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フランシスコ・リシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フランシスコ・リシ
Francisco Rizi
Isidoro Arredondoによる肖像画
生誕 1614年4月9日
マドリード
死没 1685年8月2日
イタリア、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル
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フランシスコ・リシ(Francisco Rizi de Guevara、1614年4月9日 - 1685年8月2日)はイタリア人画家を父親に持つ、スペイン、バロック時代の画家である。

略歴

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マドリードで生まれた。父親はイタリア、アンコーナ生まれの画家、アントニオ・リッチ(Antonio Ricci: c.1565-c.1635)で、エル・エスコリアル修道院の装飾画を描くために招かれたフェデリコ・ツッカリとともに1585年にマドリードに移ってきた画家の一人であった。修道院の仕事が終わった後もアントニオ・リッチはスペインに残り、1588年に父親はスペイン女性と結婚した。10人兄弟の末子で、兄に画家で、美術に関する著作もあるフアン・アンドレス・リシ(Juan Andrés Ricci(Rizi): 1600–1681)がいる。イタリア由来の姓、"Ricci"は、よりスペイン語風に"Rizi"と綴られるようになった。

美術はヴィンチェンツォ・カルドゥッチ(スペイン名: ヴィセンテ・カルドゥチョ、1576/1578-1638)に学んだ。カルドゥッチもイタリア出身で、10代の初めにツッカリの助手だった兄とスペインに移ってきて、1609年に国王フェリペ3世の宮廷画家になった人物である。宮廷画家カルドゥッチの弟子であったことから、1638年頃には宮廷の仕事をするようになり、1639年にはマドリードの古いアルカサル(Antiguo Alcázar、1734年に全焼)の黄金の間の装飾画を描いた。

宮廷で開かれる祝祭や演劇の装飾も行い、1649年にフェリペ4世の王妃となったマリアナ・デ・アウストリアがマドリードに到着した時には、アロンソ・カーノやペドロ・デ・ラ・トーレ(Pedro de la Torre)、セバスチャン・デ・エレーラ・バルヌエボといった画家たちと祝祭の装飾の仕事をした。1649年からは宮廷の劇場で背景を描くし、長年にわたって舞台美術監督の役割を務めた。

装飾画家として働く一方、マドリードやトレド周辺の教会の壁画や祭壇画などの宗教画を描く仕事でも評価された。

1656年に公式に国王フェリペ4世の宮廷画家の称号を得て、1661年からはマドリードの王宮に住むことが許された。1659年にはディエゴ・ベラスケス(1599-1660)の指揮下で他の宮廷画家とともに王宮の装飾画を描いた。フアン・カレーニョ・デ・ミランダ(1614-1684)らと宮廷での地位を争った。

1685年にエル・エスコリアル修道院の装飾画の注文をうけ、その仕事をしている時に亡くなり、作品は弟子のクラウディオ・コレリョ(Claudio Coello: 1642-1693)が完成させた。

子供はいなかった。弟子にはフアン・アントニオ・エスカランテ(Juan Antonio Escalante: 1633-1669)やホセ・アントリネス(José Antolínez: 1635-1675)もいた。


作品

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参考文献

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  • Rizi, Francisco. Biografie auf der Website des Prado, (online), gesehen am 12. August 2018. (spanisch)
  • Ángel Aterido Fernández: El final del Siglo de Oro. La pintura en Madrid en el cambio dinástico 1685–1726. Coll & Cortes, Madrid 2015, ISBN 978-84-00-09985-5. (spanisch)
  • Jonathan Brown: La Edad de Oro de la pintura en España. Nerea, Madrid 1990, ISBN 84-86763-48-7. (spanisch)
  • María Victoria Caballero Gómez: El Auto de Fe de 1680. Un lienzo para Francisco Rizi. In: Revista de la Inquisición. 3, 1994, S. 69–140. (spanisch)
  • Juan Agustín Ceán Bermúdez: Diccionario histórico de los más ilustres profesores de las Bellas Artes en España. Madrid 1800. (spanisch)
  • Matías Fernández García: Parroquia madrileña de San Sebastián: algunos personajes de su archivo. Caparrós editores, Madrid 1995, ISBN 84-87943-39-X.
  • Ismael Gutiérrez Pastor: Un proyecto de Francisco Rizi para la cúpula de San Antonio de los portugueses. In: Archivo Español de Arte. 288 (LXXII), 1999, S. 531–535.
  • Miguel Hermoso Cuesta: Francisco Rizi en la Biblioteca Histórica Complutense „Marqués de Valdecilla“. In: Pecia Complutense. 9 (16), 2012, S. 96–114.
  • Eduardo Lamas-Delgado: La Lactación de San Bernardo de Francisco Rizi (1614–1685) en el colegio de la Compañía de Oropesa y sus últimos cuadros de altar: nuevas reflexiones sobre el estilo final del artista. In: Ars bilduma. Revista del Departamento de Historia del Arte y Música de la Universidad del País Vasco. 3, 2013, S. 68–80.
  • Rosa López Torrijos: La mitología en la pintura española del Siglo de Oro. Ediciones Cátedra, Madrid 1985, ISBN 84-376-0500-8. (spanisch)
  • Adolfo de Mingo Lorente: Otro centenario de artistas en 2014: obra toledana de Francisco Rizi (1614–1685) y de Juan Carreño de Miranda (1614–1685). In: Archivo Secreto. 6, 2015, S. 230–247. (spanisch)
  • Antonio Palomino: El museo pictórico y escala óptica III. El parnaso español pintoresco laureado. Aguilar S.A. de Ediciones, Madrid 1988, ISBN 84-03-88005-7. (spanisch)
  • Alfonso E. Pérez Sánchez: Carreño, Rizi, Herrera y la pintura madrileña de su tiempo (1650–1700). Katalog einer Ausstellung im Palacio Villahermosa, Madrid, Januar – März 1986. Ministerio de Cultura, ISBN 84-505-2957-3. (spanisch)
  • Alfonso E. Pérez Sánchez: Pintura barroca en España. 1600–1750. Ediciones Cátedra, Madrid 1992, ISBN 84-376-1123-7. (spanisch)
  • Antonio Ponz: Viage de España. tomo sexto. Viuda de D. Joaquín Ibarra, Madrid 1793. (spanisch)