ブラック・カウンタックLP500S
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ブラック・カウンタックLP500S(競技用スペシャル)は田宮模型(現・タミヤ)が競技用スペシャル(Competition Special)シリーズの第一作目として1978年9月に販売を開始した1/12スケールの電動ラジオコントロールカーである。
概要
[編集]イタリアのエキゾチックカーメーカーであるランボルギーニ社のトップモデル、カウンタックLP500Sをモデル化したものである。黒いボディーに特徴的な白いラインは、カスタム車である「カウンタックLP500R」に施されたものをベースとしている。1978年6月に先行して発売されたノーマルモデルに比べて「競技用スペシャル」として次の点が変更されている。
- 1.5mm厚ジュラルミン製シャーシ
- ダイキャスト製フロントアーム(キャスター角付)
- フロントタイヤ:サンドイッチタイヤ(スポンジタイヤのセンター部に輪ゴム状のゴム製トレッドを嵌めこんだ特殊タイヤ)
- リアタイヤ:40mmスポンジタイヤ
- フロントホイールと後輪軸受け部分にボールベアリングを使用。
- スピードコントローラー:巻線式前進後進無段変速スイッチ
- モーター:マブチモーター製「RS-540S」(ノーマルは「RS-380S」)
それまでスケール感を重視していたタミヤのラジオコントロールカーにあって、外観を損なうスポンジタイヤを採用したり、モーターを大型化するなど競技用として大幅な強化がされていた。同社のオンロードモデルとしては「RS-540S」モーターを標準装備した最初のモデルである。ボディは当時主流の精密プラスチック製を採用していた。
姉妹車として、「セリカLBターボ(競技用スペシャル)」がある。車体構成は本車と同一で、カウンタックと同じく精密プラスチック製のセリカLBターボ・ボディが付属していた。こちらは1978年11月に販売が開始され、当時の定価は¥12,000であった。
主要諸元
[編集]- スケール:1/12
- 全長:355mm
- 全幅:175mm
- 全高:93mm
- シャーシ:1.5mm厚ジュラルミン製フレーム
- メカプレート:ジュラルミン製センターピボット式
- フロントアーム:キャスター角付きダイキャスト製フロントアーム
- フロントタイヤ:サンドイッチタイヤ
- リアタイヤ:スポンジタイヤ
- 駆動方式:2WD、後輪駆動
- モーター:マブチモーター製RS-540S標準装備
- ディファレンシャルギア:2ベベル式強化ナイロン樹脂製ディファレンシャルギア
- 搭載バッテリー(別売り):田宮の6V、7.2V(ラクダ)
- ボディ:精密プラスチック製カウンタックボディ[1]
- 販売価格:¥12,000(当時)
脚注
[編集]- ^ “タミヤRCカーは今年で40周年!度肝を抜く最新作を走行レポ&憧れの歴代RCカー10台を紹介”. 2018年4月22日閲覧。[リンク切れ]