プサエウス
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プサエウス (ラテン語: Pusaeus fl. 465年–467年) は、ローマ帝国の政治家。全名をフラウィウス・イッルストリウス・プサエウス(ラテン語: Flavius Illustrius Pusaeus)とする場合もある。
生涯
[編集]プサエウスは、アレクサンドリアで新プラトン主義の哲学者プロクロスに学んだ。同門にはパンプレピウス(異教徒の詩人で後にイッルスの反乱を支持)、マルケッリヌス(マギステル・ミリトゥムまで出世し、後にイリュリクムで半独立勢力を形成)、アンテミウス (執政官を経て西ローマ皇帝に就任)、メッシウス・ポエブス・セウェルス (西ローマ帝国の執政官、プラエフェクトゥス・ウルビ)がいる[1]。
465年、プサエウスはプラエフェクトゥス・プラエトリオ・オリエンティス(オリエンス道長官)に就任した。467年に旧友アンテミウスが西ローマ皇帝になると、同僚執政官に就任した。アンテミウス帝期には東西両帝国が協調して執政官を選んでいた。
コンスタンティノープルの城壁第5塔付近にある、ラテン語の文章をギリシア語が取り囲むように書かれた碑文には「プサエウス、偉大なるアンテミウスにも劣らぬ者が、塔と城壁を補強した。」と記されている[2]。
脚注
[編集]- ^ O'Meara, p. 21.
- ^ Grosvenor, Edwin Augustus, Constantinople, volume 2, Adamant Media Corporation, ISBN 1-4021-6580-3, p. 613.
参考文献
[編集]- O'Meara, Dominic, Platonopolis: Platonic Political Philosophy in Late Antiquity, Oxford University Press, 2003, ISBN 0-19-925758-2, p. 21.