フニクレール・デュ・ヴュー=ケベック
フニクレール・デュ・ヴュー=ケベック(仏: Funiculaire du Vieux-Québec、英: Old Quebec Funicular、ケベック旧市街ケーブルカーの意)は、カナダケベック州ケベック・シティー近隣のケベック旧市街にあるフニクラー鉄道である。
当フニクラーは、オート=ヴィル (Haute-Ville) (アッパータウン)からバース=ヴィル (Basse-Ville) (ロウワータウン)へと連絡しており、それには古代のノートルダム・デ・ヴィクトワール (Notre Dame des Victoires) 教会、歴史的なプチ・シャンプラン (Petit Champlain) 地区、港およびミュゼ・ド・ラ・シヴィリザシオン (Musée de la civilisation) (文明博物館)などの場所を含んでいる。 当路線に1回乗車することにより、45度の角度で210フィート移動することができる[1]。
1879年11月17日に当フニクラーが開業しており、当初の推進力には、ドイツ連邦共和国ヘッセン州ヴィースバーデンにあるネロベルクバーン (Nerobergbahn) にて未だに利用されているものと類似した、水バラストシステムを利用していた。 1907年に、当路線が電気式の運行へと転換された。 1945年7月2日に、大火災によりフニクラーの設備が破壊されたため、当フニクラーの再建が必要となり、1946年に完成した。 それ以来の主要な改装として、1978年および1998年に行われている。 2004年には、当フニクラーの運行125周年の祝典が行われた[2]。
1996年10月に、ケーブルがプツンと切れ、かつ下の駅に衝突する前に非常ブレーキで客車を停止させることができなかったために、英国人であるヘレン・トゥームズ (Helen Toombs) が死亡した[3][4]。 この事故により、1998年まで当フニクラーが閉鎖されている[5]。
当フニクラーの技術諸元は、以下の通り[6]。
- 延長: 64メートル (210 ft)
- 高さ: 59メートル (194 ft)
- 車両数: 2両
- 配置: 複線
- 牽引: 電気式
脚注
[編集]- ^ “Funicular - Quebec City 101” (英語). Quebec City 101. 2016年3月18日閲覧。
- ^ “History”. Funiculaire du Vieux-Québec inc.. 2007年3月23日閲覧。
- ^ “Passenger Dies in Cable Car Plunge”. Associated Press. 2012年5月8日閲覧。
- ^ Jury, Louise (1996年10月14日). “Briton killed as funicular car crashes”. London: The Independent 2012年5月8日閲覧。
- ^ “Transit History of Quebec”. David A. Wyatt. 2012年3月8日閲覧。
- ^ “Funiculaire du Vieux-Quebec”. Funiculars.net. 2007年3月23日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯46度48分45秒 西経71度12分14秒 / 北緯46.812545度 西経71.203959度