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ブービエ・デ・アルデンヌ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブービエ・デ・アルデンヌ
ブービエ・デ・アルデンヌ
別名 アルデンヌ・キャトル・ドッグ(Aldennes Cattle Dog)
原産地 ベルギーの旗 ベルギー
特徴
体重 オス 35〜40kg
メス 27〜35kg
体高 オス 62〜68cm
メス 59〜65cm
外被 硬いラフコート
毛色 ブラック、フォーン、ブルー、グレー
イヌ (Canis lupus familiaris)

ブービエ・デ・アルデンヌ(英:Bouvier des Ardennes)は、ベルギーアルデンヌ地方原産の牧牛犬種である。別名はアルデンヌ・キャトル・ドッグ(英:Aldennes Cattle Dog)。

歴史

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1600年代から存在していたのではないかとも言われている犬種である。『フランダースの犬』のパトラッシュのモデルとして有名なブービエ・デ・フランドル英語版に、その他のブービエ系犬種(どの種類かははっきりしない)やベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアブリアールなどを交配させて作出された。

主に牧牛犬としての管理を行うことが仕事だが、を管理する牧羊犬を管理する牧馬犬(ぼくばけん)、を管理する牧豚犬(ぼくとんけん)としても使われた。又、鹿などの大型哺乳類を狩るための猟犬や、家畜泥棒から守る護蓄犬、家や農場の見張りを行う番犬、荷車を引く荷引き犬などとしても多目的に働いていた。

多才であるため、かつては作業犬として人気が高く、アメリカ合衆国にも輸出が行われた。然し、2度の世界大戦による戦禍を大きく受け、絶滅寸前に追いやられてしまった。その後FCIに公認犬種として登録され、愛好家もやや増加したものの、いまだその頭数はかなり少ない。FCI公認犬種の中でも最も絶滅の危険性が高い犬種のひとつとしても数えられている。大半が実用犬かショードッグとして飼育されていて、ペットとして飼われているものはまれである。

特徴

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フランドルに比べると脚とマズルが長い犬種で、体は筋肉質で引き締まっている。日本犬に似た形の頭部を持ち、マズルは先細りで尖っている。耳は三角形の先端が尖った立ち耳、尾はふさふさした垂れ尾だが、短く断尾することが多い。脚はすらりと長く、走るのも速い。コートは硬いラフコートで、毛色はブラック、フォーン、ブルー、グレー。体高は雄62〜68cm、雌59〜65cmで体重は雄35〜40kg、雌27〜35kgの大型犬。性格は好奇心旺盛で活発、愛情深いが警戒心が強い。しつけの飲み込みや友好性は普通だが、運動量は非常に多い。かかりやすい病気は股関節形成不全緑内障などがある。

参考文献

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  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年
  • 『日本と世界の愛犬図鑑2009』(辰巳出版)藤原尚太郎編・著
  • 『日本と世界の愛犬図鑑2010』(辰巳出版)藤原尚太郎編・著

関連項目

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脚注

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