ブルーボネット (植物)
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ブルーボネット(英: Bluebonnet)は、ルピナス属の紫や青の花をつける数多くの種のうちのいくつかに与えられる名前。アメリカ合衆国南西部に非常に多く見られ、テキサス州の州花として知られる[1][2]。花びらの形がアメリカへの入植者の女性の日よけの帽子であるボネットに似ていることから名付けられた[3]。
ブルーボネットと呼ばれる種には以下のものも含まれる:
- Lupinus argenteus, silvery lupine
- Lupinus concinnus, Bajada lupine
- Lupinus havardii, Big Bend bluebonnet or Chisos bluebonnet
- Lupinus perennis, wild lupine or blue lupine
- Lupinus plattensis, Nebraska lupine
- Lupinus subcarnosus, sandyland bluebonnet or buffalo clover
- Lupinus texensis, Texas bluebonnet or Texas lupine
1901年3月7日、Lupinus subcarnosusのみがテキサス州花として認められた[4]。しかしテキサス州民の多くがLupinus texensisを好んでいたとされ、1971年にテキサス州議会は州内で見ることができるルピナス属の類似のいずれの種も州花と呼ぶことにした[5][6]。テキサス州民の間でブルーボネットを摘むことは違法であると信じられているが、都市伝説であってブルーボネットを摘むことを禁ずる法律は存在しない[7]。
アメリカ合衆国第36代大統領リンドン・ジョンソンの妻であるレディ・バード・ジョンソンのハイウェイ美化法の尽力により、夫の大統領退任後にテキサス州内のハイウェイ沿いに在来種の植物を植えることを推奨した[8]。以来、春になるとブルーボネットの花がこれらのハイウェイ沿いに満開になる[4]。家族写真の背景として人気で、公安局はハイウェイでの停車に安全を呼びかけている[9]。
メディア
[編集]書籍
[編集]- 1983年: 『The Legend of the Bluebonnet』トミー・デパオラ
カレッジ・フットボール
[編集]1959年から1987年の12月下旬、テキサス州ヒューストンにて「ブルーボネット・ボウル」という名のボウル・ゲームが行なわれていた。
脚注
[編集]- ^ ライフハッカー編集部 (2015年3月28日). “桜だけが花見じゃない!世界で見つけた5つの「絶景お花見スポット」”. ライフハッカー・ジャパン. 2023年6月4日閲覧。
- ^ “春がき~たテキサスに来た!米ヒューストン花の観光名所7選”. ORICON NEWS (2017年1月26日). 2023年6月4日閲覧。
- ^ “Lone Star Junction”. 6 June 2013閲覧。
- ^ a b Andrews, Jean. “Bluebonnet”. Handbook of Texas Online. 15 September 2011閲覧。
- ^ “How Bluebonnets became the state flower”. Houston Chronicle 15 September 2011閲覧。
- ^ “Texas Bluebonnets--Texas Pride”. Aggie Horticulture. Texas AgriLife Extension Service, Texas A&M System. 24 June 2015閲覧。
- ^ “Is it really illegal to pick bluebonnets? Here’s what the rules say” (英語). KXAN Austin (2019年3月18日). 2022年7月6日閲覧。
- ^ “Our Environmental First Lady”. Lady Bird Johnson Wildflower Center. 2015年7月26日閲覧。
- ^ "Information for the News Media" (Press release). Texas Department of Public Safety. 11 March 2004. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。