フルオロニウム
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フルオロニウム | |
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Fluoronium | |
識別情報 | |
ChemSpider | 19122106 |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | H2F+ |
モル質量 | 21.01428 g mol-1 |
精密質量 | 21.014053269 g mol-1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
フルオロニウム(英語: fluoronium)は、化学式H2F+の無機カチオンである。非常に強い酸で、薄いフルオロニウム溶液は腐食性があり、皮膚に損傷を与える。フッ化水素のプロトン化か自己イオン解離によって生成する。
- HF + H+ → H2F+
または
- 3HF ⇌ H2F+ + HF−
2
他のハロニウムイオンを含む安定な有機化合物は1970年代から知られていたが[2]、フルオロニウムのアナログは、2013年に不安定で半減期が短いものが発見されるまで知られていなかった[3]。
フルオロニウムイオンの力学的な不安定性は、フルオロアンチモン酸の非常に強い酸性の原因になっている。
出典
[編集]- ^ “Fluoronium (CHEBI:50314)”. Chemical Entities of Biological Interest (ChEBI). UK: European Bioinformatics Institute. 2014年11月3日閲覧。
- ^ George A. Olah, John R. DeMember (1970). “Friedel-Crafts chemistry. V. Isolation, carbon-13 nuclear magnetic resonance, and laser Raman spectroscopic study of dimethylhalonium fluoroantimonates”. J. Am. Chem. Soc. 92 (3): 718. doi:10.1021/ja00706a058.
- ^ Ritter, Stephen K.. “Concentrates: Fluorine’s Positive Side Revealed”. Chemical & Engineering News 91 (14): 36.