フランク・スタンディッシュ (第3代準男爵)

第3代準男爵サー・フランク・スタンディッシュ（英語: Sir Frank Standish, 3rd Baronet、1746年? – 1812年 5月18日）は、イギリスの政治家。1768年に短期間庶民院議員を務めたが、同年に当選無効を宣告された^[1]。

生涯

トマス・スタンディッシュ（Thomas Standish、1746年12月23日没、第2代準男爵サー・トマス・スタンディッシュの長男）とキャサリン（Catherine、旧姓フランク（Frank）、ロバート・フランクの娘）の長男として、おそらく1746年に生まれた^[2]。1756年12月に祖父が死去すると、準男爵位を継承した^[2]。ウェストミンスター・スクールで教育を受けた後^[1]、1763年1月31日にオックスフォード大学ブレーズノーズ・カレッジに入学した^[3]。

1768年イギリス総選挙でプレストンの地方自治体（corporation）の支持を受けて、プレストン選挙区（英語版）から出馬した^[1]^[4]。これに対し、プレストン周辺に地所を所有するストレンジ卿ジェームズ・スミス＝スタンリーは地方自治体への対抗としてジョン・バーゴインと第6代準男爵サー・ヘンリー・ホートン（英語版）を立候補させた^[4]。これによりプレストン選挙区での選挙戦は激しいものになった^[4]。4月2日の投開票でははじめ両者ともに自由市民（freemen）のみを有権者としたが、バーゴインとホートンは不利になると住民（inhabitants）に投票権があると主張した^[4]。プレストン市長は2人の主張を却下して、スタンディッシュと第4代準男爵サー・ピーター・レスターの当選を宣告したが、選挙申し立ての末1661年の住民を有権者とする判決が再確認され、11月29日にバーゴインとホートンの当選が宣告された^[4]。

1782年から1783年までランカシャー州長官（英語版）を務めた^[2]。

1812年5月18日に生涯未婚のまま死去、後継者がおらず準男爵位は廃絶した^[2]。遺産はおばマーガレット（Margaret、1776年没）の曽孫フランク・ホール（Frank Hall、1799年ごろ – 1841年）が継承した^[2]。フランク・ホールは遺産継承にあたり姓をスタンディッシュに改めたが、1841年に子女のないまま死去したため、マーガレットの娘アンの孫にあたるウィリアム・スタンディッシュ・カー（William Standish Carr）が継承した^[2]。ウィリアム・スタンディッシュ・カーも遺産継承にあたり姓をスタンディッシュに改めた^[2]。

競馬

馬主であり、下記の優勝馬を所有した。

イエロー・フライ（Yellow Fly） - 1786年のオークスステークスで優勝^[5]
スプレッドイーグル - 1795年のダービーステークスで優勝^[6]
ディデロット - 1796年のダービーステークスで優勝^[6]
パリソット（英語版） - 1796年のオークスステークスで優勝^[5]
アークデューク（英語版） - 1799年のダービーステークスで優勝^[6]

出典

^ ^a ^b ^c Brooke, John (1964). "STANDISH, Sir Frank, 3rd Bt. (?1746-1812), of Duxbury, Lancs.". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年5月6日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g Cokayne, George Edward, ed. (1904). The Complete Baronetage (1665–1707) (英語). Vol. 4. Exeter: William Pollard & Co. p. 81.
^ Foster, Joseph, ed. (1891). Alumni Oxonienses 1715-1886 (S to Z) (英語). Vol. 4. Oxford: University of Oxford. p. 1340.
^ ^a ^b ^c ^d ^e Brooke, John (1964). "Preston". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年5月6日閲覧。
^ ^a ^b Muir, J. B. (1890). Raciana, Or, Raiders' Colours of the Royal, Foreign, and Principal Patrons of the British Turf from 1762 to 1883 (英語). London: J. B. Muir. p. 179.
^ ^a ^b ^c Muir, J. B. (1890). Raciana, Or, Raiders' Colours of the Royal, Foreign, and Principal Patrons of the British Turf from 1762 to 1883 (英語). London: J. B. Muir. p. 174.

グレートブリテン議会（英語版）
先代サー・ピーター・レスター準男爵エドマンド・スターキー	庶民院議員（プレストン選挙区（英語版）選出） 1768年同職：サー・ピーター・レスター準男爵	次代ジョン・バーゴインサー・ヘンリー・ホートン準男爵（英語版）
イングランドの準男爵
先代トマス・スタンディッシュ	（ダックスベリーの）準男爵 1756年 – 1812年	廃絶

[HOP-1] Brooke, John (1964). "STANDISH, Sir Frank, 3rd Bt. (?1746-1812), of Duxbury, Lancs.". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年5月6日閲覧。

[Cokayne-2] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g Cokayne, George Edward, ed. (1904). The Complete Baronetage (1665–1707) (英語). Vol. 4. Exeter: William Pollard & Co. p. 81.

[Oxon-3] Foster, Joseph, ed. (1891). Alumni Oxonienses 1715-1886 (S to Z) (英語). Vol. 4. Oxford: University of Oxford. p. 1340.

[HOPPreston-4] Brooke, John (1964). "Preston". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年5月6日閲覧。

[Muir179-5] Muir, J. B. (1890). Raciana, Or, Raiders' Colours of the Royal, Foreign, and Principal Patrons of the British Turf from 1762 to 1883 (英語). London: J. B. Muir. p. 179.

[Muir174-6] Muir, J. B. (1890). Raciana, Or, Raiders' Colours of the Royal, Foreign, and Principal Patrons of the British Turf from 1762 to 1883 (英語). London: J. B. Muir. p. 174.

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]