プリンセスケーキ
プリンセスケーキ(英語: princess cake)、プリンセストルタ(スウェーデン語: prinsesstårta)は、ふわふわしたスポンジケーキとカスタードクリームの層を交互に重ね、厚いドーム状のホイップクリームをのせ、薄く伸ばしたマルチパンを全体に被せてなめらかな丸い形に仕上げた伝統的なスウェーデンのケーキである。
プリンセスケーキ | |
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緑色の小さなプリンセスケーキ | |
別名 | プリンセストルタ、グロントルタ |
種類 | ケーキ |
発祥地 | スウェーデン |
考案者 | イェニー・オーケルストレム |
主な材料 | スポンジケーキ、ホイップクリーム、ペイストリークリーム、マルチパン、粉糖 |
ウィキメディア・コモンズ |
プリンセスケーキの元のレシピには、一般に信じられている物とは裏腹に、ラズベリージャムは含まれていなかった。もしラズベリージャムが入っていた場合、プリンセスケーキは伝統的にオペラケーキであると見なされ、ピンク色のマルチパンで覆われる(フランスのコーヒー味のオペラケーキとは別のケーキである)。[1] 外側に被せるマルチパンは通常緑色であり、粉糖をまぶして、しばしばピンクのマルチパンのバラで装飾される。 最初に出版されたレシピは、1930年代にヴェステルイェートランド公カール王子の娘たちの家政学教師だったイェニー・オーケルストレムによって著された『Prinsessornas kokbok』(『王女様たちの料理書』)という料理本に初めて登場した。このケーキは当初、単にグロントルタ(grön tårta、緑色のケーキ)と呼ばれていたが、後にプリンセストルタ(プリンセスケーキ)と呼ばれるようになった。これは、カール王子の3人の娘、マルガレータ王女、マッタ王女、アストリッド王女が特にこのケーキを好んだからだと言われている[2][3]。毎年9月の最終週はプリンセスケーキ週間である[4]。
バリエーション
[編集]マルチパンには緑色以外にも様々な色の物があり、青いマルチパンを用いたものはプリンストルタ(prinstårta、プリンスケーキ)、ピンクや赤のマルチパンを用いたものはオペラトルタ(operatårta)と呼ばれる。
脚注
[編集]- ^ “Royal Dilemma: Why is the Princess Cake Green?” (2008年11月12日). 2013年12月19日閲覧。
- ^ “Traditionsenlig tårtfrossa - Prinsessyra bäddar för prinsesstårtans vecka”. Cisionwire (2009年9月17日). 2010年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月19日閲覧。
- ^ 国立国会図書館. “プリンセストータの名前の由来と作り方を知りたい。”. レファレンス協同データベース. 2023年11月22日閲覧。
- ^ “「森のしあわせ通信」みんな大好きプリンセスケーキ” (2023年4月17日). 2024年3月9日閲覧。