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プリヤーマニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プリヤーマニ
Priyamani
Priyamani
第62回フィルムフェア賞 南インド映画部門英語版授賞式に出席するプリヤーマニ(2015年)
本名 プリヤー・ヴァスデーヴァン・マニ・アイヤル(Priya Vasudevan Mani Iyer[1]
生年月日 (1984-06-04) 1984年6月4日(40歳)
出生地 インドの旗 インド カルナータカ州ベンガルール
職業 女優
活動期間 2003年 -
配偶者 ムスタファ・ラージ(2017年 - )
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プリヤーマニ(Priyamani、1984年6月4日[2][3] - )は、インド女優国家映画賞フィルムフェア賞 南インド映画部門フィルムフェアOTT賞英語版受賞者。代表作には『Raam』『Raavan』『Raavanan』『Pranchiyettan & the Saint』『Chaarulatha』『Idolle Ramayana』がある。

生い立ち

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ベンガルールに暮らすパーラッカード・アイヤル英語版の家庭に生まれる[4][5]。父ヴァスデーヴァン・マニ・アイヤルはプランテーションの経営者、母ラタマニ・アイヤルは元バドミントン選手で、ユニオン・バンク・オブ・インディア英語版の支店長を務めており、祖母のカマラ・カイラスはカルナーティック音楽の歌手として知られている[6]。また、プリヤーマニはヴィディヤー・バーランの又従姉妹、マルグディ・シューバ英語版の姪にあたる[7][8]

プリヤーマニは学生時代にカンチプラム・シルク・サリー英語版、エロード・バラーニ・シルク、ラクシュミー・シルクのモデルをしており[9]、このほかにスポーツ活動に励んでいた[10]。卒業後はモデルとして活動するかたわら、通信教育を通して心理学の学位を取得し[11]、英語、タミル語、マラヤーラム語、カンナダ語、テルグ語、ヒンディー語を習得している。学生時代にバーラティラージャ英語版に才能を見出されて女優の道に進むことを決意し[12][13][14]マラヤーラム語映画で活動するファージル英語版から映画出演のオファーを受けたものの辞退し、タミル語映画から女優デビューした[15]

キャリア

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第38回インド国際映画祭英語版開会式に主賓として出席するプリヤーマニとシャー・ルク・カーン(2007年)
『Rakta Charitra 2』製作会見に出席するヴィヴェーク・オベロイスーリヤ、プリヤーマニ(2012年)

バーラティラージャの『Kangalal Kaidhu Sei』に参加して女優活動を始めたが[12][16]、同作よりも後に参加した『Evare Athagadu』が『Kangalal Kaidhu Sei』よりも先に公開されたため、『Evare Athagadu』がデビュー作として扱われている。2004年に『Sathyam』でマラヤーラム語映画デビューし[6]、2005年にはバル・マヘンドラ英語版の『Adhu Oru Kana Kaalam』に出演した[17]。プリヤーマニの演技は批評家から絶賛されたものの、映画自体は興行的に振るわなかった[18][19]。2006年に『Pellaina Kothalo』に出演している[6][20][21]。2007年にカールティのデビュー作『Paruthiveeran』に出演して演技を絶賛され、同作は興行的にも大きな成功を収めた[22][23][24]。プリヤーマニは同作の演技で国家映画賞 主演女優賞英語版[25]フィルムフェア賞 タミル語映画部門主演女優賞英語版[26]タミル・ナードゥ州映画賞 主演女優賞英語版アジア・アラブ映画オーシャン・シネファン祭 主演女優賞英語版を受賞している[27]。その後も『ヤマドンガ』『Malaikottai』などのヒット作に出演し[28][29][30][31][32][33]、2008年には『Thirakkatha』ではシュリーヴィディヤー英語版をモチーフにした役柄を演じ[34]フィルムフェア賞 マラヤーラム語映画部門主演女優賞英語版を受賞した[35]。また、同年には『Thotta』に出演している[36]

2009年に『Arumugam』、『Ninaithale Inikkum』(マラヤーラム語映画『Classmates』のリメイク)に出演したが[37][38][39]、このうち『Arumugam』は興行的に振るわなかった[40]。同年には『Raam』でカンナダ語映画デビューし、興行的な成功を収めている[41][42][43][44]。一方、この年に出演した3本のテルグ語映画(『Drona』『Mitrudu』『Pravarakhyudu』)はいずれも興行的に振るわなかった[45][46][47]。2010年にはマラヤーラム語映画『Pranchiyettan & the Saint』に出演し、同作は2005年以来のロングランを記録した[48]。2010年にマニラトナムの『ラーヴァン』(タミル語版英語版ヒンディー語版英語版)に出演し[49]、その後はラーム・ゴーパール・ヴァルマ英語版の『Rakta Charitra』にも出演した。2011年に出演したカンナダ語映画『Vishnuvardhana』は興行的な成功を収め[50][51]、2012年には『Anna Bond』に出演している[52]。『Anna Bond』は批評家から酷評され、Rediff.comの「2012年最も失望させられたカンナダ語映画」に選出された[53]。2013年にはヒンディー語映画チェンナイ・エクスプレス 〜愛と勇気のヒーロー参上〜』でアイテム・ナンバーを務め[54]、『Chandee』では独立運動家の孫娘ガンガ役を演じている[55]。2014年は『Ambareesha』でダルシャン英語版と共演した[56][57]

