ブラックロッド
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(ブライトライツ・ホーリーランドから転送)
この項目「ブラックロッド」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。 加筆の要点 - 1.執筆の背景 2.反響(特に電撃ゲーム小説大賞での選評) (貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます) (2019年1月) |
ブラックロッド | |
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ジャンル | サイバーパンク[1]、ファンタジー[1] |
小説 | |
著者 | 古橋秀之 |
イラスト | 雨宮慶太 |
出版社 | メディアワークス |
レーベル | 電撃文庫(文庫版) |
発行日 | 1996年2月(ハードカバー版) 1997年4月(文庫版) |
小説:ブラッドジャケット | |
著者 | 古橋秀之 |
イラスト | 伊藤義則 |
出版社 | メディアワークス |
レーベル | 電撃文庫 |
発行日 | 1997年6月 |
小説:ブライトライツ・ホーリーランド | |
著者 | 古橋秀之 |
イラスト | 前嶋重機 |
出版社 | メディアワークス |
レーベル | 電撃文庫 |
発行日 | 2000年1月 |
漫画 | |
原作・原案など | 古橋秀之 |
作画 | 三部敬 |
出版社 | メディアワークス |
掲載誌 | 電撃アドベンチャーズ |
レーベル | 電撃コミックス |
発表号 | vol.14 - vol.19 |
巻数 | 全1巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画 |
ポータル | 文学・漫画 |
『ブラックロッド』は、古橋秀之による日本のライトノベル。第2回電撃ゲーム小説大賞受賞作[2]。イラストは雨宮慶太が担当し、ハードカバー版がメディアワークスより1996年2月に、文庫版が電撃文庫(同)より1997年4月にそれぞれ刊行された。その後、電撃文庫(同)より第2作『ブラッドジャケット』が1997年6月に、第3作『ブライトライツ・ホーリーランド』が2000年1月にそれぞれ刊行された。
メディアミックスとして、『電撃アドベンチャーズ』(同)にて三部敬によるコミカライズ『ブラックロッド』がvol.14からvol.19まで連載された。ラジオドラマ化も行われた。
2022年より『ブラックロッド』復刊プロジェクトのクラウドファンディングが開始され[3]、2023年に3部作を合本した『ブラックロッド[全]』が刊行された[4]。
あらすじ
[編集]- ブラックロッド
- 3つの都市を奈落堕ち(フォールダウン)させた隻眼のテロリスト、ゼン・ランドーが異形の街「ケイオス・ヘキサ」に潜入。巨大な黒い杖を持つ黒い男、公安局・魔導特捜官のブラックロッドと妖術技官のヴァージニア9はランドーを追う。一方、私立探偵のウィリアム・龍は、ある依頼をきっかけにランドーの起こす事件に関わっていく。
- ブラッドジャケット
- 吸血鬼ロング・ファングと、吸血鬼殲滅部隊ブラッドジャケットとの戦いを描く。
- ブライトライツ・ホーリーランド
- 機甲祈伏隊(ガンボーズ)が壊滅し、「プロジェクト・トリニティ」の発動が決定した。〈嗤う悪霊〉スレイマンは魔女の手によって解放され、〈ケイオス・ヘキサ〉を跳梁する。ビスケット工場に迷い込んだコードαは、ジョーンズ一家に引き取られ、アルファと名づけられる。ガンボーズの生き残り、ヤコは、ガンボーズを立て直すべく、18年前に引退した羅漢、ナムを呼び戻そうとしていた。「プロジェクト・トリニティ」の進展とともに市内は混沌へと飲み込まれていく。
登場人物
[編集]ブラックロッド
