フランシス・コートネイ (1652-1699)
フランシス・コートネイ(Francis Courtenay、1652年2月27日洗礼 – 1699年4月1日)は、イングランド王国の政治家。初代準男爵サー・ウィリアム・コートネイの息子であり、デヴォン選挙区選出の庶民院議員を10年間務めたが、父に先立って死去した[1]。
生涯
[編集]初代準男爵サー・ウィリアム・コートネイと妻マーガレット(1694年1月9日埋葬、サー・ウィリアム・ウォラーの娘)の次男として生まれ[2]、1652年2月27日に洗礼を受けた[1]。弟に庶民院議員のリチャード・コートネイ、ジョージ・コートネイがいる[1]。1670年に結婚したが、その時点で未成年であり、かつ兄が早世したため、父は私法案(private bill)を成立させてフランシスに財産を分与した[1]。
1688年の名誉革命でウィリアム3世を支持し[1]、父が健康上の理由で選挙に出馬できる状態になかったため、フランシスが代わりにデヴォン選挙区から出馬して、1689年仮議会の庶民院議員に当選した[3]。後年にホイッグ党からトーリー党に転じる傾向があったが、1度目の当選時点では議会活動の記録がほとんどなく、この時点での政見の評価は不可能とされる[1][3]。
デヴォン選挙区ではジェントリ層を当選させる傾向が強く、フランシスは1689年だけでなく、1690年、1695年、1698年の総選挙においても同じくジェントリ層のサミュエル・ロール(Samuel Rolle)とともに無投票で再選した[4]。同時代の議員リストでは「トーリー」「コート」「カントリ」と様々だったが、『英国議会史』によれば1696年と1697年にはカントリ派の一員として行動した[5]。
地方では1688年6月から7月まで、1689年から1696年までデヴォン州の治安判事を務めた[1]。
1699年4月1日にロンドンで父に先立って死去[5]、5月12日にチェルシーで埋葬された[2]。
家族
[編集]1670年11月26日、メアリー・ブーヴィー(Mary Boevey、ウィリアム・ブーヴィーの娘)と結婚、3男9女をもうけたが[1]、うち2男1女が夭折した[6]。
- ウィリアム(1676年3月11日 – 1735年10月6日) - 第2代準男爵[2]
- フランシス - 夭折した次男[6]
- フランシス - 夭折した三男[6]
- アン[6]
- エリザベス[6]
- マーガレット - 夭折[6]
- メアリー[6]
- ルーシー[6]
- マーガレット[6]
- ジェーン[6]
- イザベラ[6]
- ドロシー[6]
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h Ferris, John. P. (1983). "COURTENAY, Francis (1652-99), of Powderham Castle, Devon.". In Henning, B. D. (ed.). The House of Commons 1660-1690 (英語). The History of Parliament Trust. 2024年9月18日閲覧。
- ^ a b c Cokayne, George Edward, ed. (1902). The Complete Baronetage (1625–1649) (英語). Vol. 2. Exeter: William Pollard & Co. p. 242.
- ^ a b Ferris, John. P. (1983). "Devon". In Henning, B. D. (ed.). The House of Commons 1660-1690 (英語). The History of Parliament Trust. 2024年9月18日閲覧。
- ^ Hanham, Andrew A. (2002). "Devon". In Hayton, David; Cruickshanks, Eveline; Handley, Stuart (eds.). The House of Commons 1690-1715 (英語). The History of Parliament Trust. 2024年9月18日閲覧。
- ^ a b Cruickshanks, Eveline (2002). "COURTENAY, Francis (1652-99), of Powderham Castle, Devon". In Hayton, David; Cruickshanks, Eveline; Handley, Stuart (eds.). The House of Commons 1690-1715 (英語). The History of Parliament Trust. 2024年9月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l Barlow, Frederick (1773). The Complete English Peerage (英語). Vol. II. London: T. Evans. p. 158.
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先代 サー・バウチャー・レイ準男爵 サー・コプルストーン・バンプフィールド準男爵 |
庶民院議員(デヴォン選挙区選出) 1689年 – 1699年 同職:サミュエル・ロール |
次代 トマス・ドルー サミュエル・ロール |