プリズ級深海救難艇
プリズ級深海救難艇 | |
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浮上航行中のAS-30 | |
基本情報 | |
運用者 | ロシア海軍 |
級名 | プリズ級深海救難艇 |
艦歴 | |
現況 | 現役 |
要目 | |
排水量 | 55 t |
長さ | 13.5 m |
幅 | 3.8 m |
高さ | 4.6 m |
速力 |
最大3.3ノット 巡航時2.3ノット 上昇速度 毎秒0.5m |
航続距離 | 21海里 |
航海日数 |
4人搭乗で120時間 24人搭乗で10時間 |
潜航深度 | 1000 m |
乗員 | 5人 |
搭載人員 | 20人 |
プリズ級深海救難艇(ロシア語: Спасательные глубоководные аппараты проекта 1855 шифр «Приз» :1855計画型深海救難艇)はソビエト海軍/ロシア海軍の深海救難艇である[1]。“プリズ(Приз)”とはロシア語で“賞品”の意。
2005年8月に発生した訓練中の浮上不能事故については後述の#AS-28浮上不能事故を参照のこと。
概要
[編集]プリズ級深海救難艇は1986年から1991年にかけて4機が建造された。それまでに建造された深海救難艇である1837型や1832型とは異なる外観を持っており、船体中ほどに配置された大きめのセイルが特徴である。
乗員は4人で最大20人まで収容できる。全長13.5mで全高5.7mである。排水量は55 m³で潜水時は110 m³である。最大深度は1000mである。チタン製の耐圧殻を持つ。最高速度は3.7 knots (6.9 km / h)である。最大120時間分の空気の供給量が搭載される。
AS-26、AS-28、AS-30、AS-34の四隻が、05360型、または05361型救難艦に二隻ずつ搭載されて運用されている。過去には940型救難潜水艦(NATOコードネーム:インディア型潜水艦)にも搭載された。
本級の後継としてはベスター級深海救難艇(18270型、船体番号AS-36)(伊語版)がある。
AS-28浮上不能事故
[編集]ロシア海軍太平洋艦隊に所属するプリズ級深海救難艇である、AS-28は2005年8月4日、カムチャッカ沿岸のBeresowaja湾の南東沖70kmの地点で訓練中、深度180mで潜行時に古い魚網に絡まり身動きが取れなくなり、乗員7人が搭乗したまま浮上不能となった。
クルスクの事故の時とは異なりロシア海軍は他国へ救援を求めた。 イギリス、アメリカが無人探査機を空輸し、日本は潜水艦救難母艦ちよだを含む4隻の艦船を現場へ向かわせた。 8月7日早朝、最初に到着したイギリス海軍の無人探査機、スコーピオが鋼線を切断することによって障害物を取り除いた。5:26 (CET)AS-28は自力で浮上し、乗員は全員無事だった。
A事故の後、2004年に4機に対する近代化が計画された。2005年~2008年にかけてテレビカメラやマニピュレータや10mm径の金属製のロープを切断出来る切断装置や水中溶接機、等を搭載する近代化改修をKrasnoye Sormovo第12工場で実施した[2][3][4]。 最初の改修は2億4000万ロシア・ルーブルで次の機体は2億ルーブルかかる[5]。
同型艦
[編集]艦番号 | 艦名 | 建造 | 起工 | 進水 | 竣工 | 除籍 |
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AS-26 | ||||||
AS-28 | ||||||
AS-30 | ||||||
AS-34 |
脚注・出典
[編集]- ^ “Deep-diving autonomous underwater vehicle - Project 1855”. russian-ships.info. 2010年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月13日閲覧。
- ^ Батискаф «АС-28» после модернизации отправлен на Камчатку, rian.ru, 25.04.2008
- ^ Модернизированный аппарат «АС-28» вернулся на Тихоокеанский флот, cnews.ru, 25.04.08
- ^ Красное Сормово: испытания глубоководного аппарата АС28 «Приз» начались, prime-tass.ru, 14.01.2008
- ^ Модернизация спасательного подводного аппарата АС-28 обойдётся федбюджету в 240 млн рублей — гендиректор ЦКБ «Лазурит» Кваша, nta-nn.ru, 06.10.2005