[編集]- ブラックロッド
- 主人公で黒杖特捜官の一人。ヴァージニア7、ヴァージニア9と組んでゼン・ランドーを追う。
- ビリー・龍
- ウィリアム・龍。D層に居を構える私立探偵。最後の牙持ち。
- ヴァージニア9
- 妖術技官。降魔局から派遣され、ブラックロッドを補佐する。
- ヴァージニア7
- 妖術技官。ヴァージニア9とは型番違いの姉妹。
- ナオミ・J・ジェニスン
- ビリーの事務所「ウィリアム龍探偵事務所」の大家の娘。
- ゼン・ランドー
- 元大日本帝国の呪術将校。影男。三つの都市の奈落堕ちに関与したテロリスト。
- オースン・D・ベイカー
- 呪紋屋。
ブラッドジャケット
[編集]- アーヴィング・ナイトウォーカー
- 屍体蘇生業者で働く少年。愛称はアーヴィ。
- ミラ・ヘルシング
- ヘルシング教授の娘。〈ロング・ファング〉に噛まれ、吸血鬼化が進行しつつある。アーヴィ少年と出会う。
- ウィリアム・ヴァン・ヘルシング
- 吸血鬼学者。〈ロング・ファング〉を研究対象とし、かつては〈ロング・ファング〉に好意的とさえいえる態度を持っていたが、娘が噛まれたことから、彼を執拗に追うようになる。吸血鬼殲滅部隊「ブラッドジャケット」の基礎を築く。
- ロング・ファング
- 古い吸血鬼。タイプ・スクエアの親知らず。〈ケイオス・ヘキサ〉にて吸血鬼禍を巻き起こす。
- ハックルボーン神父
- D層最後の教会を構える神父。全身傷だらけの巨漢。殺人鬼。降魔局公認の超弩級聖人。
- ヒューイット
- 屍体蘇生業者で働く。アーヴィ少年の同僚。
- 坊主
- D層にすむアルコール中毒の僧侶。巨漢。額に罰印をペイントしている。
ブライトライツ・ホーリーランド
[編集]- スレイマン
- 最凶最悪の悪霊と呼ばれた天才魔術士。死人占い師。
- ヴァージニア13
- 廃棄寸前の妖術技官。狂った魔女。
- グウ(アレックス・ナム)
- 巨漢の僧侶。かつてガンボーズにおいてもっとも仏に近いといわれた機甲羅漢だったが、18年前に隊を抜け、以後隠遁生活を送っていた。現在では重度のアルコール中毒になっている。ブラッドジャケットにも登場している。
- ヤコ
- 尼。壊滅したガンボーズの生き残り。18年前にナムと個人的な親交があった。
- リー
- グウの知人。小男。チビの李(リー)
- クリストファー・ジョーンズ
- ジョーンズ一家の主。愛称クリス。ブラインドフォーチュン・ビスケット社の製菓工場で、生産ラインの主任を務めている。インポテンツ。
- ナオミ
- クリスの妻。ブラックロッドにも登場している。
- ビリーJ
- ジョーとナオミの息子。ジョーンズ一家の長男。クリスの影響でキャプテン・ドレイクマニアである。
- ジョー・ディック
- ナオミの昔の友人。ニューハーフ。
- アルファさん
- コードα。プロジェクト・トリニティのために作り出された存在。ジョーンズ一家に居候することになる。
- キャプテン・ドレイク
- 前作『ブラッドジャケット』から登場した劇中劇テレビシリーズの主人公およびシリーズの名称。吸血鬼にして吸血鬼ハンター。
用語
[編集]- ケイオス・ヘキサ
- 物語の舞台となる巨大な塔型の都市。同種の都市はバベル型積層都市と呼ばれ、ヘキサは六番目の積層都市の意。上からA、B、C、Dの四層にわかれ、C層は小市民的な街、D層はスラム街として描かれるが、A層、B層は直接的には描写されていない。ただ直射日光の当たる部位はリゾート地である、とされている。また続編ではA層は都市上層部の人間が暮らしていると描写された。なお、作中では〈ケイオス・ヘキサ〉と山括弧つきで表記される。
- 公安局
- 都市の治安をつかさどる機関。警察のような組織で、魔導特捜を擁する。
- 降魔局
- 作中で毎回のように陰謀を巡らす後ろ暗い機関。公安局とはゆるい緊張関係にある。研究機関であり、「神との接触」がその最終的な目的で、そのためには手段を選ばない傾向がある。
- 黒杖特捜官(ブラックロッド)または魔導特捜官
