ブルース・セクション (バンド)
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ブルース・セクション(Blues Section)は、フィンランドのブルースロック、R&Bバンド。
概要
[編集]1967年に結成。1968年秋に解散。このバンドからウィグワム、タサヴァラン・プレジデンティ (Tasavallan Presidentti)という2つのバンドが生まれており、ワイルド・フラワーズからソフト・マシーン、キャラヴァンが生まれたのに似ている。1970年に一時的に再結成している。
来歴
[編集]- 1967年
- ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに影響を受けたハッセ・ワリとマンス・グランドストロエムを中心に結成。その後、ジム・ペンブローク、エドワード・ヴェサラ、イーロ・コイヴィストイネンが加入。
- ドラムが、ヴェサラから、ライモ・ロータリンへ、そしてロニー・オスターベルグに交代。
- ファースト・アルバム『Blues Section』録音。
- 1968年
- 春にグランドストロエム脱退、ペッカ・サーマント加入。
- ペンブローク脱退。
- フランク・ロブソン加入、数ヶ月在籍。
- オスターベルグをボーカルとしてシングル曲を録音。
- 夏にコイヴィストイネン、サーマント脱退。オスターベルグをボーカルとしてシングル曲を録音。
- 秋に解散。
- 年末にオスターベルグはウィグワムを結成。
- 1969年
- ペンブロークがウィグワムに加入。
- ロブソン、グランドストロエムがタサヴァラン・プレジデンティを結成。
- 1970年
- ワリ、コイヴィストイネン、サーマント、オスターベルグで一時的に再結成してブルース・セクション名義の曲を録音。
- 1972年
- グランドストロエムがタサヴァラン・プレジデンティを脱退。
- 1974年
- グランドストロエムがウィグワムに加入。
メンバーと担当楽器
[編集]第1期 1967年
[編集]- ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
- ジム・ペンブローク (Jim Pembroke) - ボーカル
- イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
- マンス・グランドストロエム (Måns Groundstroem) - ベース
- エドワード・ヴェサラ (Edward Vesala) - ドラム
第2期 1967年
[編集]- ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
- ジム・ペンブローク (Jim Pembroke) - ボーカル
- イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
- マンス・グランドストロエム (Måns Groundstroem) - ベース
- ライモ・ロータリン (Raimo Rautarinne) - ドラム
第3期 1967年 - 1968年春
[編集]- ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
- ジム・ペンブローク (Jim Pembroke) - ボーカル
- イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
- マンス・グランドストロエム (Måns Groundstroem) - ベース、ピアノ、オルガン
- ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ドラム
+
- オットー・ドナー (Otto Donner) - ピアノ、フルート (ゲスト/ファースト・アルバム)
- イーロ・オヤネン (Eero Ojanen) - チェレスタ (ゲスト/ファースト・アルバム)
- ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース (ゲスト/ファースト・アルバム)
ファースト・アルバム『Blues Section』録音。
第4期 1968年春
[編集]- ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
- ジム・ペンブローク (Jim Pembroke) - ボーカル
- イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
- ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース
- ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ドラム
+
- オットー・ドナー (Otto Donner) - ピアノ、オルガン (ゲスト/シングル)
- シニッカ・ソッカ (Sinikka Sokka) - バック・ボーカル (ゲスト/シングル)
第5期 1968年春 - 夏
[編集]- ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
- イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
- ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース
- ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ドラム
- フランク・ロブソン (Frank Robson) - ボーカル、オルガン
+
- イーロ・オヤネン (Eero Ojanen) - ピアノ (ゲスト/シングル)
第6期 1968年春 - 夏
[編集]- ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
- イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
- ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース
- ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ボーカル、ドラム
+
- オットー・ドナー (Otto Donner) - ピアノ、オルガン (ゲスト/シングル)
- イーロ・オヤネン (Eero Ojanen) - ピアノ (ゲスト/シングル)
- フランク・ロブソン (Frank Robson) - オルガン (ゲスト/シングル)
第7期 1968年夏 - 秋
[編集]- ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
- ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ボーカル
+
- オットー・ドナー (Otto Donner) - トランペット (ゲスト/シングル)
- ユハニ・アールトネン (Juhani Aaltonen) - サクソフォーン (ゲスト/シングル)
- Studio-Orchestra (ゲスト/シングル)
第8期 1970年
[編集]- ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
- イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
- ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース
- ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ドラム
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- Blues Section (1967年 第3期)
コンピレーション・アルバム
[編集]- Some Of Love (1969年)
- Once More For The Road (1980年)
- Classics - The Ultimate Collection (1990年)
- Blues Section 2 (1995年 第3期~第7期) ※第3期~第7期のシングル曲、バッキングを務めたシングル曲をまとめた作品
シングル
[編集]- "Call Me On Your Telephone" / "Only Dreaming" (1967年 第3期 Blues Section & Jim Pembroke名義)
- "Hey, Hey, Hey" / "Shivers Of Pleasure" (1967年 第3期 Blues Section & Jim Pembroke名義)
- "Semi-Circle Solitude" / "Cherry Cup-Cake Twist" (1968年 第4期 Jim Pembroke & Blues Section名義)
- "Faye" / "Sun Of Love" (1968年 第5期 Blues Section & Frank Robson名義)
- "Kauan Kuljen" / "Hei Vaan" (1968年 第6期 Ronnie & Blues Section名義)
- "Ei Kauempaa" / "Kun Yö Hyväilee" (1968年 第7期 Ronnie & Blues Section名義)
オムニバス
[編集]- Love Proge 2 (1998年 “Shivers Of Pleasure”(第3期)、“Sun Of Love”(第5期)、“Football”(第3期)、“Lucy Jane”(第8期)、“For Mods Only”(第8期)で参加)
その他
[編集]- Teatteri 67 : Pax-Kabaree (1967年) ※ワリ、コイヴィストイネン、サーマント、オスターベルグがブルース・セクション名義で録音したEP盤
- Kirka Babitzin : "Anna Suukko Vain" / "Silloin Ihminen Kaunein On" (1967年) ※第3期メンバーがバッキングを務めている。
- Otto Donner : "Pääskytorni" / "Kuka Kertoisi Minulle" (1968年) ※ワリ、サーマント、オスターベルグがバッキングを務めている。
関連項目
[編集]- ウィグワム (ジム・ペンブローク、ロニー・オスターベルグ、マンス・グランドストロエム在籍)
- タサヴァラン・プレジデンティ (フランク・ロブソン、マンス・グランドストロエム在籍)