コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

フミガイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フミガイ
生息年代: 中新世現世
[1]
分類
: 動物Animalia
: 軟体動物Mollusca
: 二枚貝綱 Bivalvia
: トマヤガイ目 Carditoidea
: トマヤガイ科 Carditidae
: フミガイ属 Megacardita
: フミガイ M.ferruginosa
学名
Megacardita ferruginosa
(A.Adams & Reeve, 1850)
和名
フミガイ

フミガイ文貝、学名:Megacardita ferruginosa)はトマヤガイ科に分類される二枚貝の一種。 また、Megacardita属だけでなく、近縁種であるトマヤガイ科の別属にもフミガイの名を冠するものが存在する。

外観

[編集]

貝殻は殻長約2.5cmで厚い。外面は赤褐色で約16本の放射肋があり殻頂は前方に寄る。内面は白色で前後に閉殻筋痕はあるが套線は湾入しない。放射肋に応じて内面外周に凹凸がある[2]

生態

[編集]

トマヤガイ科に属するが、足糸を出すことなく、水深約15mよりも深い砂礫底に浅くもぐってすむ。套線は湾入しない[2][3]

分布

[編集]

房総半島以南、フィリピンにかけて[3]

フミガイと名の付く近縁種

[編集]

Megacardita属

[編集]
  • ハタウネフミガイ Megacardita coreensis (Deshayes, 1854) [注 1]
  • オンマフミガイ Megacardita ommaensis
  • ダイニチフミガイ (パンダフミガイ)[4] Megacardita panda

Glans属

[編集]
  • サガミフミガイ Glans sagamiensis

Centrocardita属

[編集]
  • ヒラセフミガイ Centrocardita hirasei [注 2]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 福岡韓国沿岸にすみフミガイよりやや大型で、放射肋は約20本ある[2][3]
  2. ^ 貝殻は殻頂が前方に寄ってやや長方形に近い形で、対角線方向に放射肋が刻まれ若干トマヤガイに近い外観[2][3]

出典

[編集]
  1. ^ 日本古生物標本横断データベース Megacardia”. Japan Paleobiology Database. 2022年5月1日閲覧。
  2. ^ a b c d 奥谷喬司・松隈明彦 2004, p.307
  3. ^ a b c d 波部忠重・小菅貞男 1967, p.142
  4. ^ パンダフミガイ”. 島根大学ミュージアム. 2022年5月1日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 波部忠重・小菅貞男 『標準原色図鑑全集 3 貝』 1967, 保育社
  • 奥谷喬司監修 『改訂新版 世界文化生物大図鑑 貝類』 2004, 世界文化社 ISBN 4-418-04904-5

外部リンク

[編集]