 0-528-93961-0。
- ^ Oregon Atlas & Gazetteer (Map). DeLorme Mapping. 1991. pp. 80, 84. ISBN 0-89933-235-8。
- ^ “Clarno Unit”. National Park Service (July 25, 2006). July 8, 2011閲覧。
- ^ “About Fossil”. City of Fossil (2006年10月23日). 2011年11月30日閲覧。
- ^ “FOSSIL, OR (353038)”. Western Regional Climate Center. November 23, 2015閲覧。
- ^ Moffatt, Riley Moore (1996). Population History of Western U.S. Cities and Towns, 1850–1990. Lanham, Maryland: Scarecrow Press. p. 209. ISBN 978-0-8108-3033-2
- ^ “Wheeler County Bluegrass Festival”. wheelercountybluegrass.org. 2010年3月3日閲覧。
- ^ “ABATE plans Fossil Campout fundraiser”. Albany Herald Democrat. (2010年5月25日) 2011年11月30日閲覧。
- ^ Lockwood, Brad (2008年2月13日). “What Remains: A whirlwind tour of Central Oregon's nearly forgotten history”. The Source Weekly. Lay It Out Inc. 2011年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月31日閲覧。
- ^ Robben, Janine (April 2008). “The Only Lawyer in Town”. Oregon State Bar Bulletin. Oregon State Bar. 2008年7月27日閲覧。
- ^ Banse, Tom (2006年1月22日). “Oregon County Sees Its Future in Fossils”. NPR. 2011年11月30日閲覧。
- ^ Mortenson, Eric (July 3, 2005). “For $3, Fossil delivers 30 million years”. The Oregonian 2009年10月31日閲覧。
- ^ “Fossils at Wheeler High School”. Wheeler County. 2011年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月9日閲覧。
- ^ “Welcome to Fossil Charter School”. Fossil School District. 2018年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月30日閲覧。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、フォッシル (オレゴン州)に関するカテゴリがあります。
- フォッシル市公式サイト