プライベートリーグ
この記事の主題はウィキペディアにおける独立記事作成の目安を満たしていないおそれがあります。 (2018年2月) |
プライベートリーグとは、日本のアメリカンフットボールのリーグの種類の一つ。日本アメリカンフットボール協会旗下組織によるXリーグや学生リーグと異なり、同好会やプライベートチームを主体とする。学生のみのリーグや社会人と学生の混成リーグなど、様々なチーム・リーグが10リーグ以上存在する。
日本プライベートフットボール協会
[編集]略称 | JPFF |
---|---|
格付 | 任意団体 |
設立日 | 1978年 |
活動地域 | 日本全国 |
主な事業 | アメリカンフットボールの競技活動、啓蒙活動、広報活動、普及活動 |
郵便番号 | 253-0054 |
事務所 | 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南6-3-22 茅ヶ崎東海岸ハイツ211 |
外部リンク | http://www.jpff.com/ |
プライベートリーグでは最も多くのチームが参加しており、東日本支部と西日本支部に分かれている。
1978年、東日本と西日本を中心に東西9団体により日本プライベートフットボール協会が設立され、プライベートリーグが結成される。その後、関西の学生が中心としたリーグは地域的な問題等により解散(現在は関西のリーグに参加)し、関東地区の社会人団体6団体により活動を継続。1988年に関西地区のプライベート団体の西日本プライベートフットボール連盟選抜を招待し、記念交流戦を実施、現在のオーシャンボウルにつながっていった。1993年に統一の意思確認が東西に於いて行われ、1994年に東西56チーム、2000名の会員を有する全国組織として新たにスタートした。
- 東日本支部は、川崎グリズリーズ[1]、浦和ウラワーズ、ブランディングス、立川ファルコンズ、横浜タイタンズ、東海シーガルズ、ワイルドギース、所沢アウトローズ、鎌倉ラザロ、甲府ユリシーズ、群馬スタリオンズ、栃木マダガスカルズの、全12チームが加盟している。関東の社会人のチームが参加[2]。春にオープン戦、秋にリーグ戦が行われ、上位チームによるプレーオフの後、東日本選手権優勝チームがオーシャンボウルに出場する。
- 西日本支部は16チームが加盟しており、近畿地区9チーム、信越地区2チーム、東海地区2チーム、北陸地区3チームに分かれている。近畿地区は、京都府、(滋賀県のチームも含む)大阪府(兵庫県、奈良県のチームも含む。)に分かれてリーグ戦を行う。関大クエーサーズ、近大ザルトリウスなど学生のみのチームも存在する。中日本地区は東海社会人リーグとして、信越地区は信越社会人リーグとして参加しており、春季5月にはリーグ一位同士でシグマボウルを開催している。
- 2017年より北陸社会人連盟の3チームが新たに中日本地区所属となった。大阪、京都、信越、東海、北陸の代表チームでプレーオフを行い、西日本選手権優勝チームがオーシャンボウルに出場する。
Xリーグとの違い
[編集]Xリーグとの一番の違いは、Xリーグの選手は社会人のみなのに対し、JPFFは高校生、大学生も参加出来るという事である。全国各地にはアメフト部がない高校、大学(特に高校)が多く、アメフトがしたくても出来ない者のために門戸を広げ、普及活動に勤めている。競技レベルは環境が各リーグ、各チームで異なる為、単純に比較することは出来ない。JPFFのチームは公式戦で対戦するJPFFの各チームの他に、Xリーグ、大学の体育会などとも試合を行うことが多い。例えば、アメフト滋賀県民体育大会ではJPFFの滋賀県のチームとXリーグの滋賀県のチームが交流戦を行っている他、筑波大学医学部のサークルチームが筑波大学体育会の1年生中心のチームとも対戦しており、大学の体育会とサークルが対戦する珍しい交流戦が行われている(同志社でも過去に体育会とサークルが対戦したという記録がある。)。ただし、JPFF東日本とUFL(アーバンフットボールリーグ。江戸川区アメリカンフットボール連盟主催)のチームが対戦する事はほとんどない。
オーシャンボウル
