フランシスコ・デ・ロハス・ソリーリャ
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フランシスコ・デ・ロハス・ソリーリャ(スペイン語:Francisco de Rojas Zorrilla、1607年10月4日 - 1648年1月23日)は、スペイントレド出身の劇作家。スペイン黄金世紀演劇を担った。
時のスペイン王フェリペ4世の時代に活躍し[1]、初期の作品は同国出身の劇作家フアン・ペレス・デ・モンタルバンやペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカと共に合作した作品があり、1640年頃からはロハス・ソリーリャ自身が手がけた『劇作集第一部・第二部』がある[2]。
代表作は没した2年後である1650年に刊行された悲劇『王のほかは容赦せず』で、スペイン文学者の桑名一博はこの作品をスペイン古典劇中もっとも完成された作品と評している[3]。
フランスの劇作家トマ・コルネイユやポール・スカロン、アラン=ルネ・ルサージュなどに影響を与えた[4]。
生涯
[編集]1607年10月4日にスペインのトレドに生まれ、トレド大学とサラマンカ大学で学んだとされる[5]。
1644年、サンティアゴ・デ・コンポステーラに行き、騎士として務め、この間に劇作をするようになる。
しかし、1648年1月23日、マドリードで亡くなる。ロハス・ソリーリャの代表作『王のほかは容赦せず』は彼の死後に刊行された。
脚注
[編集]- ^ グランド現代百科事典 1983, p. 310.
- ^ 万有百科大事典 1973, p. 719.
- ^ 大日本百科事典 1967, p. 607.
- ^ 世界大百科事典 1972, p. 452.
- ^ ブリタニカ百科事典。
参考文献
[編集]- この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Rojas Zorrilla, Francisco de". Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press.
- 桑名一博著、高津春繁、手塚富雄、西脇順三郎、久松潜一監修 著、相賀徹夫編 編『万有百科大事典 1 文学』(初版)小学館〈日本大百科全書〉(原著1973-8-10)。
- 桑名一博著 著、澤田嘉一編 編『大日本百科事典 18 よーん』小学館〈日本大百科全書〉(原著1967年11月20日)。
- 会田由著 著、林達夫編 編『世界大百科事典 32 リラーワン』(1972年版)平凡社〈世界大百科事典〉(原著1972-4)。
- 牛島信明著 著、鈴木泰二編 編『グランド現代百科事典 30 リツホーン』学習研究社(原著1983-6-1)。