私生活

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2017年8月23日にイベントオーガナイザーのムスタファ・ラージと結婚した[58]

フィルモグラフィー

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映画

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第62回フィルムフェア賞 南インド映画部門授賞式に出席するプリヤーマニとタマンナー・バティア(2015年)
作品 役名 言語 備考 出典
2003年 Evare Athagadu レーカ テルグ語 キャストクレジットは「プリヤー」表記 [59]
2004年 Kangalal Kaidhu Sei ヴィディヤー・サダゴーパン タミル語
Satyam ソーナ マラヤーラム語
2005年 Adhu Oru Kana Kaalam トゥラシ タミル語
Otta Nanayam レシュマ マラヤーラム語
2006年 Pellaina Kothalo ラクシュミー テルグ語
Madhu マーシー タミル語
2007年 Paruthiveeran ムタザグ タミル語 国家映画賞 主演女優賞英語版受賞
Toss ナイナ テルグ語
ヤマドンガ マヘーシュワリ テルグ語
Nava Vasantham アンジャーリー テルグ語
Malaikottai マラル タミル語
2008年 Thotta ナリナ タミル語
Thirakkatha マラヴィカ マラヤーラム語
Hare Ram アンジャーリー テルグ語
King 本人役 テルグ語 「Nuvvu Ready Nenu Ready」歌曲シーン出演
2009年 Drona インドゥ テルグ語
Mitrudu インドゥ テルグ語
Puthiya Mukham アンジャナ マラヤーラム語
Arumugam ヤミニ タミル語
Ninaithale Inikkum ミーナ タミル語
Pravarakhyudu サイラージャー テルグ語
Raam プージャー カンナダ語
2010年 Sambho Siva Sambho ムニマ テルグ語
Sadhyam スハーニ テルグ語
Golimaar パヴィトラ テルグ語
ラーヴァン英語版 ジャムニ ヒンディー語
ラーヴァン英語版 ヴェンニラ タミル語
Pranchiyettan & the Saint パドマシュリー マラヤーラム語
Eno Onthara マドゥマティ カンナダ語
Rakht Charitra 2 バーヴァナ ヒンディー語 多言語映画(一部シーンはタミル語でも再撮影している)
テルグ語
Ragada プリヤー/アシュタラクシュミー テルグ語
2011年 Raaj マイティリ テルグ語
Kshetram ナーガ・ペンチャラマ/ソーヒニ・アグルワール テルグ語
Vishnuvardhana メーラ カンナダ語
2012年 Ko Ko カウヴァリー カンナダ語
Anna Bond メーラ カンナダ語
Grandmaster ディープティ マラヤーラム語
Chaarulatha チャール、ラータ カンナダ語 多言語映画
タミル語
2013年 Lakshmi プリヤー カンナダ語
チェンナイ・エクスプレス 〜愛と勇気のヒーロー参上〜 ダンサー ヒンディー語 「1 2 3 4 Get on the Dance Floor」歌曲シーン出演
Chandee ガンガ/チャンディー テルグ語
2014年 Alice: A True Story アリス/ウーマ マラヤーラム語
Njangalude Veettile Athidhikal バーヴァナ マラヤーラム語
Ambareesha スミタ カンナダ語
2015年 Ranna 本人役 カンナダ語 「What to do」歌曲シーン出演
2016年 Kathe Chitrakathe Nirdeshana Puttanna ギータンジャーリー カンナダ語
Kalpana 2 カルパナ カンナダ語
Dana Kayonu ジャガダンバ(ジュンミー) カンナダ語
Idolle Ramayana / Mana Oori Ramayanam スシェーラ カンナダ語、テルグ語 多言語映画
2017年 Chowka マリーナ・デソウザ カンナダ語
2018年 Dhwaja ラムヤ カンナダ語
Ashiq Vanna Divasam シューニ マラヤーラム語
2019年 Pathinettam Padi ガウリー・ヴァスデーヴ マラヤーラム語 カメオ出演
Nanna Prakara アムリター博士 カンナダ語 [60]
2020年 Ateet ジャーンヴィ ヒンディー語 ZEE5英語版配信映画 [61]
2021年 Narappa サンダランマ テルグ語 Amazonプライム配信映画 [62]
2022年 Bhamakalapam アヌパマ・モーハン テルグ語 アハ英語版配信映画 [63]
Virata Parvam バーラタッカ テルグ語 [64]
Salaam Venky ナンダ・クマール ヒンディー語 カメオ出演
Dr. 56 プリヤー・クリシュナ カンナダ語 多言語映画 [65]
タミル語
2023年 Custody ダクシャヤーニ テルグ語 多言語映画 [66]
タミル語
JAWAN/ジャワーン ラクシュミー ヒンディー語 [67]