[編集]正式な大会名称は、第○○回プライベートフットボール全日本選手権大会、○○年度全日本王座決定戦。1994年シーズンから開催され、2024年度で31回目を迎える。例年2月の中旬に実施され、海外・国内を通じて最後に開催されるボウルゲームである。過去の通算成績は東日本代表の18勝9敗3中止(第7回、第20回、第27回大会)。直近の2023年度は浦和ウラワーズが最多記録を更新する7度目の優勝を遂げた。
過去の対戦結果は以下の通り。
【対戦結果一覧】
- 第1回大会('94年度) 横田レイダース(東日本代表)18-9リンゴスターズ(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第2回大会('95年度) 立川ファルコンズ(東日本代表)33-6リンゴスターズ(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第3回大会('96年度) 立川ファルコンズ(東日本代表)41-0大阪チェックメイト(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第4回大会('97年度) 立川ファルコンズ(東日本代表)6-13京都サウスベアーズ・FC(西日本代表) @川崎球場
- 第5回大会('98年度) 立川ファルコンズ(東日本代表)26-13アグレッサーズ(西日本代表) @長居球技場
- 第6回大会('99年度) フジTV・スティーラーズ(東日本代表)7-10京都サウスベアーズ・FC(西日本代表) @長居球技場
- 第7回大会('00年度) 川崎グリズリーズ(東日本代表)降雪の為中止京都サウスベアーズ・FC(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第8回大会('01年度) フジTV・スティーラーズ(東日本代表)19-13京都サウスベアーズ・FC(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第9回大会('02年度) 川崎グリズリーズ(東日本代表)7-13リバーサイドジョーカーズ(西日本代表) @大井第2球技場
- 第10回大会('03年度) 川崎グリズリーズ(東日本代表)12-0バイソンズ(西日本代表) @長居球技場
- 第11回大会('04年度) 川崎グリズリーズ(東日本代表)12-9リバーサイドジョーカーズ(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第12回大会('05年度) 川崎グリズリーズ(東日本代表)6-12リバーサイドジョーカーズ(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第13回大会('06年度) 川崎グリズリーズ(東日本代表)14-3ブートレッグス(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第14回大会('07年度) ワイルドギース(東日本代表)31-21リバーサイドジョーカーズ(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第15回大会('08年度) 川崎グリズリーズ(東日本代表)7-38ブートレッグス(西日本代表) @長居球技場
- 第16回大会('09年度) 鎌倉ラザロ(東日本代表)6-10ブートレッグス(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第17回大会('10年度) 川崎グリズリーズ(東日本代表)7-20リバーサイドジョーカーズ(西日本代表) @川崎球場
- 第18回大会('11年度) 浦和ウラワーズ(東日本代表)9-31ブートレッグス(西日本代表) @川崎球場
- 第19回大会('12年度) 浦和ウラワーズ(東日本代表)20-0アグレッサーズ(西日本代表) @エキスポフラッシュフィールド
- 第20回大会('13年度) 浦和ウラワーズ(東日本代表)降雪の為中止長野ブルーパーズ(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第21回大会('14年度) 浦和ウラワーズ(東日本代表)14-0ブートレッグス(西日本代表) @横浜スタジアム
