フランス・スピリチュアリスム
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フランス・スピリチュアリスム(フランス語: spiritualisme français)は、19世紀初め頃から20世紀中頃まで続いたと考えられるフランスの哲学の一流派を指す言葉。フランス・スピリチュアリスムの範囲は完全に明確ではないが、物質に還元されない精神の「自発性」や「働き」を重んじるのが思想的共通点とされる。19世紀後半にはフランス反省哲学(philosophie réflexive)がスピリチュアリスムから分岐した[1]。
ナポレオン帝政時代のデステュット・ド・トラシーやカバニスなどの観念学派(イデオロジー学派)を先行思想とし[2]、同時代の他国のスコットランド常識学派やドイツ観念論の問題意識を一部取り入れつつ、フランス革命による社会の変容やカトリックの信仰の動揺を淵源として生成した思想傾向である。通常「唯心論」と日本語訳することはないので、注意が必要である。
思想内容
[編集]この節には内容がありません。(2020年1月) |
フランス・スピリチュアリスムの思想家
[編集]- エティエンヌ・ヴァシュロ
- ヴィクトル・クザン
- ロワイエ・コラール
- ポール・ジャネ
- テオドール・ジュフロワ
- ジャン・ダミロン
- ジャン・ナベール
- ジュール・バルテルミー・サン・ティレール
- エミール・ブートルー
- モーリス・ブロンデル
- アンリ・ベルクソン
- メーヌ・ド・ビラン
- フェリックス・ラヴェッソン
- ルイ・ラヴェル
- ジュール・ラシュリエ
- ピエール・ラロミギエール
- ルネ・ル・センヌ
参考文献
[編集]- 松永澄夫『哲学史を読むⅠ』東信堂 2008
- 同『哲学史を読むⅡ』東信堂 2008
- 九鬼周造『現代フランス哲学講義(九鬼周造全集 第八巻)』岩波書店 1957
- 澤瀉久敬『現代フランス哲学』雄渾社 1968
- 長谷正當『象徴と想像力』創文社 1987
- 米虫正巳「哲学の分割線?--エピステモロジーとスピリチュアリスム」『人文論究』52(3) 2002
- 杉山直樹[要曖昧さ回避]『ベルクソン 聴診する経験論』創文社 2006
- 川口茂雄「十九世紀フランス哲学の潮流」『哲学の歴史 第8巻(18-20世紀)』中央公論新社 2007
- 増永洋三『フランス・スピリチュアリスムの哲学』創文社 1984
- 川口茂雄・越門勝彦・三宅岳史『現代フランス哲学入門』ミネルヴァ書房 2020
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 川口茂雄・越門勝彦・三宅岳史(編)『現代フランス哲学入門』ミネルヴァ書房,2020年,p.45.
- ^ https://www.britannica.com/biography/Marie-Francois-Pierre-Maine-de-Biran