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フユザンショウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フユザンショウ
分類
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
: ムクロジ目 Sapindales
: ミカン科 Rutaceae
: サンショウ属 w:Zanthoxylum
: フユザンショウ Z. armatum
学名
Zanthoxylum armatum DC. var. subtrifoliatum (Franch.) Kitam. (1972)[1]
シノニム
和名
フユザンショウ(冬山椒)別名 フダンサンショウ(不断山椒)
英名
Winged prickly ash

フユザンショウ(冬山椒[3]学名: Zanthoxylum armatum var. subtrifoliatum)はミカン科サンショウ属常緑低木。 名前の由来は冬でも葉を落とさないサンショウという意味。 学名の「armatum」は、「刺のある」の意味。冬でもわずかに葉を残す。

分布

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日本の本州関東地方以西)、四国九州沖縄の丘陵帯に分布する[3]。日本国外では、中国台湾朝鮮半島にも分布する。山地に生える[3]

特徴

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常緑広葉樹の低木。樹高は2 - 3メートル (m) ほどで日本では雌株だけしか存在しない。樹皮は灰黒色で筋があり、こぶ状の大きなトゲの名残がある[3]。若い幹の樹皮は皮目が多い[3]。一年枝は赤褐色で、無毛または毛が残り、枝や葉柄の基部には対生するトゲがある[3]。若い枝やトゲは同じ色合いで、白い葉痕が目立つ[3]奇数羽状複葉互生する。葉柄には翼がある。小葉は3 - 7の長楕円形。頂小葉が一番大きい。葉縁には鋸歯がつく。

花期は4 - 5月ごろ[3]。雌雄別株。葉腋に2 - 3センチメートル (cm) の花序を出し、淡黄緑色の小さなをつける。雌株だけで実をつける単為生殖で増える。果期は8月で、10 - 11月には果実は赤く熟し、2つに分かれる。種子は黒色で直径約5ミリメートル (mm) ある。

冬芽裸芽で、幼い葉が小さく集まり、側芽は枝に互生する[3]。葉痕には維管束痕が3個つく[3]

日本での利用

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葉や実には芳香性が無いので、サンショウのように食用にはならないが、サンショウの接ぎ木の台木としては用いられる。

脚注

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参考文献

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  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、119頁。ISBN 978-4-416-61438-9 

関連項目

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外部リンク

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