ウェブシリーズ

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作品 役名 言語 配信 備考
2019年 ファミリー・マン英語版 スチトラ・ティワーリー ヒンディー語 Amazon Prime Video
2021年 His Storyy サクシ ヒンディー語 ALTバラージ英語版、ZEE5 [68]
2023年 Sarvam Shakthi Mayam プリヤー ヒンディー語 ZEE5

リアリティ番組

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番組 言語 放送局 備考
2014年 D 4 Dance マラヤーラム語 マザヴィル・マノラマ英語版
2015 D 2 - D 4 Dance
Dancing Star 2 カンナダ語 ETVカンナダ英語版
2016年 Dancing Star Juniors
Kings of Dance タミル語 スター・ヴィジャイ英語版
D 3 - D 4 Dance マラヤーラム語 マザヴィル・マノラマ アジアヴィジョン・テレビジョン・アワード セレブリティ審査員賞受賞
Dancing Star 3 カンナダ語 カラーズ・カンナダ
2017年 D4 junior v/s seniors マラヤーラム語 マザヴィル・マノラマ
Dance Jodi Dance 2 タミル語 ジー・タミル英語版
Dhee 10 テルグ語 ETVテルグ英語版
2018-2019年 Dhee 11 ETVテルグ
2018-2019年 Dance Kerala Dance マラヤーラム語 ジー・ケーララム
2019年 Teas Best Partner マザヴィル・マノラマ
Kerala Dance League アムリタTV英語版
D5 junior マザヴィル・マノラマ
Famously Filmfare マラヤーラム語
カンナダ語
MXプレイヤー英語版 司会者
2019-2020年 Comedy Stars マラヤーラム語 アジアネット英語版 レギュラー審査員
2019-2020年 Comedy Stars Weekend Challenge アジアネット
Dance Jodi Dance 3.0 タミル語 ジー・タミル
2020年 Dhee Champions テルグ語 ETVテルグ
2021年 Dhee 13
2022年 Dhee 14 Dancing Icon

短編映画

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作品 役名 言語 配信 備考
2017年 Hand of God エレーナ マラヤーラム語 マザヴィル・マノラマ
2019年 White 盲目の女性 英語 YouTube

受賞歴

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インド大統領プラティバ・パティルから国家映画賞主演女優賞を授与されるプリヤーマニ(2008年)
部門 作品名 結果 出典
栄典
2017年 カライマーマニ賞英語版 受賞 [69]
国家映画賞
2008年英語版 主演女優賞英語版 『Paruthiveeran』 受賞 [70]
フィルムフェア賞 南インド映画部門
2008年英語版 タミル語映画部門主演女優賞英語版 『Paruthiveeran』 受賞 [71]
2009年英語版 マラヤーラム語映画部門主演女優賞英語版 『Thirakkatha』 [72]
2010年英語版 カンナダ語映画部門主演女優賞英語版 『Raam』 ノミネート
2011年英語版 マラヤーラム語映画部門主演女優賞 『Pranchiyettan & the Saint』
2012年英語版 カンナダ語映画部門主演女優賞 『Chaarulatha』 受賞 [73]
2017年英語版 テルグ語映画部門助演女優賞英語版 『Mana Oori Ramayanam』 ノミネート
2023年 Virata Parvam [74]
フィルムフェアOTT賞英語版
2020年英語版 ドラマシリーズ主演女優賞 『ファミリー・マン』 ノミネート [75]
[76]
[77]
審査員選出ドラマシリーズ主演女優賞 受賞
南インド国際映画賞
2013年英語版 カンナダ語映画部門主演女優賞英語版 『Chaarulatha』 受賞 [78]
2022年英語版 テルグ語映画部門主演女優賞 『Narappa』 ノミネート [79]
[80]
2023年英語版 テルグ語映画部門助演女優賞 『Virata Parvam』 [81]
[82]
タミル・ナードゥ州映画賞
2006年 主演女優賞英語版 『Paruthiveeran』 受賞 [83]
ヴィジャイ・アワード
2007年 主演女優賞英語版 『Paruthiveeran』 受賞 [84]
スヴァルナ映画賞英語版
2013年 主演女優賞 『Chaarulatha』 受賞

出典

[編集]
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外部リンク

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