- 黒革のコートに巨大な呪力増幅杖を携え、己の感情を封印して都市の治安を守る特別捜査官。彼らは全員が達人級以上の魔術士によって構成され、とりわけ困難な魔導犯罪に対する。その黒色の杖からブラックロッドと呼ばれ、彼らで構成される組織・魔導特捜もまたブラックロッドと呼ばれる。ネーミングはおそらく黒杖官からと思われる。
- 機甲折伏隊(ガンボーズ)
- 戦闘訓練を受けた僧侶たちによって構成され、街外における魔物の掃討を目的とした集団。装甲倍力袈裟をはじめとして、軍隊並の武装をもつ。
- 妖術技官(ウィッチ・クラフト・オフィサー)
- 悪魔と共生関係を結んだ魔女の魂の複製で、魔女の持つ高い魔術的技能を安全に利用するために作られた。短時間であれば霊体のみでの行動も可能だが、通常は不安定な自我を固定するために人工的につくられた亜生体(ホムンクルス)を依代として使う。
- 牙持ち(ファンギー)
- 吸血鬼の牙を移植して吸血鬼のスタイルを真似する人々。
既刊一覧
[編集]小説
[編集]単行本
[編集]- 古橋秀之(著)・雨宮慶太(イラスト) 『ブラックロッド』 メディアワークス、1996年2月発行、ISBN 4-07-304160-6
- 古橋秀之(著)『ブラックロッド[全]』 WiZH、2023年6月[5]
- 「ブラックロッド」「ブラッドジャケット」「ブラインドフォーチュン・ビスケット(ブライトライツ・ホーリーランド改題)」を合本したもの。
文庫本
[編集]- 古橋秀之(著)・雨宮慶太(イラスト) 『ブラックロッド』 メディアワークス〈電撃文庫〉、1997年4月発行、ISBN 4-07-306035-X
- 古橋秀之(著)・伊藤義則(イラスト) 『ブラッドジャケット』 メディアワークス〈電撃文庫〉、1997年6月発行、ISBN 4-07-306408-8
- 古橋秀之(著)・前嶋重機(イラスト) 『ブライトライツ・ホーリーランド』メディアワークス〈電撃文庫〉、2000年1月発行、ISBN 4-8402-1392-5
漫画
[編集]- 古橋秀之(原作)・三部敬(作画) 『ブラックロッド』 メディアワークス〈電撃コミックス〉、1997年9月発行、ISBN 4-07-306874-1
ラジオドラマ
[編集]スタッフ
[編集]CD
[編集]- 「電撃大賞ブラックロッド」CDシネマ1、ビクターエンタテインメント、1996年3月、国立国会図書館書誌ID:000009002099
- 「電撃大賞ブラックロッド」CDシネマ2、ビクターエンタテインメント、1996年4月、国立国会図書館書誌ID:000009002268
- 「電撃大賞ブラックロッド」CDシネマ3、ビクターエンタテインメント、1996年4月、国立国会図書館書誌ID:000009002269
- 「電撃大賞ブラックロッド」オリジナル・サウンドトラック、ビクターエンタテインメント、1996年5月、国立国会図書館書誌ID:000008957755
脚注
[編集]- ^ a b 石井ぜんじ / 太田祥暉 / 松浦恵介『ライトノベルの新・潮流』スタンダーズ、2022年1月1日、48頁。ISBN 978-4-86636-536-7。
- ^ 榎本秋『ライトノベルデータブック 作家&シリーズ/少年系』雑草社、2005年2月10日初版第1刷発行、8頁。ISBN 4-921040-08-7。
- ^ “『ブラックロッド』復刊企画のクラウドファンディングが開始 2023年5月頃に一般販売も予定”. ラノベニュースオンライン. Days (2022年12月16日). 2024年7月5日閲覧。
- ^ タニグチリウイチ (2023年6月3日). “「フルメタ」「シャナ」「ブラックロッド」……平成の傑作ラノベが続々と復活! 今なお輝く魅力とは?”. リアルサウンド. blueprint. 2024-09-00閲覧。
- ^ “ブラックロッド[全]”. WiZH株式会社. 2024年7月5日閲覧。