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フリードリヒ・ヴューラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フリードリヒ・ヴューラー
Friedrich Wührer
生誕 1900年6月29日
オーストリア=ハンガリー帝国の旗 オーストリア=ハンガリー帝国 ウィーン[1]
出身地  オーストリア
死没 (1975-12-27) 1975年12月27日(75歳没)
西ドイツの旗 西ドイツ マンハイム[1]
学歴 ウィーン音楽舞台芸術アカデミー
ジャンル クラシック音楽
職業 ピアニスト

フリードリヒ・ヴューラー(Friedrich Wührer, 1900年6月29日 - 1975年12月27日)は、オーストリア出身のピアノ奏者

ウィーンの生まれ[2]。6歳からマリウス・シュデルスキー (Marius Szudelsky) の下でピアノを学び、1915年にウィーン音楽舞台芸術アカデミー(現在のウィーン国立音楽大学)に入学してフランツ・シュミットにピアノ、フェルディナント・レーヴェ指揮法ヨーゼフ・マルクス音楽理論を学んだ[1]。1923年にはピアニストとして欧米の演奏旅行を敢行して名を高めた。

ピアニストとしてのヴューラーは、マックス・レーガーハンス・プフィッツナーの音楽を積極的に紹介する一方で、アルノルト・シェーンベルクパウル・ヒンデミットベーラ・バルトークセルゲイ・プロコフィエフイゴール・ストラヴィンスキーらの音楽にも理解を示し、自らの演奏レパートリーに組み入れた。

ピアノ教師としてのヴューラーは、1922年から1932年まで母校で教えた後、1934年から1936年までマンハイム音楽大学に転出した。1936年からキールで教鞭をとり、1939年から1945年まで母校に戻って教えている。第二次世界大戦後は1948年から1951年までザルツブルク・モーツァルテウム、1952年から1958年までマンハイム音楽大学のピアノ科教授を務め、その後は1968年までミュンヘンで教えた。

弟子にはハインツ・ヴァルター[3]ヨハネス・ウンフリート[4]ハンス・カン[5]フランツ・ケーニヒスホーファードイツ語版[6]ハーラルト・ゲルツドイツ語版[7]ローベルト・ショルツ英語版[8]アダルベルト・スコチッチ1世[9]ヴァルター・ゼン[10]伊達純[11]ジェフリー・パーソンズ[12]フェリックス・プロハスカ[13]ホルスト・マテウス[14]などがいる。

脚註

[編集]
  1. ^ a b c Oesterreichisches Musiklexikon online 2019.
  2. ^ encyclopedia.com
  3. ^ Rausch, Alexander (2004年10月6日). “Walter, Heinz”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。
  4. ^ Fastl, Christian (2001年5月6日). “Unfried, Johannes”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。
  5. ^ Harrandt, Andrea (2018年10月22日). “Kann, Hans (Johann; Pseud. Veit Papuschek, Jacques Gilbert, Willibald Pomeisl, Robert Lachner)”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。
  6. ^ Harrandt, Andrea (2001年5月6日). “Königshofer, Franz”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。
  7. ^ Hilscher, Elisabeth Th. (2019年3月19日). “Goertz, Harald”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。
  8. ^ Rausch, Alexander (2003年11月13日). “Scholz, Brüder”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。
  9. ^ Fastl, Christian (2006年1月4日). “Skocic, Familie”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。
  10. ^ Boisits, Barbara & Fastl, Christian (2017年5月8日). “Senn, Familie”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。
  11. ^ 伊達 純”. コトバンク. 20世紀西洋人名事典 ; 新撰 芸能人物事典 明治 - 平成. 2020年2月5日閲覧。
  12. ^ Loppert, Max (2001年). “Parsons, Geoffrey”. Grove Music Online. 2020年2月5日閲覧。
  13. ^ Rausch, Alexander (2001年5月6日). “Prohaska, Familie”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。
  14. ^ Eybl, Martin (2001年5月6日). “Matthaeus, Horst”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。

参考文献

[編集]
  • Fastl, Christian & Harten, Uwe (2019年12月19日). “Wührer, Familie”. Oesterreichisches Musiklexikon online. 2020年2月5日閲覧。