- 第22回大会('15年度) 立川ファルコンズ(東日本代表)6-28長野ブルーパーズ(西日本代表) @エキスポフラッシュフィールド
- 第23回大会('16年度) 浦和ウラワーズ(東日本代表)17-0長野ブルーパーズ(西日本代表) @遠州灘海浜公園球技場
- 第24回大会('17年度) 浦和ウラワーズ(東日本代表)26-0ブートレッグス(西日本代表) @富士通スタジアム川崎
- 第25回大会('18年度) 立川ファルコンズ(東日本代表)21-0長野ブルーパーズ(西日本代表) @エキスポフラッシュフィールド
- 第26回大会('19年度) 浦和ウラワーズ(東日本代表)38-0金沢ワイセンベルグ(西日本代表) @富士通スタジアム川崎
- 第27回大会('20年度) (東日本代表)新型コロナウイルスの感染拡大により中止(西日本代表) @静岡県草薙総合運動場球技場
- 第28回大会('21年度) 浦和ウラワーズ(東日本代表)14-0ノービス(西日本代表) @エキスポフラッシュフィールド
- 第29回大会('22年度) 川崎グリズリーズ(東日本代表)28-8静岡ファルコンズ(西日本代表) @富士通スタジアム川崎
- 第30回大会('23年度) 浦和ウラワーズ(東日本代表)13-0金沢ワイセンベルグ(西日本代表) @長良川メドウ
【主な大会記録】
- 最多優勝記録:浦和ウラワーズ(7回)、立川ファルコンズ、川崎グリズリーズ(4回)、リバーサイドジョーカーズ、ブートレッグス(3回)
- 連続優勝記録:立川ファルコンズ(2、3回)、川崎グリズリーズ(10、11回)、ブートレッグス(15、16回)、浦和ウラワーズ(19、21回※中止を間に挟む)、(23、24回)、(26、28回※中止を間に挟む)
- 最多出場記録:川崎グリズリーズ(9回※1中止含む)、浦和ウラワーズ(9回※1中止含む)
- 連続出場記録:川崎グリズリーズ(5回)、立川ファルコンズ(4回)、浦和ウラワーズ(4回※1中止含む)
- 最多得点差記録:立川ファルコンズ(41点)
- 主な開催会場と回数:横浜スタジアム(12回)、川崎球場、富士通スタジアム川崎(6回)、長居球技場、エキスポフラッシュフィールド(4回)
関東学生フットボールクラブ連盟
[編集]略称 | KCFF |
---|---|
格付 | 任意団体 |
設立日 | 1980年2月 |
代表者 | 大濱壮太郎 |
活動地域 | 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・静岡県・茨城県・群馬県 |
外部リンク | http://kcff-online.com/ |
関東の大学のサークル・体育会など20チームが参加している。[3]
1980年にフロンティアリーグ・リバティリーグ・パイオニアリーグ・日本大学学部別リーグの4リーグを集結し「関東学生プライベートフットボール連盟」を設立、1994年に「関東学生フットボールクラブ連盟」へ名称変更。
パイオニアリーグ、フロンティアとリバティのDiv.1部が存在し、秋季に各リーグ毎1回総当りで対戦する。各Div.1部の上位2チーム・計4チームは12月に行われる関東学生フットボールクラブ選手権(KCFF関東選手権)に出場、総合優勝を争う。(かつてはリバティリーグ、フロンティアリーグ、パイオニアリーグ、日大リーグの4部に分かれ、各リーグの1位がKCFF関東選手権に進出していたが、2013年度よりリーグ再編が行われた)
また5月には早稲田大学と慶應義塾大学のサークルチームが対戦する早慶ボウルが川崎球場で行われる。
2020年シーズンのブロック編成
[編集]- パイオニアリーグ リバティDiv.1部
- パイオニアリーグ 2部
過去所属していたチーム
[編集]- 東京理科大学ラスカルズ(現在は関東学生アメリカンフットボール連盟に所属)
- 工学院大学クラッシュマシーンズ(現在は関東学生アメリカンフットボール連盟に所属)
- 国際基督教大学アポッスルズ(現在は関東学生アメリカンフットボール連盟に所属)
- 東邦大学レッドレイダース
- 日本大学生産工学部アグレッサー
- 日本大学文理学部ローンスターズ
- 日本大学商学部マーキュリーズ
- 日本大学芸術学部ジャンキーズ
