ブラッグタウン
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『ブラッグタウン』 | ||||
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ブランフォード・マルサリス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2006年3月13日 - 16日 ノースカロライナ州ダーラム ハイチ・センター[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | マルサリス・ミュージック | |||
プロデュース | ブランフォード・マルサリス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ブランフォード・マルサリス アルバム 年表 | ||||
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『ブラッグタウン』(Braggtown)は、アメリカ合衆国のジャズ・サクソフォーン奏者、ブランフォード・マルサリスが2006年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]マルサリスのレギュラー・カルテットによる録音だが、当時は各メンバーが個々の活動を行っており、本作のためのレコーディング・セッションで、4か月ぶりに4人が揃ったという[2]。ジェフ・テイン・ワッツ作の「ブラックジラ」は、ゴジラシリーズで使用された伊福部昭の曲がモチーフとなっている[2]。
本作のジャケット写真は、ダーラム・ブルズ・アスレチック・パーク内にあるダーラム・ブルズのクラブハウスで撮影された[3]。
反響・評価
[編集]母国アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで14位に達した[4]。第49回グラミー賞では、収録曲「ホープ」が最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ賞にノミネートされた[5]。
Matt Collarはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「このグループが得意としている、逞しさと繊細さを合わせ持ったインタープレイに似つかわしいオリジナル曲のコレクション」と評している[6]。また、John Fordhamは『ガーディアン』紙のレビューで5点満点中4点を付け、アルバムの全体像に関して「高い熱量と夢心地のバラードが、おおむね均等なバランスにある」、収録曲「ジャック・ベイカー」に関して「初期コルトレーン・カルテットの名演を思わせるが、マルサリスは彼ならではの、神秘的でヴァイオリン風の音色を駆使している」と評している[7]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はブランフォード・マルサリス作。
- ジャック・ベイカー - "Jack Baker" - 14:12
- ホープ - "Hope" (Joey Calderazzo) - 11:02
- フェイト - "Fate" - 8:24
- ブラックジラ - "Blakzilla" (Jeff "Tain" Watts) - 12:39
- オ・ソリチュード - "O Solitude" (Henry Purcell) - 7:48
- サー・ロデリック、ジ・アルーフ - "Sir Roderick, the Aloof" - 5:44
- ブラック・エルク・スピークス - "Black Elk Speaks" (Eric Revis) - 14:19
日本盤ボーナス・トラック
[編集]- ラフィン&トーキン・ウィズ・ヒグ - "Laughin' & Talkin' with Higg" (J. Watts) - 7:45
参加ミュージシャン
[編集]- ブランフォード・マルサリス - サクソフォーン
- ジョーイ・カルデラッツォ - ピアノ
- エリック・レヴィス - ダブル・ベース
- ジェフ・テイン・ワッツ - ドラムス
脚注
[編集]- ^ “Braggtown”. branfordmarsalis.com. 2022年6月9日閲覧。
- ^ a b 日本盤CD (UCCM-1100)ライナーノーツ(中川ヨウ、2006年7月)
- ^ “Branford Marsalis' New Album Features DBAP Clubhouse”. Capitol Broadcasting Company (2006年9月19日). 2022年6月9日閲覧。
- ^ “Branford Marsalis - Awards”. AllMusic. 2015年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月9日閲覧。
- ^ “Branford Marsalis - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2022年6月9日閲覧。
- ^ Collar, Matt. “Branford Marsalis Braggtown Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年6月9日閲覧。
- ^ Fordham, John (2006年9月8日). “Branford Marsalis, Braggtown”. The Guardian. Guardian News and Media. 2022年6月9日閲覧。