フロッピーキューブ
フロッピーキューブは、岡本勝彦の考案による立体パズルである。ルービックキューブの系統に属するメカニカルパズルである。
「キューブ」という名前が付いているが、形状は立方体ではなく 1×3×3 の直方体である。
歴史
[編集]ルービックキューブ発表後、何人かの人物はこれの2次元版を考えているが、実際に回転する機構を考案した人はいなかった。
岡本はこの作品を2006年かそれ以前に作成した。この作品は2006年のパズルデザインコンペティションに出品され、First Prize を獲得している[1]。
2009年に幻冬舎エデュケーションより商品化されている。
2009年のパズルデザインコンペティション[2]に、同一の作者による発展型である「スーパーフロッピーキューブ」が出品された。これは2010年5月に「スクランブルキューブ」の名称で同じく幻冬舎エデュケーションより商品化されている。
2010年12月1日、「Floppy Cube [cushion] Christmas Edition」が個数限定販売された。「クッション」の名前通り、フロッピーキューブのエッジ部分を斜めに切り落とし、表裏を赤と緑に塗り分けたもの。側面の色がないため、パリティが変化しており、通常のフロッピーキューブではありえない配置が出現することがある。
特徴
[編集]難易度を考えた場合、水平方向の回転がないためルービックキューブより簡単である。実際、ルービックキューブを水平回転ができないように固定することでフロッピーキューブと同等のパズルを作れる。
フロッピーキューブが評価された点の一つはその形状である。ルービックキューブに比べ厚みがないため、回転時に端のキューブが中心部から離れてしまう。これをうまく保持する機構の存在が、このキューブの価値を高めている。
脚注
[編集]- ^ “同年のコンペティションの選考結果” (英語). 2009年8月9日閲覧。
- ^ “2009年エントリーリスト” (英語). 2009年8月9日閲覧。
外部リンク
[編集]- フロッピーキューブ - 幻冬 舎エデュケーション局 - ウェイバックマシン(2017年8月21日アーカイブ分)
- キューブパズル工房 - フロッピーキューブ Floppy Cube:作者による紹介