- 日本大学松戸歯学部ブラックアンドレッズ(現在は関東学生アメリカンフットボール連盟に所属)
- 法政大学ブルーインズ(旧称 バッカス)
- 法政大学サンダーボールズ
- 筑波大学プロミネンス
- 獨協大学バッカニアーズ
- 明治学院大学マーベリックス
- 慶應義塾大学ナイツ
- 明治大学ギャンブラーズ
- 文教大学ランブルフィッシュ
- 一橋大学トロージャンズ
- 東海大学シーブリーズ
- 順天堂大学ジャックナイツ
関東学生フットボールクラブ選手権(KCFF関東選手権)の主な記録
[編集]優勝数
[編集]- 10回 早稲田大学レブルス(1994-98,2000,2002,2005,2009,2014)
- 9回 慶應義塾大学ダックス(1985,1989,1992-93,2006-07,2011-12,2016)
- 3回 東京大学バイキングス(1980,2001,2004)
- 3回 日本大学理工学部サイテック(1986,1988,2003)
- 3回 日本大学文理学部ローンスターズ(1987,1990-91)
- 2回 日本大学生産工学部アグレッサー(1983-84)
- 2回 明治大学ロードランナーズ(2010,2017)
- 1回 東洋大学グリフィンズ(2015)
- 1回 東京理科大学ラスカルズ(2008)
- 1回 慶應義塾大学バイソン(1999)
- 1回 日本大学経済学部キャバリアーズ(1982)
- 1回 東邦大学レッドレイダース(1981)
その他全国に存在するリーグ
[編集]- NLL:北海道ノースランドリーグ
北海道社会人連盟が主催。北海道の4チームが加盟している。札幌ベンガルズが2003年より10連覇していたが、2014年に王座を失って以来混戦が続く。リーグ制覇チームは、東北社会人フットボールリーグの優勝チームと、北海道・東北社会人アメリカンフットボール王座決定戦(2012年より「絆ボウル」と命名)が行われる。 - 東北社会人フットボールリーグ 東北社会人連盟が主催。 秋田県、岩手県、宮城県、福島県の5チームが加盟している。人数の足りない東北学生連盟のチームが合同チームを組み、参加したこともある。リーグ制覇チームは、北海道ノースランドリーグの優勝チームと、北海道・東北社会人アメリカンフットボール王座決定戦(2012年より「絆ボウル」と命名)が行われる。
- 北陸社会人アメリカンフットボールリーグ 富山県、石川県、福井県に1チームずつあり、Xリーグジュニアトーナメントに参加するチームもある。7月にはボウルゲーム(ジャパンシーボウル→百万石ボウルに改称)が行われ、秋季リーグの優勝チームが学生、社会人の各地の強豪を迎え、石川県の各所(2005年はこまつドーム)で試合を行う。アサヒ飲料チャレンジャーズが参加したこともある。2017年よりJPFF中日本地区に加盟した。
- CSFL:中四国社会人アメリカンフットボールリーグ 中四国社会人連盟が主催。広島県、愛媛県、徳島県の4チームが加盟している。春にトーナメント戦を、秋にリーグ戦を行う。
- KSFL:九州社会人アメリカンフットボールリーグ 九州社会人連盟が主催。 福岡県、熊本県、鹿児島県の5チームが加盟している。秋に九州各地でリーグ戦を行う。
- 青森県リーグ 青森県内の4チームが加盟していた。強豪の弘前サージェントが東北社会人フットボールリーグに参加し、現在は活動をしていない。現東北学生連盟の弘前大学が参加していたこともある。
- NCFL:北関東クラブチームフットボールリーグ 茨城県、栃木県の4チームが加盟していた。9月~12月にリーグ戦を開催していたが、群馬スタリオンズ、栃木マダガスカルズのJPFF加盟、水戸セイバーズのUFL加盟により、実質的に活動を休止中である。
- UFL:アーバンフットボールリーグ(江戸川区アメリカンフットボール連盟) 1991年結成。7チームが加盟している[4]。春、秋にリーグ戦が行われている。12月に江戸川区陸上競技場にて行われるアーバンボウルは多くの観客を集めて行われる。
- 静岡オレンジリーグ 静岡県、山梨県の3チームが加盟していた。静岡ファルコンズのJPFF加盟、各チームの人員不足により、実質的に活動を休止中である。
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- リーグ